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2020/06/26

2021/6/26~ 2023/3/28 The ICNALE Guide(Routledge)執筆作業の記録

Last Update 2023/3/31(刊行に伴い、更新は停止しています)

このページは,2023年3月28日にRoutledgeより刊行された書籍「The ICNALE Guide」(全236頁)の執筆作業の記録です。2007年に始まったICNALEプロジェクトの概要と、ICNALEを用いた学習者L2産出分析の様々な実例を紹介しています。


【進捗の記録】

《2023年3月》
3/4 e-bookへのアクセス権が送られてくる。海外の教員向けのinspection copyのシステムは進んでいるなと実感。


3/13 ハードカバーが国際便で到着。
ソフトカバーはかっこいい宇宙デザインだが、ハードは、まあ地味。

2020/10/1に着手したので、ちょうど2年6カ月かかったことになる。ともあれ出来上がってよかった。
3/13 担当編集者に御礼メールを送付。これにてこの事業はいちおう完了。


《2023年2月》
2/6 突然、出版社よりYour Book's Nearly Ready!というメール。SNSやメールの署名つけられる割引クーポンを発行するから著者も宣伝せよ、的な内容。ちょっと下品・・・という気もしなくはないが、このあたり、日本の出版社も真似られるところがあるのでは?
2/10 ORCHIDから論文が引用されたとの告知。見てみるとこの本からだった。なぜもうわかあるんだろう?
2/12 GoogleのcitationからA book cited your researchの自動告知。ということは本の電子データがすでにあげられているのだろうか?出版は3月なのだけれど・・・そもそも再校はないまま出版なのか??
2/17 Inspection copyの申し込み案内あり

《2023年1月》
1/1 index作りに着手。Gまで。途中、analytic/analyticalのスペル揺れを発見。まったく意識していなかった。25:30でぶれていた。。。
1/2 indexの続き、書き出しまで一応終わり。他の本を見ると、ページ番号に太字を使っているものもあるが、ないものもある→なしの方向で
1/3 ・indexのファイルへの入力、いちおう終わり。noun/verbなどは追い込みで関連語をまとめることに。
・気になっていた段落引用箇所の内容のチェックへ。6か所の確認と修正終了。
・Tableの数字割り付け確認
・Figureの数字割り付け確認
・編集指摘のTable/Figureの本体と目次のずれの修正を確認(対応済みだった)
・表の見直し再度(indexを見ていて表のフォーマットが壊れている箇所を複数発見)
・グラフ等のフォントの不統一に気づいてしまった。チェックが甘かったことに悔いが残るがママとする。
1/4 四章(語彙)以降の自己分析箇所の見直しを開始。4章、前回校正時にグラフがなかったこともあり、今回多くのミスを見つけてしまい本当に自己嫌悪に陥る
1/5 四章を終えて5章(文法)に入る。四章より問題は減った感じがする。5章、チェック完了。ここは問題があまりなかった。よかった。。。引き続き6章(語用論)に入る。
1/6 7章(個人差)のジェンダーの入り口まで
1/7 7章ジェンダー終了、14:00 7章全体終了。期限のあさってまでには終わりそう。
1/8 8章の途中まで。
1/9 AM1115 8章終了。9章に入る。1300いちおう9章までチェック。9章にもちょっとだけだが誤植(引用ミス)があった。その後レファレンスの書式をチェック。こちらがやっていた(2nd ed. )(pp.1-2)のような二重括弧を向こうが(2nd 3d., pp. 1-2)のように変えている箇所があったが、やはりちょっと変なのでもとに戻す。クリスマスからの修正作業がいったん終了。全部で280箇所もあった。申し訳ない。。。
1/10 早朝、先方より受領確認あり。仕事が早い。
1/18 原稿でtuition feesを誤用としていたが実例も多く、誤用の指摘を外すことに。気になっていたので連絡。


《2022年12月》
12/1~ 各章の自己分析箇所の読み直しと修正
12/6  修正をまとめて提出(1週間大変だったがいちおう全体を読み通せてよかった。直しすぎと怒られないか不安。とんでもなくつまらない内容なのではと不安だったが通読するとそれなりに意味もあるのでは、といくぶん気が楽になった)
最初の原稿の主な誤り
・Prodromou→Timmis(impositionの箇所の出典記載ミス)
・統計値を変えると有意性が変わる箇所に添えた統計値(※ランカスターのサイトで値を出したのだがもしかしてサイト側の問題?今回複数サイトで検証)
・origo関係の箇所でboosterを分析に含めていないことに気づき、図の差し替えを含む大規模修正が必要かと思って準備したが、先行研究から予想されたパタンの中で確証されたのは・・・だけ、というロジックを追加して対応(よく読むと元原稿を書いたときはそういうつもりだった気がしてきた)
・s/he→they これは先方の提案を採用したものだが、s/heを使った場合にどういう風に受け取られるのか欧州の肌感覚を知りたい気がする(古い? 性差別的? かたい?)
12/19  2週間ほどたつが反応なし。12/15にfirst proofということだったけれど遅れている? 別の仕事に着手しているのでもう1週間ほど返事がこないと嬉しいけれど。最初の原稿送付完了が5日遅れ。それでいくと12/20ごろ? 明日ぐらい???
12/24 到着、提出は1/9に設定される(教科書の重版作業中で、まだ開始不可)
12/25 教科書重版作業終了
12/26 とりあえず全体打ち出し。先に年末期限の別論文を仕上げてからこちらに移る予定。ざざっと確認。前回指摘は入っている感じ。Indexは何をすればいいかわからないので問い合わせメールを送信。
12/27 返信あり、Indexは当方提案通りでよいとのこと。
12/28 別論文執筆中。Cronbach=ICC (3,k)が一致することを別データで再度確認。ここが不安なところだったので、本のほうの数値も妥当性が確認された。
12/30 午後2時ごろ、タイ論文の提出終了。同時にBookのチェック開始。1600時点で3章まで終了。表がところどころおかしい… 12/31-1/1は小旅行のため再度中断。2130:7章までチェック終わり(Murphy 2010の引用が修正必要、あと、段落引用の書式が勝手に変わっているので修正必要。あと8章だが明日の朝に出来るか…?)
12/31 AM0940 前回校正の反映確認作業が一応終了(チェックしただけでPDF繫栄はこれから)。22:43 表と図について目次と本体の整合を確認(小括の表のタイトルに間違いが数か所あった。。。)。併せて表について5章まで体裁チェック終了。氷川きよしさんも歌っているし今年はこの辺までで。


《2022年11月》
11/23 近日中にedit原稿送付との連絡あり。少し遅れているが、こちらも今来ても1週間ではろくに対応できないので後しばらく時間が欲しい。
11/25-27  3回に分けてedit届く
11/26-27 対応作業開始、気になっていたCIAのモデル図の修正を指示
11/28 もう一つ気になっていたELFは比較しない、という一文を追加10/14 画像の質が低いものがあること、姓名の名表記にぶれがあり、hanover on holdとの連絡。それぞれ対応。
11/29 頭から見直す。Ch 1と2、いくつか修正発生。。。


《2022年10月》
10/29 今後のスケジュール通知
   edited files with queries by 22nd November
   return your review comments by 29th November
   the first proofs for review by 15th December
  return your corrections/comments by 29th December 2022
連絡が来るのがちょっと恐怖になっている。ともかくも11/22までに他の仕事をあげておかないと年末危なそう。


《2022年9月》
9/1 altテキスト完成、メインテキストのfigureとtextを本文でもすべて触れるように追加。並行して見つかった参照の表図番号のミスを修正。以上の修正いれたメインファイルからchapファイルを再作成。編集に送信。
9/2 着信確認あり。修正ないですね、と念を押されるが、yesと言おうとすると永遠に出せない。major changeはない、予定。。とお茶を濁す
9/5 endorsement到着(3人目)
9/6 タイトルを勝手に変えたのはなぜ?(会社としてHandobookという用語は別のシリーズとかぶるので使いたくない) →説明する(Asiaを出したい、など)
9/7 先方よりendorsementの省略の提案→承認→タイトル変更の確認
9/8 タイトル変更が了承される→前書きなどあわせて修正
9/12 作成工程に入ったとの知らせ
9/28ごろ ウェブに予告が出ているのを見つける

《2022年8月》

8/1 朝から参考文献の書式のチェックと欠損情報の補填。朝、いちおう提出。これでちょっとこの仕事は休む。→夏季休暇で不在通知が届く。代理の担当者に送信。
8/3 代理担当者から受理通知とprelimテンプレとチェックリストが届く
8/4 質問に対して出版社の校閲チェックがあることと校閲スタイル希望届が届く
8/5-7 図版データのPDF化(300dpi化)
・Word内のグラフ画像内のフォントを統一
・PDF化
・PDFを最大表示してSnipping Toolで切り出しこちらで300dpi化
8/8-11 文献表と本文の照合作業
・文献表にあって本文にないもの(※当初引用予定だったが書いているうちに消えてしま
たもの)について引用を追加。
・Excelで並べ替えたため、A&Bの&を拾って順序がくるっていた個所を修正。
・重複エントリを削除
・出版社の各種書類を準備
8/12 再提出、これで夏休み。。。のはず。
8/18 編集部より返信.
1) “Ch_00_Prelims”
・章タイトル最終か
・図表目次に漏れはないか
・blurb と author bioは問題ないか
2) Ancillary(付属)の詳細
・Index: 著者がやるか?
・Cover Design: ペーパーバックだけデザインカバーとなる,写真を送ることも可?
・図の品質 Figure 3 in Chapter 2の解像度が低い
・データシェアの場合は申請書を
・希望があればopen accessにしないか?(相談を)
3)Endorsements(裏表紙の宣伝文句)
・平均1-3人(献本がいく)を選ぶ
8/20
・図の内容を説明したalt-textの用意を(graphs or diagrams)
・Wordでまとめる
8/21
・章ごとのアブスト(オンライン版)が必要,1つのファイルに
8/21-25 他の仕事のためにこちらはおやすみ.
8/26 今ここ.会社の依頼(too much...)を整理.章アブスト作成開始。気づいた本体修正はtrack recordで記録。endorsementを依頼。
8/29 出版社より催促
8/29 数日以内に、と返事。endoesement1人分到着。
8/30 endorsement2人目到着、章アブストを完成、altテキスト準備。カバーのデザインを決める。endorsement2人分をファイルに。
8/31 altテキスト準備継続、途中で統計値の記載ミスを見つけて修正、カバー


