共同研究を行っている国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC:TOEICの国内での運営団体)担当者が来室され,共同研究に関して意見交換を行いました。
私のほうからは,ICNALE対話モジュールにおける発話流暢性とTOEIC L/Rスコアの関係について中間報告を行い,引き続き,S/Wのスコアを絡めて分析を行っていく方向を述べ,先方と詳細を詰めました。
上記はデータの一部ですが,たとえばTOEICが785点の2番の学生のL2流暢性が67.5語(英語インタビューで1分間に学生が話した語数の平均値),850点の3番の学生の流暢性が51.5語,865点の5番の学生の流暢性44.8語というように,TOEICのスコアと流暢性は必ずしも正の相関にはないようです。S/Wスコアについてはまだデータが少ないので結論的なことは言えませんが,S/WスコアはL/Rとは相関するものの,やはり,流暢性とははっきりした相関はないように思われます。このあたりを丁寧に精査することが,流暢性研究の信頼度を上げるうえで必須であろうと考えています。