《2022年7月》
7/1  Ch8のsummaryを新設。findingを表にまとめる。最後にdata triangulationの話を入れて9章につなぐ
7/2 Ch9の終章のみなおし、Gilquin(2022)のyardstick関係提案を整理
7/3 Ch9の終章のみなおし、統計のセクションの内容修正
7/4 se/zeのチェック。
7/5-19 別プロジェクト(日本語作文コーパス)のためストップ
7/20 二週間も離れていたのはこの数カ月で初めての用が気がする。。ここからテンションを戻すのが大変。もう、このまま送ってもいいかもしれないが、とりあえず冒頭章の読み直しを開始。なおいくつか誤植を発見して修正。
7/21 ICLE/LINDSEIの説明に関して、セクション内の構成を統一。参加者人数情報、POSタグ情報などを追加。★発見:エラータグとComputer-aided error analysisの話はV2のガイドにはあるのにv3では消えている。この辺なぜなんだろうか? エラータグの精度への懸念??
7/22 修正継続
7/23 修正継続
7/24 Data Typologyのところで表の中にある最後の項目の解説が落ちていることを発見。修正。
7/25 世界のLCの紹介の表で、1か所語数がずれている(S+WなのにWのみ記載していた)箇所を見つけて修正。approach/techniqueの記述を少しわかりやすく修正。
7/26 Chap1の見直し終了。Ch2の見直しに入る。Reference diversityのタイトルをAnti ENS centrismに変更。2.2.1 participant diversityは段落の組み立てを変更。
7/27 2.2.4 Metadataの修正まで。MotivationのところでStatements 2, 4, 5, 6, 7, and 11 concern an instrumental motivation, while statements 1, 3, 8, 9, 10, and 12 concern an integrative motivation. ・・の箇所、instrumentalとintegrativeをさかさまにしていたことに気づいた。巨額の費用をかけてすでに校閲に出したのに、このへんは見つけてほしかった。。。。 Proficiencyは大幅に修正。4つのデータを取った、順に解説、というスタイルに。
7/28 修正追加 Ch. 2まで。2.2.6 はdiversifying referenceから、opposing ENS centrismにセクションタイトル変更。より中身と整合した。2.2.7 Distributionで最近しったFAIR原則への言及を追加。
7/29 Ch. 3の修正開始。Ch2-3については、一般代名詞のweをやめて、the author と teamに変更。
7/30 各モジュールの説明を読み直し、わかりにくいところに修正を追加していく。
7/31 同上、Ch3の修正完了。GRAの確認テストの模範解答のミスを1つ発見し、修正。EEのキャリブレーションデータを分析したIshikawa (2018)を文献に追加。3人以上の文献をet al.に変更。

《2022年6月》
6/1 book-form文献からの引用追加継続。ザクっと本を読んでいると、CUPのLCR meets SLAの統計処理が例外的に高級だったことを再確認。
6/2 同上。Metadata収集に関して、proficiency dataの多様性に関する記述を改訂。learner-centered/ text-centred をわけることで、ずいぶん頭の中がすっきりした。
6/3~9 文献からの追加が完了。最終章を書くかどうか迷うが、なんとなく執筆を開始。Gilquin 2021などから引用を用意はするが話がごちゃごちゃして進まない。
6/10 最終章の(1) 一般化可能性、(2)learner/user、(3)モデル問題、(4) triangulation、(5) 統計、(6) metadataという形が決まり、(5)あたりまでいちおうは整う。
6/11 いちおう(6)までできるが、(1)と(2)が同じ話のような気がして1つにまとめる。途中、ICLEのC2が2割という話を入れかけるが、ELF理念は習熟度(だけ)ではないので、そこはカットで。
6/12 最終章見直し。metadataの話は前にもってきて、統計を最後に。その後にそれっぽい言葉を入れていちおう完成。参考文献のエクセルにスペルチェックかける。universityをstyなどにしている個所など多くあった。learnerのr抜けとか。人名はチェックがかからないので不安がある。最後にもう一度照らし合わせでのチェックが必要。参考文献表人名の表記ルール確認まで。
6/13 2) table / figure belowをすべて数字に変更。 ze/seを英国つづりに変更。score onをinに変更。
6/14 あとひとつ気になっているICNALEのanti ENS-centricism関係の話をまとめる件、ちょっと触り始める。
・冒頭でinterlanguageの概念を導出
・1.3.2 (CIA)のセクションにあったCIA批判の大部分を抜いて新セクションに移動・・・しようとすると、ぐちゃぐちゃになってきた。。。
6/15 それなりに整理終了。職場の同僚にcentrism/ centricismについて確認。
6/16 ENS centrism関係の変更点
1.3.2ではCIA批判はカット。ICNALEの特徴として、新設の2.2.6で、ENS centricismへのcountermeasureをまとめる。あわせて、本の中でENS centrismにかかわる箇所の整合性を確認。
6/17 Wordのspell check再
6/18 Grammarly再。learnerがleanerになっていたり、まだミスが残っていた。。。
6/20 墨俣一夜城でAsiaTEFL用の論文を執筆。
6/21 上記を書くときにやった追加分析が予想以上にうまくいき、本にも反映したくなってきた。Modellingとbenchmarkを無理やりくっつけていた最後のセクションを分割することを決めるが、結構面倒そう。。。 ★このページ、昨年の6/26に立ち上げているのでもうすぐ丸1年。そろそろ決着にしないと。とりあえず、8.3の圧縮を行う(得点予測だけに絞る)。OSRとORSの誤植を発見。。。
6/22 新8.4の執筆を進める。RQ5つの大型セクションになるが、話の筋はわかりやすくなった(はず)。作業の過程で、ICNALE SDのENSデータには職業バランスがないことを追記。
23 RQ1,2あたりを書きおろし
24 RQ 4までほぼ終えるが、RQ1のENS sampleのS/Wを入れ違えにして解説を書いていたことに気づき修正作業。
25 RQ1はENSの良い例と悪い例を比較していたが、ここの趣旨はENSは常に良いモデルではない、なので、悪い例だけを示すことに。RQ1の修正はほぼ終わり。
26 作業中にAsiaTEFL論文の誤植(ENSの連番を、本来番号でなくダミー番号と混同したため、異なるサンプルを用例に使っていた)を発見。訂正依頼出す
27 訂正依頼受理。訂正。そのほか本体RQ4まで修正。
28 朝訂正原稿をAsiaTEFLに送信。その後、本体修正続ける。タスクの概説を修正。keyword listでもよい、云々カット。speech終わってessayのsample comparisonまで
29 朝essayのsample comparison終わり(気づいていなかったが、low-level essayのlogicのねじれを指摘)、grammarly走らす。
30 出張で進まず


《2022年5月》

5/1 Sec 6.4(getsure)の反映完了。Table/ Figureのヘッダのボールドの不ぞろいをボールドアリに統一。7章に入る。
5/2 7章のイントロ修正、動機のところまで完了。Learning Historyで膠着する。
5/3 膠着継続中。元の話がとっちらかっていたので(input大事という話から、発信技能の指導不足の話になるとか)、はじめに4技能別の学習状況を知るべき、という主張を前に出してから、input/outputの重要性についてのSLAの主要理論の紹介を行う形に修正。新規にoutput theoryの解説を追加。終日作業して、19時ごろ、7.1節がようやく完成(短いのに)。アジアの生徒数が多い話など、関連の弱い内容を全カット。ICLEや最近のコーパスの学習履歴情報の収集状況の情報を追加。
5/4 genderのセクションの修正完了。樹形図を大きくするなど。
5/5 motivationセクションの修正に着手。前の章と文言などそろえる。比較の変数は文章から表に変更。結果の文言を修正。
5/6 結局大幅に変更してしまった。H_InCなどのHの記号を削除。特殊教育(スピーチとか)の経験区分をspecific skillsとかspecial experienceと言っていたのを、"additional learning experiences"に修正。冒頭章のmetadataのところも連動して修正。相関分析の解説もやり直したが、この節はどうも気に入らない。そもそも相関値低いし、相関分析とコレポンで結果がちょっとずれているし。。。いちおうここでfinにはするけれど。長すぎて?WordのスペルチェックがきかないのでGrammarlyをかけながら修正作業をしているが、既存個所のエラー指摘が700以上ある(学習者の引用などもすべてひっかかっている)。多すぎて目障りなので、Chap 3 までgrammarlyの指摘箇所をチェックして取捨選択。その後Chapter 8の各節の先行研究を冒頭に移動。
5/7 Chap 7までGrammarly反映。157か所に減った。Grammarlyがよく間違うもの:一方の意味の, whileのカンマを消したがる。, becauseのカンマを取りたがる(文法上悪くはないがGrammarlyは消す方向のよう)
5/8 Chapter 8の修正に入る。分析実例の前書きを全体のbackgroundに統合
5/9 新前書きの修正継続。Cronbachの記述の重複をカット、順序を変更。Reliability, Automated Assessment, Benchmarkのサブセクション構成に。追加の参考文献情報も入れ込み。
5/10 Backgroundに示した4観点の3と4を入れ替えて、全体の順序にあうように変更。そのほかもろもろ変更し、8.1 Introduction修正&Grammarlyチェックまで完了。
5/11 8.2(reliability)に入るが、Dataの説明がわかりにくく修正。
5/12 作業継続。2種のreliabilityのベースになっているデータの説明がややこしくその修正でスタック・・・
5/13 ようやく上記完了。その後8.3 (benchmark)に入る。speech rating→speech assessementに一括修正。用語のばらつきが所々に残っている。Dataの箇所の修正。
5/14 dataの箇所の微修正。RQ1の結果まで校正反映終了。
5/15 RQ1のグラフを表内から独立させるなど。
5/16 RQ1をもう一度見直しして内容的な手直しを追加。Set Bについて散布図とr2を追加。そのうえでr2は低いが、exaxt matchだけでなくnear matchまで含めると・・・という説明を追加(★この修正でだいぶ良くなった感じ)。adjusted r2の説明を追加。expected/predictedの用語ぶれ統一。散布図に単回帰式追加。RQ2の修正。説明の細部などを修正。スピーチ引用箇所について、ターンごとの改行に変更。
5/17 いちおうこの節修正終了。全体に戻って、気になっていた個所の統一。(a)(b)(c)はやめて(i)(ii)(iii)に。用例番号は連番機能でつけなおす。Chinese learnersとするか、learners from Chinaとするか、本当は後者が望ましいが煩瑣な感じもあるので統一必要。各節のsummaryの書き方の不統一も気になる。
5/18 表記の一括修正
1) B2 ---> B2+  2) ESL and EFL  3) (a) (b) (c) ---> delete or (i) (ii)  4) 用例連番 5) Section Title: This Is A Pen   6) at [とるthe] A2 level  7) learners from China --> Chinese learnrs  8) 10 should be 10 [APAで確認] 9) Table/figureの文頭以外小文字統一 10)地の文のスペルを英国つづりに modelling analyze など
5/19 Summaryのまとめ表の出し方の統一(RQの知見を表に、具体例はカット)
 4.3 具体的項目削除
 4.4 記述を詳細化
 5.2 表がなかったので追加
 5.3 具体的項目削除
 6.2 表がなかったので追加
5/20 Summary修正続 8.2 Assessmentのまとめ表を作り直し いちおう最後まで終了
5/21 進捗なし
5/22 Grammarlyの設定を英国に切り替えて再度かける。enhancementで表現を一部入れかえ。largelyとdifficultとimportnatが多すぎる Tableのタイトルの一括見直し
5/23 Figureのタイトルの一括見直し
5/24 同上続く。lexical diversity/densityの用語ずれを発見して修正。4.2のsummaryを少し圧縮。average-->原則meanに(参考
5/25 いちおう最後までチェック終わる
5/26 以後、book publicationからの引用の追加作業。2冊の引用を追加 
5/27 学会準備で進まず
5/28 Barth & Schnell 2022より追加。そのほか数冊追加。Section 1のAsian Learner CorpusをRecentl LCと分離、関連した相互参照の修正。learner/userの論文を末尾に引用。末尾章はENS model再考、learner再考、サンプリングの欠如再考(コーパスと呼んでいいいのか)、などの話でまとめる予定。
5/29 引用鳥を進める
5/30 LCR Meets SLA からの引用をまとめはじめるが、どの論文も統計がこむつかしくまとめるのにてこずる。しかしこんなに統計面で専門化?してしまうと、広がらないだろうなああ。
5/31 個人差に関してmixed modelとGriesのMUPDARの短い解説を追加。


《2022年4月》
4/1-2 追加文献のスピーチ語彙のセクションの整理を再開。
4/3 EFL/ESLの差異に関する部分のみを圧縮して本体に繰り込み。各研究の詳細はvoc研究に移動。
4/4 spoken voc関連研究を4タイプに整理。引き続いてwritten vocのまとめへ。
4/5 Written vocのまとめ続き
4/6 Written vocのまとめを一応終了。Vocabの章のイントロ(現在はTTRとかkeywordの概説で先行研究まとめになっておらずほかの章とずれている)について、現行のものをほぼすべて削除し、先行研究レビューのセットを新規に挿入。なお、lexical diversityについてはTTRだけでなく、R/C/D/ MSTTRなどの情報を追加。その後、合体版を仮に作成。体裁的に4.2と4.3を結合させるところまで完了(RQやmethodはほぼ同じなので合体は合理的な感じ)
★各章で、Introセクションと、分析の冒頭のAim/RQセクションの分量がまったくそろっていないのでどこかの段階で調整必要。(メモ)
4/7 Voc in speechesとVoc in essaysを合体した版に基づき、大幅なカットを実施。旧は、観察→統計→考察にしていたが、有意差がないことを論じるのは変なので統計→考察に。また、findingは表にまとめる。
4/8 合体部分の圧縮作業と見直しを進める。Spの平均語数の誤植を見つけて修正。用例出典の学習者の通し番号を追加。B1_2とB12の表記ブレを修正。今日の修正はSummaryの途中まで。
4/9 まず、table/figureの通し番号を全体で修正。その後summaryの書き足しをしていると、本体分析部分を削りすぎたことに気づき(どの国が何%ENSより少ないか、など)、再度合体章を見直して記述を補足。書式が校閲に出してくるってしまったので、手元にあったJones, Byrne, & Halenko (2018) Successful Spoken English(Routledge)書式に全体を合わせる。行数がかなり詰まった。
4/10 いちおうsummaryまで修正。その後最初に戻って、校閲の反映作業を行う。校閲は勝手に書式直してしまったようなものが多くちょっとirritating。英語のミスだけ直してくれたらいいのだが、それはほとんどない。。。修正作業の中で、Crystalのspeech分類の背景になっていたSurvey of English Usage Corpusへの言及を追加。
4/11 Sec 3.4.1まで校閲反映。
4/12 Sec 3.5まで校閲反映。その過程で、昨年度末に取得したEEの追加データ(3か国のB2+学生の校閲)をコーパスに追加。公式のバージョンを更新し、本の記述とウェブ情報を整合させる。※校閲者は前回とは別人であることを確認(業者が違う)。英語の""ではなく66-99の出し方がよくわからず調査したがなおわからない。
4/13 Sec 3.6の校閲反映。3.6.5 Data Processingの節を新設。新規に追加したエッセイの校閲データへの言及。3.6.6ではoverallスコアをanalytic sumに修正。サンプル評価者は1人減らす。
4/14  4.1-2に校閲反映
4/15 4.3に校閲反映、Dataの書き方をそろえる
4/16 4.4に校閲反映
4/17  ESL and EFLの語順を確定。
4/18 5章(文法)修正に入る
4/19 追加の参考文献の補填(本体に分析対象だけメンションしていたものをもう少し詳しくしてほかにそろえる)
4/20 参考文献補填について、当初はS/W別の整理を考えていたが、扱う文法事象別に修正。あわせてMDAや、文法発達についても、最初のIntroductionに糾合。量が増えたのでサブセクションの追加を検討。また、lexicogrammr/ coginitive Lなどについて引用を追加。
4/21 5-1 introductionの修正継続。Biber Taggerの解説は独立させる
4/22 同上
4/23 5-1の修正が完了。本体に張り込み終了。
4/24-27 5章の校正反映
4/28 6章の6.1 Introの修正。サブセクション追加。New approachesの節を独立させる。6.2のタイトルをdevelopmentからprgamtic devicesに修正。
4/29 6.2のType1/2の修正を契機に、6.1.1.2の先行研究をさかのぼって修正。関係する先行研究をほかの章からもひっぱってきて一か所に結合。6.2のグラフを微修正。RQ2については、関連のデータのみを示すグラフに変更。グラフは2枚×3種を1枚×3種に変更。記述全体を修正。いちおう6.2終わり。
4/30 Figureの番号ずれを自動修正。範囲指定→右クリック→フィールド更新。


《2022年3月》
3/1 EEのcalibrationの結果報告をここに追加。いちおう完成。
3/2 3章のみgrammarlyかけて昼過ぎ校閲に出す。現在の全体は71,643語。
3/3 他業務で執筆進まず。
3/4 他業務で執筆進まず。
3/5 参考文献リストの修正に移行。A-Gまで修了。ハイフンをエンダッシュに置換。
3/6 リスト修正完了。ついでIJLCRの論文リストにabst情報をリンク付け。最新の研究を可能な範囲で反映する予定(proof帰ってきてからになる)
3/7 進めず
3/8 Ch2のプルーフが先に納品。
3/9-15 ほぼ1週間,触らず(その間,Ch1のプルーフも到着)。
3/16 追記用に近刊論文の要約まとめを開始。
3/17 本体の目次を複写。各論文を該当箇所に割り付け。1/3ほど終了?
3/18 作業継続。3/2ほど?
3/19 作業継続,きちんと数えなおすとここでまだ1/3と判明。多すぎるかもしれない。どこまで取捨選択・記述圧縮するか。。。しかし主要なものだけでも過去の研究を網羅的に見ておくというプロセスは踏んでおきたいのだが。
3/20 学会参加で進まず。
3/21 別の学会の講演準備で進まず。
3/22 再開。
3/23 継続、いちおう最後まで終了。文献表データの修正に着手。
3/24 文献データの修正。各種コーパス解説に関する補充文献を本体に統合。
3/25 EFL/ESL関係のレビューをまとめるが、持っていく先がちょっと悩み中。1/5ぐらいに圧縮して、残りは語彙化文法のセクションに回すかどうするか・・・
3/26-3/31 新年度授業準備作業のため中断。


《2022年2月》
2/1 Ch 8のSummaryを書く。Introの後半の修正,この章の文献表作成。
2/2 Ch 8の世見直しを開始。冒頭のイントロのうち関係のない話をカット。組み替えるがぐちゃぐちゃになってきた。。。
2/3 高校の講話の仕事でほとんど進まず
2/4 修論試問他でほとんど進まず
2/5 evaluationという用語をassessmentに変更。冒頭イントロはLCとassessmentの関係の話に差し替える。また,イントロ部の話を,後の2つのcase studyの流れにあわせる。Case Study 1のみなおし~Case Study 2のRQ1のみなおしまでだいたい終わる。
2/6 RQ2の書き直し終了。benchmarkの例示の意味が曖昧だったが,discovery learningの実例提案として再定義することで節の趣旨が明確になった(気がする)。第2部の書き直しはいちおう完了。
2/7 第1部の引用文献を整理し,文献表を補填。IJLCRの収録論文をリスト化。
2/8 IJLCRリストの整理,LC around the worldデータの取り込み,冒頭セクションの構成修正作業着手。IJCLとCorporaの掲載論文リストも作成。LCデータベースの整理,ICCCなどの現状の問い合わせ。
2/9 学期末試験で進まず。
2/10 第1部第1節の修正に着手。先行研究の紹介を増やす。流れがちょっと悪い。replicability, falsifiability, total accountablityの話を加えることに。
2/11 Historyはだいたい終えて,各種のコーパス紹介のセクションに。アジア圏のコーパス紹介のセクションを新設
2/12 続いてapproac, technique, method関係をまとめ始める(新規にコーパス分析技術やや統計のさわりも)。当初cross-sectional/ longitudinalをコーパスのapproachとして紹介していたが,話しがあわないのでコーパス紹介に移行を検討。ぐちゃぐちゃしてきた
2/13 コーパス紹介セクションの最後にcorpus typologyのようなところを入れて,関連の話をまとめる。表を作ったので少し見通しがよくなった。その後CIAの記述の修正に入る。引用を増やそうとしたがまたぐちゃっとしてきた。。。それにしてもCAを念頭に置かない学習者比較をCIAと呼ぶのは筋違いな気がする(自分の過去研究も含めて)。CIAは結局はCAであり,その世界観を引き受けての比較なのだ,ということが大事。
2/14 1章がほぼ終わる。SLAとの関係のレビューを追加。20pだった1章は6pほど増加。
2/15 昨夜寝ながら,2つほど追加したい論点を思い出していたので朝,それらを追加。Gilquin 2021のone rule to them allの話と,LCAがdevelopment嫌い,という話。今日は別論文に着手したのでこれ以上進めず。
2/16 別論文が夜までにほぼ完成。夜,この本に戻って1行だけ書く。ともかく隙間を開けないほうがいいみたいなので。。。
2/17 ICNALE解説の章の修正を開始。ICNALEの特徴の数を減らして記述を集約。先行研究の引用なども増やす。(1) Participant Diverstiyのセクションが完成。
2/18 続いて(2) Data Diversityのセクションの執筆。Crystal 1995などをベースに話し言葉についても複数のタイプのデータがあることの紹介を追加。
2/19 (3) Condition Controlの書き直し。(4) Meta Dataの書き直し。
2/20 (4) Meta Dataの書き直しの続き。(5) multimodality修正。PrratとKinoveaの図版追加(どちらも久しぶりに触った)
2/21 (6) Data distributionを修正。いちおうこのセクションまで見直し完了。Grammarlyで英文のチェックをかける。
(自分メモ)
★upper intermediate→ハイフンをはさむ
★key word→1語に
★and →カンマを入れろ,もしくは抜け
★factors including a,b,c... →includinfの前にカンマを入れろ(※従わずにthat includeに修正)
★learners at B1 level →the B1にしろ
★leaner →rがうっかり落ちている個所が結構あった
★a variety of →単数扱いにしろ,これ本当かな?後でチェック。
・その後,直しがまだの3章をカットして,英文校閲に見積もり依頼。3章抜きで6万語ぐらいなので60万ぐらいか?
2/22 普通の論文校正と同じ単価ということで35万ぐらいになることを確認のうえ,発注完了。その後,昨日接種のワクチン(3回目)の副反応で起きていられず,執筆は停止。
2/23 体調回復して,今回校正に回せなかった3章(ICNALEの各モジュール解説)の見直しに着手。縦読みで各サブセクションの内容の不均衡をならすため,はじめに,各セクションのBackgroundの内容を修正。主要3モジュールの個所の修正が終了。
2/24 Backgroundの修正をそのほかのモジュールについても行う。
2/25 続いてParticipantsセクションを縦そろえで修正。作業中,EEのデータが一部補充可能なことに気付き,年度末予算で発注かける。セクション構造の埋め込みをやめてフラットに。
2/26 WEについてほぼ完成。トピック決定の理由を追加。SMについてはinstruction protocolを探し出してきて追加。SD, EEまで完了。あとGRAだけ。7万語をこえてきたのでこの辺で止めないといけない。
2/27 3.6 GRAの修正に着手
2/28 GRAのセクション構成を変更。rater/ ratingに。

《2022年1月》
1/1 個人属性章のイントロの修正を継続。genderは既存のLCにもデータはあるが分析に使用されない,motivationはデータもなく分析にも使用されない,という感じでまとめる。
1/2 ジェンダー分析と動機分析の順番を入れ替える。修正続けているが,どうもイントロの座りが悪い。
1/3 イントロの修正を継続。いちおうなんとなく格好がつく。章タイトルをlearner attributesから,SLAのカギ概念であるindividual differencesに変更。
1/4 genderセクションについて,先行研究を大幅に拡充。また,元バージョン(日本と台湾だけ4レベル比較)ではgenderの全体像をとらえていないので,元の分析をすべて放棄。B1にそろえて10+1群で比較する方向でやり直し。RQ1はANOVAにかける。RQ2-3はコレポンではなくクラスターに変更してやり直し。
1/5 大幅に変わったのでmethodの個所を修正。RQ1,RQ2の解説を書く。
1/6 RQ3の解説を書いていて,RQ2-3の手法上の矛盾に気づく(2は単語での話者分類だけ,3は文法タグつけて話者分類なしの特徴タグ比較だけ)。RQ2-3を再度修正,RQ2:単語&タグでの分類,  RQ3:特徴的な単語&タグの抽出。また大幅な変更になる(このセクションなかなか終わらない)
1/7 RQ3は当初の調整頻度の20%+差を見るから,log likelihoodでの抽出に代えたので内容が総替えになったが,分析としての妥当性は増した。femaleのoveruseの解説を終え,underuseの解説へ。21:12 いちおうRQ3まで書き直しが終了。極限までぐちゃぐちゃになって次第に勝手に形が整ってくるプロセスは最後はそれなりに楽しいが,このセクション,修正ではなくほぼやりなおしになってしまった(コーパス研究はいつもこういう感じがする)。
1/8 summaryまで終了。もう一度セクションを見直して一応このセクション終了。明日から次へ行くっ!
1/9 JFICコーパス作業のため進まず
1/10 Section 7.3のintroの書き直しに着手。動機のことばかりなので,学習履歴含めて先行研究を増やすため,関連文献をチェック。
1/11 Introの書き直しを追加。書き言葉・話し言葉両方に分析を拡大することに変更。EFL@B1の学習者データを抽出するが,エッセイのほうが負があることと(動機のIntとInsの差分)1万セルオーバー(20変数×100人以上)で多変量解析が動かない。結局エッセイのほうは原則各国80本を抜くことで適用可能サイズに修正。コレポンだと関係見えないのでクラスターに。エクセルが巨大になりすぎて重い。
1/12 保存を忘れたのか,昨夜遅くまでっやていた作業ファイルが完全に消失。。。泣く泣く一からやり直すがその過程でアンケート回答者の中でも0のある人(スコアは1-9なので0は無記入の意味)が確認されたのでそれらを除いて分析をやりなおし。また,Sentence lengthはスピーチの場合無意味なのでそれを抜いてコレポンにかけるとそれなりにわかれた。あわせて相関は無相関検定もかけて値が低くてもなにか議論できるように修正。ファイルが消えたおかげで処理がより精緻化された印象。相関の表を作成し,分析を書き始める。
1/13 相関分析のセクションを新規に書く。当初essay/speech別に書きかけたが,考えなおしてlearner variables別に記載。当該セクション終了。エクセル統計はコレポンの際に変数のみの出力ができないため,RQ2のコレポンをHADでやりなおして解説を執筆。明日summaryを書けばこのセクション終わり。
1/13 Summary終了。このセクションの引用文献リスト入力。章内のIntroの不統一を修正。
1/14 8章のタイトルを修正。Intro修正の方向を考える。 
1/15 今のintroは先行研究レビューになっていないのでそっくり没に。新たに参考文献を探す。
1/16 テストやアンケートで調べた学習者の習熟度 vs 産出物の実地調査で推定される習熟度の二階層の構成を示すうまい概念というかタームがない。そもそもL2 proficiencyってなに?ということで話が行き詰まる。いろいろ探してperformance-based assessmentなどの概念を紹介,あわせてautomatd assessmentの話も。しかし,バラバラで文でつながらない
1/17 先行研究のピースを組み替えていちおう話を通してintro部がようやく仮に仕上がる
1/18 8.2節のイントロの修正に入る。先行研究がなかったので,テスティング関係の先行研究を一から追加。テストの6要素をあげてその中のreliabilityについて検証するという方向に
1/19 イントロ修正を続け,なんとなくおさまる。運よく追加のratingデータが納品されたので,49+52=100という中途半端な数から,60+60=120でデータの分析をやりなおすことに。評価データの整理作業。あわせて級内相関係数のType 1/2/3の復習。まだどうもよくわからないところがある。あと,評価者内の信頼性で測るのは評価者の信頼性なのか,テスト(今回はルーブリック)の項目の妥当性なのか?いずれにしても違う側面をいろいろ図るのでずれているのは悪いのか・・・?など。
1/20 ICCの2と3の差はなんとなくわかるが,3,1と3,kの差がどうもぴんと来ない。エクセル統計の見本は3,k。海外文献だと結果を一般化できない3.kはrarely usedともある。今回の場合,どちらになるか。。。エクセルで16000行の列を140行ごとに分割する必要が出てきてマクロを触るがうまく動かない。海外ソフトを見つけてようやく解決。これで評価者間のICCはクリア。評価者背景ごとのグラフまで作成。RQを再整理して評価者間信頼性と,項目間一貫性の2本に変更。ちょっと先が見えなくなってきた。
1/21 心理学の教科書からの引用でセクションのイントロを書き直し,3つの信頼性,そのうちintra-rater reliabilityは1回評価だと関係ないので,ルーブリックのinternal consistencyとinter-rater reliabilityを論じる,というストーリーに作り替え。いちおう話が通る。これにあわせ,RQ1と2を入れ替え。先にルーブリックの項目検証(ICC+クラスター。重回帰はカット),後で評価者間の分析に。数値計算,グラフ作成終わって論文に張り込み。
1/22 Summaryを書き,最後にmethodに戻って書き直し,一応このセクション終了。明日もう一回見直してfix。
1/23 章イントロを再度読み直し。議論があちこち飛び交っている個所をカット。8.4セクションの修正にあたり,anchor sampleをbenchmark sampleと言い換え。benchmarkを見つけることと,自動推定の話がちょっとつながらない・・・Evaluation Data Applicationにしてbenchmark抽出+自動推定に。サンプルごとの評点データを書き出そうとしているうちに元ファイルの転記ミスを発見。    W_Rater060(S_Rater_063と同一),09→正しくは100,90~99→100~109,19→110。また,W_Rater_032のrotomgはEssay_047の誤記。以上修正。項目検証(項目ごとに60人の評価者の平均を比較),評価者比較(評価者ごとに140本の平均値を比較)には影響しない。
1/24 先に新データでの分析のやりあおし作業を終える(自動推定の話を前に,benchmarkを後に),その後,
8.3節のイントロの書き直しを開始。
1/25 元のイントロはbenchmarkの話しかなかったので自動推定の研究のレビューを新規に追加。精度などの情報が入って自己分析との比較がしやすくなった。いちおうイントロの修正作業はほぼ終了。
1/26 他の仕事をしていたためほとんど進まず。上記の追記個所の数値を修正。
1/27 Data and Methodを一から書き直し,RQ1の分析を途中まで書く。
1/28 RQ1の分析を仕上げてRQ2の分析に入る。
1/29 RQ2継続
1/30 RQ2継続,ほぼ完成。
1/31 他の仕事でこの日は何もせず。

《2021年12月》
12/1 いろいろ書いているうちに,ふとここを話し言葉・書き言葉・書き言葉校閲の3つのkeyphraseにしてはどうかというアイデアに至り,すでに書いていたphraseologyの章の書き出しを4章のイントロに結合する。
12/2 上記の仕事をやりかけて,やはりkeywordsがなくなるのはまずいと思いなおし,方針を再修正。話し言葉&書きことばのkeywordのセクションと,原文・校閲のkeyphraseのセクションの2本立てにする方向に再修正。そのうえで,keywordに関してGranger ed 1988などの過去の研究のレビューを作成。
12/3 スピーチデータを処理,keywordを網羅的に取る
12/4 エッセイデータを処理,スピーチとエッセイについて群別とcommonのkeywordを整理して表の形にする,スピーチについての分析を書く
12/5 エッセイについての分析を書く
12/6 エッセイ分析に群特化型の特徴を追加,summaryセクションを追加。これで4.4がいちおう完成。次に行く。
12/7 この日は事務作業をやっていて執筆に手つかず。
12/8 Phraseologyのセクションに入る。結局,origina/ editについてkeywordとkeyphraseを出す構成とする。LancsBoxでkeyphraseの取り出しに成功(なかなか慣れない)。keywordの部分について前に書いていたものを一部再利用しながらほぼ完成。明日はkeyphraseへ。
12/9 keyphraseのセクションを執筆
12/10 keyphraseとsummaryを一応終える。目次の修正。未完のセクションの特定
12/11 VocabularyのIntroの一部修正,GrammarのIntroの書き直し,先行研究のレビューの追加。
12/12 GrammarのIntroの書き直しまでほぼ終了。
12/13 GrammarのICNALE Studiesを書き直し。第1課題を大幅に書き直し(文法能力の向上のテーマにしぼる)
12/14 Sec 5.2 (文法能力の向上)のセクションを完全に書き直し(Two-way ANOVAで検証,元にあった5観点の評点間相関や総合化などは趣旨ずれのためすべてカット)
12/15 Sec 5.3(MDA)に入る。元のintroを大幅に修正。RQ1と2を入れ替え。
12/16 新しい構成でmethodを修正。続いてRQ1(タグ分析)を書き直し。タグの実例をBiberでなく実際の単語に置き換え,分析実例を差し替え。中国人学習者のところまで終わり。明日同じやり方でENSをやる。
12/17 ENSについて最適の用例を探して記述を書き換え。続いてRQ2(次元スコア)の修正に入る。参照する他のテキストタイプのデータを追加。Summaryを新設。MDAの広がりを抑止した原因について簡潔な要約をつける。5章文法はいちおうこれで全面修正が終了。初版よりはずいぶん話のとおりが良くなった気がする。
12/18 (本日は,JFICコーパス作業のためこちらはお休み)
12/19 PragmaticsのIntroを全面的に書き直し。literature reviewを大幅に拡大。
12/20 Introがほぼ完了。第1課題に入る。草稿では発話におけるorigoだけだったが,エッセイにおけるmodal/ intensifier/ origoの3観点分析に変更。全面的にやりなおすことに。頻度調査を開始。1/8ほど終了。
12/21 頻度調査の残りに正味丸5時間かかる(もっと合理的な方法があったかもしれない)。中国人データでindividualとmergeの一致を確認。全体比較のグラフ作成まで。
12/22 RQ1をほぼ執筆。RQ2(変数が多いのでA2 vs B2のみ)の作図まで。
12/23 RQ2の分析をいちおう書き上げるがだらだらした説明になっている感じ。
12/24 RQ1について図・解説・図・・・方式をやめて,図をまとめてその後で解説をまとめる方式でシンプルに整理。同様の方針でRQ2も書き直し。これによりRQ1で得られた4つの傾向がRQ2で2つに絞られるという線がクリアになった。続いてSummaryの執筆。このセクションいちおう完了したので,元の6.2(インタビューデータに対するorigo-nearer/farther分析)をすべてカット。その後,6.3(politness)の修正に着手するが,この話の前提としてIntroductionにpolitenessの話を追加。あわせてIntroductionのそのほかを微修正。その後6.3に戻り,6.3の導入部の修正まで。このセクションはあまり触らずにいきたいが。。。あと1週間でなんとか,ジェスチャー分析の新セクションの完成まで行きたい。
12/25 Leech 2014などを読んで前提をかためる
12/26  HKGとPHLの順番を入れ替え,3つのface対応方向があることを命じ。分析を詳しくするが,ピンボケが増している気がする。
12/27 これまでは学習者のpoliteness controlを論じると言いつつ,学習者と教師の対話分析になっていたことに気づく。発話用例をひとまとめに提示し,教師発話の分析をすべてカット,学習者の個々の発話におけるpoliteness controlに限定して整理。一応話が通ったのでsummaryまで仕上げる。前よりはよくなった(と信じたい)。その後gestureのイントロを書き出す
12/28 Ishikawa (in press)のデータを再分析するかどうか検討。男女を分けるか? 新しいデータで日本人だけのA2/B2比較にしようかと考えたが,数が多いほうがよいと判断し,in pressのデータから日中だけを取り出して再分析に。in pressではかけていなかった統計分析にかけると差が出なくなったので,記述を新しくする。RQ2は実例分析にする。ビデオから静止画を取り出すソフトとサイトを試すがうまくいかず,元のデータをクリップして,タスクの場所のみを切り出す。

作業手順メモ
1) mp4をMSの「フォト」で開く
2) 右上の編集と作成→トリミング
3) 下のバーの左右の白丸を真ん中に寄せて残したい区間を指定
4) 名前を付けて保存(※トリミング実行,的なボタンがない)
5) youtubeにあげて自動字幕をつけて画像を見ながら重要なシーンを手作業でクリップ
その後,日本人2人分のビデオを処理して,簡単な解説を書く
12/29  日本人だけではバランスが悪いので中国人2人のビデオを処理してアップ,最終的に,日本人中級2名,中国人上級1名について解説をさらっと書く。その後,もう一度最初に戻って,gestureのfluency marker/ disfluency markerの2説あることを追加
12/30 youtubeの自動字幕はミスがあるので,手作業で正しい字幕を付けなおして画像を修正。各人の発話内容を細かく補う形で3人分の解説を書き終える。イントロのCase Studyのセクションを書く。Corpus Pragmaticsの最新号をざっと見て取り込める研究を探す。いちおうこの章終わり。目次修正。参考文献をエクセルに移行して管理開始。
12/31 個人属性のイントロの修正に着手。


《2021年11月》

11/3 再開。Genderのセクションを一応仕上げる。次へ行く!
11/4 Rating章の前書きを書き始める。10/31-11/2に準備した発表と内容が重なるのでこの章は分析はほぼ終わっている。
11/5 昨日書いた前書きがだらだらしていたので少しカットして書き直し。実例1の前書きまで。
11/6 研究実例に入る。RQ2を先行させ,S/W別に平均スコアの比較。
11/7 やはり統計をかけるべきかと思いなおし,RQ2をANOVAで処理。あわせてRQ3用にクラスター分析。
11/8 上記に基づきRQ2の分析部分(ANOVA)まで書く。
11/9 続いてRQ3(クラスター)の考察を書く。戻ってRQ1(ICC 3, 1/k)を書く
11/10 エクセル統計のガイドに従ってICC3でやったが,別文献で,評価者を決め打ちの母集団ではなくサンプルとみるのがふつうでICC2が標準,ICC3はrareだという見解を見つける。納得して2に変更してやり直しかけたが,やはり,今回の場合,ここまでで集めた49人なり51人の実態の報告が目的で,generalizeするものではないのでやはりICC3でよい,と,いちおう自分の中で仮決着する。手法の欄を書き終える。見直すといろいろありそうだが,とりあえず次へ行く!
11/11 2つめの実例分析に入る。introを書き,RQ1,1つ目の分析を実施(ANOVAで差の検証)。全体のRQは模索中だが,(1)習熟度とスコアの関連,(2)上下だけでなく各レベルのanchorの抽出,(3)コメント分析,(4)言語特性分析,の4つぐらいで計画中。ベースになった口頭発表では(2)は上下だけで(3)はやっていなかったので,何が出るか(出ないか)楽しみ。
11/12 上中下の3段階にしたが,もしかすると20%刻みなどのほうがアンカー性が高いかもしれない。と思いなおす。
11/13 Level A=Fにわけて再分析。
11/14 上記に基づき,考察を書き上げる(RQ2終了),個人的には面白かった。とくに,同じアジアのEFLでも,W>>Sなのは日本と台湾で,むしろ他の国はW << Sである点は示唆に富む。
11/15 RQ3(良いスピーチ悪いスピーチ,良いエッセイ悪いエッセイ)の実例分析,終了。Essayのデータをレベル分類。
11/16 Speechのデータをレベル分類。作業中にICNALE SD V1.2内のKOR_016の習熟度コーディングミスと,transcriptシートのデータのみ記載を発見し,修正のうえ,ICNALE SDのV1.3として公開,ウェブサイトの修正。Essayとspeechについて,rating level別のキーワードを抽出。
11/17 rating level キーワードについての考察を追加。キーワードの話と,サンプルの質的評価の順序を入れ替え,analytic scoreのレーダーチャート追加,Data and Methodを執筆,1つ戻って8.2のほうのまとめを追加。あと,8.3のまとめだけ残る。★まとめは,summaryなどにするかどうか考え中。
11/18 RQ修正
11/19 RQ修正,小見出し修正。9章を除くといちおう形は出来上がった。現在20万語,170p。資料,索引,参考文献で20pとすると現在約190p程度か? 以後は,新章書き足し(Phraseologyを予定)の前に,関連の先行研究を整理して各章・各分析に入れ込んでいくことを優先する。
11/21 と思ったけれどやっぱりphraseologyの章を書き始める。
11/22  と思ったけれどやっぱりvocabularyの章の拡張のほうを先行させる。
<加えたい分析>
・語彙の基礎指標(語彙多様性,品詞,語彙レベルなど)の分析
・語彙からの習熟度推定
・ジェスチャー
11/23 語彙の基礎指標分析に着手。データ,グラフを作成。語彙レベルだけまだ。
11/24 essayとSDのpicture description speechで比較していたが,speechは別の章にSMの分析があるのでかぶるのでカット。
11/25 mergeデータに基づいて一応書き上げるが,次の章との処理のずれが気になる。
11/26 絶賛迷走中。結局,Vocabularyセクションの章ごとのデータの不釣り合い(EFLだけやるかESLもやるか,mergeでやるか,個別ファイルでやって統計かけるか)が気になり,再度,ゼロから,WEとSMについて,個別データの語彙解析からやりなおし中。統計処理まで終了。
11/27 4章,語彙のIntroを全面的に書き直す。続いて4.2.3.1のRQ1まで終了。つづいて4.2.3.2のRQ2に着手。
11/28 4.2をいちおう完成。前版(国,習熟度,トピック,回数比較のみ)よりはかなり分析が詳しくなった(最初に各国レベル別のグラフ概観→3要因の統計検定)。新たにsummaryセクションを新設。≒は ≈ に全部差し替え。
11/29 同じパタンで4.3を一応完成。topicの検定をbetweenにすべきところwithinにしていたのでその個所の検定をやり直し。重くて動かなくなったのでエクセルの作り替え。
11/30 昨夜作業したwithin検定に基づいて書き直し。用例を2~3か所ずつ追加。いちおう4.2(スピーチ),4.3(エッセイ)が完成。元版よりはかなりすっきりした印象。引き続き4.4(特徴語)の書き直しに入る。従前はエッセイの国別・習熟度別・改訂前後別だったが,Spも特徴語も入れる方向で改訂予定。


《2021年10月》
10/1-3 学会準備で中断
10/4 再開。Ch. 4-2 (fluency)のRQを再設定。RQ1/2のデータを見直して分析部分を書き上げる。統計ソフトをエクセル統計からHADに変更(ANOVAの際に偏η2が出るので)。★しばらく空くと調子が戻るまで半日かかるので毎日数行でも書き続けるほうが効率的。
10/5 4-2-RQ3まで終了。分量が多いのでvocabulary関係では例題2つまでとして,4-3 をkeywords analysisに決める。RQの確定。データの下準備
10/6 4-3のRQのみなおし(1:中国人学習者の過剰/過少,2:中国人学習者の習熟度別,3:校閲の過剰/過少)。RQ1-2の執筆。RQ3書き始める。ファイルにページ入れ。
10/7 RQ3の執筆終了。→ 完成したものの,あまり面白くなく,かつ中国人だけではインパクトが弱いのでRQをつくりなおし(1:EFL6か国別,2:校閲別)。RQ1終了。RQ2に着手。
10/8 RQ2完成。その後やはり習熟度別が必要と考え,新しいRQ2(習熟度別)を追加。用例追加。いちおう仮完成。
10/9 5章に入る。5-1,5-2の最初まで。
10/10 5-2の2つのRQ(文法能力・語彙力×5観点の相関観察+総合観点との相関観察)でデータをとる。いちおう書いてみるが,習熟度を見ていないので,習熟度別,国別も追加で調査実施。RQ組み換えを検討。
10/11 習熟度,国別を見たがどうもすっきりしない。
10/12 迷走中。どうも納得がいかない。語彙vs文法というデザインでは見たいものが曖昧になるので語彙を思い切ってカットする方向に。また,基礎観察としてedit数の習熟度・国別比較を追加。edit数はトークン数で補正する方向に。・・・1日がかりでいちおう形ができる。深追いせずに次のセクションへ。
10/13 Ch 5-3(MATを用いたMD分析)着手。ほぼ完成。明日から次へ。
10/14 大学で語用論関係の論文を収集。コーパス語用論研究の様子を整理。
10/15 Ruhlemann 2019をベースにして語用論の章のイントロ執筆。6-2の例題1の方向を固める。
10/16 6-2の書き出しを執筆
10/17 (1) origo-near/farのセット語をサンプルで検索して頻度取得,統計かける
(2) existential thereやcomplementizerのthatなどの混在を確認→一度結果を破棄して,手作業で分類作業(途中)
10/18 手作業分類を終えて,話者集団ごとにorigo-near/ farのt検定にかけてみるが,もしかしてnear率を目標変数にしたANOVAにすべきであったのでは,という気がしてきた。また一からやり直すのは面倒だが,納得がいかないままだと考察がしづらい。その後,やりなおしたが,なお思ったようにきれいな結果が出ず迷走。共起グラフなども作ってはみたが,趣旨が混濁。
10/19 シンプルに戻り,origo-nearer比率をJLEとENSで比較。その後,各タイプごとにOrigo-nearer のbigram/trigram(後でtrigramに一本化)を比較。
10/20 朝,いちおう6.2が仕上がる。次へ。
10/21 6.3の前書きを書き始める(turn taking)が後の組み立てが固まらない
10/22 turn-taking関係の先行研究などを整理。なんとなく方向性を決める。この節は,計量でなく,質的観察の方向で。
10/23 とりあえずB2の2つのサンプルを選び,これを質的に読み解いていく方向で,RQ1とRQ2をいちおう書いてみる(が,turn takingがそれほど面白くなくいきづまる)
10/24 冒頭のintroを全面的に書き直し,turn takingの話は総カットでpolitenessに限定,その線でRQ1の書き直しを進める
10/25 RQ2の書き直しまで進め,いちおう(いまいち気に入っていないが)形としては終わる
10/26 新章に入るが,当初はRatingだったがLearner Attributesの章をはさむことに。章前書きを書く
10/27 データを作る,その過程で日本人データでアンケートが欠損しているものが相当数あることを再確認。
10/28 対応分析にかけるが結果が読みにくいのでクラスターに変更。RQ(動機+学習履歴)はクラスターにする関係で1つにまとめる。考察を書くとおよそ適量に。
10/29 次節へ。genderとsexの関係について解説を書く。ICLEの対応についてもまとめる。JPNとCHNの発話全体で分析することに。発話量? 語彙? 文法指標? 全部?
10/30 文法タグ付け
10/31-11/2 講演・発表の準備で執筆中断

《2021年9月》
9/21 第2章(理念)の残りを執筆。従前6つであった理念に新規に2つを追加(multimodalとediting/rating)
9/22 第3章(モジュール)に入り,Written Essaysを執筆。Edited Essaysに着手。
9/23 Edited Essaysを完了。続いてSpoken Monologuesのセクションを完了。
9/24 Spoken Dialoguesのセクションまで完了。3章の構成をみなおし,各セクションに3 Collected Dataを加える。
9/25 Global Rating Archivesをほぼ完了。
9/26 Global Rating Archivesを完了。各章の冒頭に導入を記載。2章のサブセクションを整理。8つの理念のセクションレベルを1つあげる
9/27 Ch3 Moduleの冒頭に全体を概観するセクションを追加。Ch.4 Vocabularyについてイントロ,各セクションの例題,1つ目(fluency)のRQ設定を追加。
9/28  高校出張で中断
9/29 JAECS発表準備で中断
9/30 DSコンテスト審査で中断

《2021年夏以前》
Year 2021

2/5 全面的に企画書を改訂し,B社に提出
4/28 フィードバック受け取り
4/29 proposalの修正と再発送
5/5  外部評価者コメント(1名)到着
6/12 企画の状況確認を督促
6/24 再度督促,前向きの返事が来る
6/25 2名の外部評価者のレビューシートが到着
6/26 テンプレートを作成し執筆の準備に入る
7/5 proposal採択の内示
7/12 出版契約(オンライン)
-- 7/30 第1章(序説)を執筆。2章(理念)の前半を執筆。
-- 9/15 学期末処理・新学期準備ほかで執筆が中断
9/18 執筆再開。本エントリを作成して進捗管理を行う。

Year 2020
10/1 Book Proposalの作成を開始
10/11 A社にProposalの送付
10/13 フィードバック受け取り
10/14 修正プロポーザルを提出
11/07 シリーズ趣旨と不一致という連絡あり。proposalを取り下げ。 


メモ 分量の変化

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【2021/12/30 時点 約5.5万語----※最大7万語まで)
【2022/1/14時点 5.9万語】
【2022/2/6時点 6.2万語】
【2022/5/20時点 7.3万語】
【2022/7/4時点 7.9万語】
【2022/8/12時点 9.2万語】
【2022/9/1時点 9.2万語】
【2022/12/26 初校】 226p (index除く)

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2020/06/20

2020.6.20-21 国立国語研究所「I-JAS完成記念シンポジウム」で発表(オンライン開催)

表記でシンポジストとして報告を行いました。

初日シンポジウム概要

迫田久美子先生の長年の研究成果をふまえ,世界最大の日本語学習者コーパス「I-JAS」がついに完成し,これからの展開が楽しみです。

石川は,世界の学習者コーパスの状況から見たI-JAS誕生のインパクトに触れつつ,学習者の副詞・形容詞使用の傾向について報告しました。


Contrastive Interlanguage Analysisの手法をつかえば,日本人らしさ,というようなものを比較的簡単に抽出できるわけですが,それを(すべて)教えるべきかどうかはまた別の問題です。また,教えるべき内容を決めるのはだれか(教師?学習者?社会?)という問題もあわせて考える必要があるでしょう。

なお,本日の研究会はzoomのウェビナーシステムで行われました。学会の在り方も変わるな,と感じた1日でした。

2020-2023 科研(基盤B:ICNALE GRA構築)進捗報告

最終更新日 2024/3/20

2020~2022年度【※2023年度まで延長継続】 科研(基盤B)「アジア圏英語学習者の作文・発話に対する世界最大級公開型評価データセット開発と分析」(20H01282 )メインプロジェクト(GRA構築)進捗報告

◎このエントリの位置付け
本エントリは,報告書「科学研究における健全性の向上について」(日本学術会議,2015年3月6日)の(2)-1および(2)-5アで指摘されている「研究ノート」の電子版として位置付けています。その都度の準備の状況・実験の過程・問題点などを時系列的に記録し,誤記の修正などを除き,過去の内容は変更しないこととします。

◎事業目的
メインプロジェクト
 将来の自動採点・自動評価の基礎資料となるよう,ICNALEプロジェクトで収集済みのアジア圏学習者のL2作文・発話データを用いて,国際評価パネルによる評価データを体系的に収集・公開する。あわせて評価データを用いた「良い作文」「良い発話」の計量モデル化に取り組む。

拡張プロジェクトA】(2022年1月~)
メインプロジェクトの目的に沿い、日本人の英語産出を評価する際の基礎資料として、日本人の日本語産出資料を収集する→JASWRICの構築

拡張プロジェクトB】(2022年10月~)
メインプロジェクト終了後の今後のICNALEの東南アジア拡張を見据え、データ未収集国でエッセイデータの収集を行う→ICNALE Written Essays Mynammar Moduleの設計とデータ収集。※年度内の収集は不可に。新科研(2023年度~)に引き継ぎ。

◎月度別進捗(メインプロジェクト)
2020年4月 着手前準備(国内業者からの評価データ収集可能性調査)
2020年5月 着手前準備(関連書籍・論文の校正作業)
2020年6月 対象サンプルの決定,音声データ切り分け,各社に見積依頼
2020年7月 Rating Guide,Rating Sheet等の策定,1次発注。納品1件。
2020年8月 LCSAW用論文執筆,LCSAW5実施
2020年9月 大学院生評価データ1期の収集完了
2020年10月 業者データの回収・研究書のproposal作成・ASEANデータ収集調整
2020年11月 ASEANデータ収集の整理
2020年12月 投稿論文着手
2021年1月 論文投稿・データ整理
2021年2月 科研会計整理
2021年3月 SDデータの検証と修正(SD 1.1の修正リリース) 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2021年4月 論文執筆
2021年5月 内外作業委嘱・発注(院生,アジア大学,Crowd Works)
2021年6月 データ収集・整理
2021年7月 データ収集の拡充
2021年8月 40名×2=80名分のデータをV0.1として公開
2021年9月 韓国データ受領,仲介業者とキャンセル業務にかかる返金交渉。
2021年10月 ICNALE Bookの執筆を本格的に開始。
2021年11月 V1.3公開(エラー修正版), ASEAN2次募集発注開始
2021年12月 ASEAN2次収集のベースデータ回収完了。
2022年1月 ASEAN2次データを正式に受領。60*2=120名データでICNALE Bookの分析をやり直し。
2022年2-3月 ICNALE Bookの関連章の執筆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2022年4-9月 ICNALE Book執筆継続
2022年9月   ICNALE Book入稿
2022年10月 ICNALE Book編集プロセス開始
2022年11月 状況の整理と3年目収集計画立案・開始、謝金めぐる会計との折衝
2022年12月 追加データの調整
2023年1月 追加データの受領、論文投稿
2023年2-3月 論文修正、出版、科研延長申請処理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【延長年度】
2023年4-11月 AsiaTEFLほか海外学会での発表準備、発表
2023年12月 AsiaTEFL論文投稿
2024年1月 シンポ企画、準備
2024年2月 シンポLCSAW6実施、GRA v2.1のための修正作業
2024年3月 v2.1リリース(3/1)、GRA Proceedings刊行(3/20)、AsiaTEFL論文の校閲再提出


◎メインプロジェクト進捗報告
2023年11月
11/8 内外のMLにリリースを広報。




2023年10月
10/12-16 公開作業開始。rater の職業・所属の再調査、職業コードの割り振りのやり直し、評価者80人の平均評点計算、benchmarkの再選定。
10/15 GRAの紹介研究をタイの学会にproposalとして提出
10/17 ウェブサイトの修正。GRA2.0情報追加、ファイルネーム策定基準の修正、データダウンロードのリンクエラー修正(※リンクアドレスにURLを含めるとファイルでなく、ページと認識され、左クリックで落とせなくなる、問題を特定)。V2.0としてデータ公開(万一のミスの場合の差し替え含め、オフィシャルな公開日は10/20に設定)


GRAプロジェクトはここで一応の完了。当初、3年予定だったが1年延長し、3年と7か月で最終データのリリースにこぎつけ。

アフターメンテナンス
10/20 利用者からの意見があり、GRAのパスワード漏れを修正
10/22 同じく利用者からの意見に基づき、スピーチの書き起こしがSDに含まれている旨注記を追加。(バージョンは変更せず)

2023年9月
9/17 データ整理。不足分のratingを収集
9/20 データ整理が完了

2023年8月
8/2 仲介者より3人のやり直しデータが届く。
8/6 追加の1人のやり直しが届く。
8/17 データ整理、問題6人中5人の受け取りを確認。1名について照会出す。
8/24 差し替え分到着


2023年7月
7/1 仲介者のほうでreliable dataを特定(★問題は10人中7人、うち1人は病気で対応不可、ゆえに問題6人)。問題ある評価者にはredoを指示。こちらからはエッセイを優先すること、8月末の新期限を提示。80×2は無理かもしれないが、75×2はほぼいけそう。しかし最終のベンチマークサンプルの決定は9月にずれこみそう。6月にけりを付けたかったのだが。。。

2023年6月
6/15 データ納品
6/18 検品、基準違反があったので先方に通告
6/20 支払い手続きを先行で開始
6/27 修正の進捗確認メールを出す
6/28 入手、転記作業に入る
6/29 整合性チェック(データを間違えて同じものを台帳に張っている?個所があった)
6/30 チェックを進めていくと、こちらの手違いではなく、複数名の評価者が不適切な評価を行っている可能性が判明。ショックで落ち込んで立ち直れない。全データを再チェックし、問題評価者を特定、データ収集の責任者にリストを送付。人数がたとえ減っても、信頼できないデータは公開版から除去する。こういうプロジェクトでは集めた人数とか本数を競いたくなるが、信頼できないものを公開するのは研究者として末代までの恥。疑わしきは抜く。後で心が揺らがないようにここに記録として書き留める。


2023年5月
5/9 見積もり到着、会計に連絡・発注許可、発注、GRAサイトのリンクを業者と共有
5/22 事業者より条件の再確認あり、回答済。
5/30 事前テストに4名合格。


2023年4月
4/2 新規収集評価データの台帳転記(公開準備)
4/20 B社にネイティブ講師による採点の見積もり依頼を送信(5件→160になる)
4/20 今月の頭にやった新しい台帳ファイルが欠損(Google Driveの自動同期で消失?)。仕方ないので作業をやりなおす
4/21 これまでは新規に追加されたものを足しこんできたが、過去の検証が行いにくい状況になっていたため、どうせなら、個別のレーターから送られたエクセルをすべて整理し(匿名か、連番付与)、より完全なデータセットになるよう作業を開始(するが、予想外に面倒くさい)
途中経過 こういう形で個別のレーティングを1ファイルで連番管理に
4/23 作業終了、検証待ちに。
4/27 返信あり。条件など送付。
4/28 ベースデータとの検証(speech)&ベースデータの個人名抹消作業終了、問題なし。ファイル番号の「_」の前のスペース混入が確認されたため、一括で除去。essayの検証も終了。業者から受託の返信あり(詳細条件説明)。


2023年3月
3/6 論文edit戻り
3/8 edit原稿の修正を反映、revision reportを書き直して、夜に提出(※このまま問題なければ7月までに刊行とのこと)
3/12 GRAの対象作文の校閲について指示文を作成、見積もり依頼
3/13 発注(3.22あがり予定)

2023年2月
2/12 タイ論文採択通知、意見あり、3/12までに修正を
2/14 科研延長について物言いあり。修正案を再送信
2/21 論文修正作業の開始
2/25 修正完了、英文編集だし


2023年1月
1/18 タイ論文のinitial review結果が到着
1/23 最終データが到着。
1/24 データ検証、突合せ、テスト受験確認、会計処理。
最終データ量: S 65+13=78  W 62+15=77 →155人データ
新規追加データの母語背景
=============================================
Bangla 1, English 2, French and English 1, German 2, Hindi 2, Indonesian 5, Lao 7, Malay 3, Sinhala/ Sri lankan 2, Spanish 1, Urdu/ Arabic 1, Yoruba/ Nigerian 1
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1/25 Thai論文修正版を送信
1/25 音沙汰のないAsiaTEFLプロシーの件でAsiaTEFL本部に照会を出す
1/26 会長よりインドネシアの代表アドレスを教えてもらい、照会を出す
1/26 インドネシア会長より返信あり。ISSNプロシーとindexedプロシーで取り違えがあったという説明→indexedプロシーへの投稿であることを説明。
1/27 本来は8/8に来ていたはずのacceptance letterが送られてくる。新しい原稿の提出先と費用の支払い方法を質問
1/30 返事がないので再質問→回答あり、同日中に支払い完了
1/31 支払証明と原稿をアップロード(これでうまくいくといいけれど)



2022年12月
12/8 予定経費を再度計算
Sp (65+12) 教員9、ビジネス1、院生2
Wr (62+15) 教員11、ビジネス3、院生1
計                教員20、ビジネス4、院生3
12/1 ビジネス関係者の参加希望者が見つかるが保留扱いを依頼
12/23 Thai学会での発表を基にした論文を執筆開始
12/29 一名差し替えの申し出があり了承。
12/31 Thai論文投稿

2022年11月
11/29 差し替え承認、raterファイルへのアクセスをシェア
11/26 先方よりリスト報告督促。対応。
11/23 差し替え追加、GRA_1.0(120名分)を正式にアップ、テストのパス者リストを石川より送付
11/19 一名差し替え
11/18 事務にミャンマープロジェクトの仕様書を提出、タイ論文執筆開始
11/17 カナダの作業リスト(S11、W14)完成、事務に謝金増額の説明書を提出。USDではなくカナダドルを根拠とする書類を別途作成。
11/16 ドロップアウトを見越して+1を確保することを確認
11/15 カナダの協力者の今回の肩書について相談(ICNALE coordinator)。
11/14 ミャンマープロジェクトのガイドラインを作成、先方に連絡
11/14 タイ学会に参加レジスト(online参加で)
11/14 カナダの協力者に協力意向の問い合わせ、前向きの返事あり詳細連絡

=======================================
◎現状収集人数 S65 W 62
◎現状L1(人数ベース)
フィリピン17、中国10、日本12、ラオス8、タイ6、英語6、インドネシア・韓国・ウルドゥ3、アラビア・モン・コンカニ・マレー・ベトナム・ウイグル各1
◎新規追加案   S10  W13 =23ユニット (75/75=150)
◎見積
2021 教授6、ビジネス4、院生2.5
2022 教授7.2 ビジネス4.8 院生3(20%増) →最大166 (7.2*23)
◎謝金調整根拠資料
Googleの為替変換ページより(11/14閲覧)
昨年11/12 118円
本年10/14   149円(26%円安)
本年11/14    139円(18%円安)
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11/11 ベトナム学会 アブスト送付(norm変更の影響調査)

2022年10月
10/31 タイ学会にアブスト送付(rater背景影響)

2022年9月
9/20 ICNALE Bookの入稿

2022年8月
8/5 Asia TEFL口頭発表

2022年7月
7/12 下記審査待ち状態が継続(結局、反応がない??)

2022年6月
6/21 論文のデータを修正、事務局に連絡して訂正版を送付
6/20 Asia TEFL 論文送付(ENS産出の評点、学習者国別評点、ENS学生、ENSの成人、Aレベルを基準とした場合のA2作文のover/underuse上位10語のみ概観)

2022年5月
5/30 Asia TEFL払い込み

2022年4月
4/12 校閲反映作業と連動して、ICNALE EEをV3.0にアップデート(少人数のB2データを補充)、ウェブサイト更新

2022年3月
3/8 Asia TEFL申し込み
3/10 校閲だし(2分割)
3/20 校閲戻り

2022年2月
2/11 先方への着金確認
2/22  当該データ分析を含むICNALE Bookの草稿をproofに提出

2022年1月
1/19 検証済みのASEAN教員ビジネスマン評価データを正式に受領
1/20 支払い手続きを開始

2021年12月
12/16 評価データが海外協力者の下に集まる。協力者によるデータ検証を開始。

2021年11月
11/2 PSU論文最終採択通知
11/6 ICNALE Bookの章執筆のため,データを整理。S_48の重複を削除。現在S51+W49=100。台湾教員に進捗確認のメールを提出。返信あり,11/22までとのこと。
11/7 カナダの共同研究者に新規のデータ収集依頼(2月末まで)。大学教員12名,ビジネス5名,合計17名,34評価データ分。
11/8 カナダの共同研究者より仮のrater listを受領。大学で会計システム入力,仕様書(日本語・英語)作成。
11/15 PSU Journalの最終修正を返送
11/16 ICNALE SD V1.3公開(エラー修正)
11/19 raterの一部差し換え
11/29 raterの一部差し換え

2021年10月
10/1-31 ICNALE Book執筆に従事(GRA関係の章の執筆を含む)

2021年9月
9/3  韓国よりデータ1件が到着。会計処理へ。現在S50, W47=97
9/11 韓国よりデータ1件が到着。会計処理へ。現在S51, W48=99 
9/17  韓国よりデータ1件が到着。会計処理へ。現在S52, W49=101(100突破)
9/17 上記3本データの台帳への反映。
9/28 Crowd Worksのキャンセル案件の未返金について大学から照会。
9/29 Crowd Works社に連絡。システム内返金にとどまっていたことがわかり払い出し処理。


2021年8月
8/1 台湾データ受け取り,コメントの空欄9か所を指摘,修正依頼。同日,修正完了。会計処理終了。
8/2 台湾ratingを受理,パキスタンratingについてフィードバック返却。
8/2 最近の回収データをまとめて台帳転記。その際,属人コードのミスを発見(同じ人がS/W両方を行った場合,S/W各々の評価者コードに加え,属人通し番号コードを振る)→台帳があれば属人コードは不要なので削除。現在,46+43=89
8/3 第1次公開用40+40データを作成。SRater_36/37のスコア位置ずれを検出。修正。コメント欠損にN/A記号挿入。
8/4 パキスタンより修正版届く。台帳転記,会計処理済。公開データに学習者属性データを組み込むかどうか検討中。 
8/4 ICNALE GRA V0.1(280*40=11,200 rating samples)ファイル作成・公開。ICNALEウェブサイトにGRAの記述を新規に追加。

公開データの表紙

公開された1万件超の評価データ

ICNALE公式サイトにも情報が掲載される

8/5 韓国から前半Wが1本納品。内容確認OK。
8/5 作成した40名評価データから統計情報の取り出し。

(作業記録:学生サンプルごとに40件の評価データが縦に1万件以上並ぶデータから,サンプルごとに平均と標準偏差を取得する。※Excelのconcatenate関数では失敗)

●サンプルごとの始点(1, 41, 81...)と終点(40, 80, 120...)にあたる
2つの数字データを入力,コピーで11,120行まで伸ばす
●1行目にのみ,'=average( または '=stdev((※冒頭に「'」必要)を入力
●G(データ列名),「:G」などの文字を入力

●自動コピーで数字以外の文字部分を全行にコピー

●全体をWordに転写

●一斉置換でタブを消す(セル間の情報がつながる)

●できあがった部分をコピーしてエクセルに貼り戻す

8/6 週末のJASELE用の分析の最終確認。パワポ作成。発表ビデオ前撮り。ビデオはめずらしく10回もとりなおす羽目になったが,その間にいろいろ気づきがあり,それはそれで有益だった(と思いたい)。
JASELE発表ビデオより(発表は8/8)

8/8 JASELEで表記の発表を実施。主な質問。
  (1) Sophisticationの具体的基準は?  (2) 評価者分析に使えるのでは?
8/10 データ収集を継続中のため,公開データのアクセスパスワードを個別照会方式に変更(※この間の登録はなかったことを確認)
8/11 発想メモ:self learning system(2つの作文を出してどちらがいいか選ばせる。正解データはGRAのスコア。あるいは観点別スコアで比較。140サンプルを2つで出すと70セットできる。1回10セットで1学修パック。3パックの教師用トレーニングプログラムを作れないか?)
8/12 通勤の電車で,R本の原稿執筆を再開(学期末で2週間ほど止まっていた)
8/19 スペインの出版の原稿(ICNALE SDのジェスチャー分析)を修正。議論をシンプルにするため,総合スコアであるZスコアを削除。また,相関解釈を再修正。業者に校閲だし。(8.27あがり)。※提出前に,写真キャプションのpicture"S"を足すこと。こまごました仕事が多く,R本がなかなか進まない。
8/22 8月納品データを台帳に転記・整理。
8/29 スペイン用原稿の校閲あがり。
8/30 スペイン用原稿の最終修正・提出。

2021年7月
7/1 中国大学教育データと国内高校教員データを台帳に繰り込み(トータル80)
7/2 クラウドワークスの解約申請が1週間たって自動承認
7/5 大学院生に督促,R社の採択が決定
7/10 大学院生(アラブ)納品,台湾大学教員(W)納品,先月の高校教員のSデータと含めて台帳転記完了(トータル83)
7/12 R社と契約
7/13 パキスタン1名受領。
7/17 未送付の8名にreminderを提出。パキスタン1名データを台帳転記。84。
7/19 パキスタン2名仮受領
7/20 パキスタンデータを検証。規定違反があったのでそれぞれ修正を指示(コメントは10語以上,overallは100点満点で特定の数値で)。
7/25 台湾からWデータ受領。
7/29 パキスタンから1名S+Wデータ受領。→会計に回す
7/30 New TrendsよりICNALE SDジェスチャー論文の採択通知。スペインのTirant Lo Blanch社より出版。


2021年6月
6/1 Asia TEFL submission。現在までの収録データを整理。現時点でS=36名,W=33名。合計69名。目標100というのを100+100=200とすべきか,50+50=100とすべきか? 台湾より1名受託増加。
6/2 CWの3人目納品。支払処理へ。本日現在,納品済みでS 37+W 34=71。依頼ベースでS 53+ W 51= 104。
6/9 CWの4人目に督促通知(6/11まで)
6/10 高校教員1名が完了。事務手続きに回す。JASELEの予稿集を投稿。
6/11 中国大学教員1名が完了。納品済みでトータル75。
6/12 R社に企画の状況確認の督促
6/14 高校教員および中国大学教員にかかる会計入力完了。
6/15 CWの遅延者に再度督促を行う。調整の結果6/22に締め切りをリスケジューリング。
6/19 インドネシアより納品あり。同日会計処理済。トータル77。
6/22 上記の口座登録を事務に確認。
6/24 高校教員よりsp評価データ到着。トータル78。
6/24 クラウドワークスの遅延者に契約解除処理(1週間後に発効)
6/24 R社に再度督促,前向きの返事が来る
6/26 R社用にテンプレートを作成し執筆の準備に入る


2021年5月
5/1 ICNALEウェブサイトのコーパスのモジュール情報を更新(SDのversion更新対応)参加者4,645人,収集サンプル15,530件,総語数3,550,000語(5/1現在,WS論文の数字と整合を取る)
5/3 学習者コーパスWS用論文を仮脱稿
5/3 PSU論文の修正作業を開始
5/3 コンタクトのあった大学院生に条件・手順を送付。JobHubでの発注ができなくなったため,新規にCrowd Works登録。会計に条件詳細を確認依頼。高校教員2名に作業協力の照会。
5/4 高校教員2名よりSW評価作業の受託(62+4=66/100)。評価者登録サイトを微修正(10問テストの後にチェックの確認を取る項目を追加)。
5/5 R社の外部評価者コメント到着。
5/6 学習者コーパスWS原稿を再修正して提出。
5/6 謝金の2021基準について根拠資料を作成。事務方承認。
5/6 PSU論文修正が一通り終了。
5/6 ハローワークに事業者登録(仮)
5/7 Crowdworksに求人公開。
5/7-11 約10名から連絡があり,サンプル送付→5名と契約。
5/10 PSU論文英語校閲発注
5/14 上記戻り
5/14 ハローワーク事業者登録の解除(※委託作業は対応不可のため)
5/14 JASELE発表申込(GRAの紹介発表)
5/20 3rd Conference of New Trends in Foreign Language Teaching(スペイン,グラナダ大,オンライン)で研究発表
5/20 ICNALE SDの協力者10名にGRAプロへの勧誘発送(月末締め)
5/20-21 協力者2名より参加表明
5/22 PSU revision submitted
5/23 Asia TEFL Submission
5/24 CW一人目納品
5/28 CW二人目納品,院生納品
5/29 韓国日本語教育学会論文の投稿


2021年4月
4/1 会計手続き
4/1 New Trendsの論文執筆継続(コーディング)
4/13 NT論文の投稿
4/16 PSU論文のrevision指示受け取り
4/23 学習者コーパスWS用論文の準備開始
4/23 2021年度のデータ収集の会計処理について事務に相談
4/24 韓国日語教育学会国際大会で発表(オンライン)
4/28 R社からproposalへの返信(2月送信のもの)
4/29 R社へのproposalの修正と再発送
4/30 国内のレーター候補者に勧誘を発送
4/30 Brno Linguistics Conferenceにアブストを応募


2021年3月
3/1 New Trends用の論文執筆を開始
3/3 ASEAN支払い(2次)完了
3/6 IJCLT投稿論文が公刊
3/16 SDのCHN協力者(1-25)の属性タグのズレを発見→修正してWebsiteを更新
3/19 60本のコーディングが終了
3/19 KOR_016の習熟度コード修正,ICNALE websiteの更新(※ICNALE SD 1.1をリリース)


2021年2月
2/5 学習者コーパス研究本の企画書送付(R社)
2/6 New Trendsの発表採択
2/16 ASEAN支払い(1次)完了
2/16 「ベーシックコーパス言語学」の改訂作業。ICNALE関係の記述を全面的に更新。GRAの記述を追加。

2021年1月
1/2 投稿用論文の新分析が終了
1/7 ASEANプロジェクトの経費関係の問い合わせ→事務に対応依頼
1/11 投稿完了
1/12 ASEANの教員・ビジネス関係者データが到着
1/14 上記の検証(16名)→欠損が見つかったため照会を行う
1/15 欠損を確認
1/19 大学院生データが到着
1/22-23 収集データの整理。台帳の管理。S/W両方担当しているraterに各コードを新規に割り振り,raterのL1,国籍などの表記を統一
1/23 2020年度収集分の一覧が完成

全体で評価者62名(延べ)×140サンプル=8,680の評価データが収集された。
プロジェクトとして評価者100名を目標(下限)としていたので,コロナ禍の中でも,初年度で6割以上の収集ができたことで目標達成の見通しがついた。
評価者の母語は10種,国籍は13種,職種は5種にまたがり,「多様な背景を持つ評価者による評価を集める」という目標についても一定の成果があった。
1/29 New Trends In Foreign Language Teachingへの発表申し込み


2020年12月
12/4 LCSAW論文集の査読結果返送
12/14 会計関係の事務処理
ASEAN専門家評価データ収集プロジェクト2020年度分(172万)経費出所内訳
   基盤B残(1,041,031)
     研究科(466,000)
   センター(212,969)
12/23 投稿用論文の修正作業に着手(データの取り直し+執筆)


2020年11月
11/1 ICNALE論文の修正作業開始
11/3 ASEANチームへ進捗確認
11/4 ASEANチームの詳細データ入手。1名のステイタス変更,作業開始指示。
11/5 予算残金シミュレーション
執行予定:1720,000(カテゴリ1~3)+200,000(カテゴリ4)=192万
執行予算:研究科(466,000)+センター(276,071)+基盤B残( 1,041,031)= 
      1,783,102 
11/6 候補者の変更(タイ教員に振替)
11/6 先方と支払い計画調整
 (A)教員・ビジネスパーソン評価者データ収集:先方収集期限 2021/1 ➡ 支払 2021/3(172万)
 (B)大学院生評価者データ収集:先方収集期限 2021/2 ➡ 支払 2021/4 (20万)
11/10 執行について事務と調整(※Aは本年度,Bは次年度予算対応)
11/22 ASEAN評価者の評点についてメールで調整


2020年10月
10/1 Book Proposalの作成を開始
10/4 職業人の評価データ(ラスト分)が納品
10/5 上記納品物の会計処理実施
10/5 予算執行の確認 115/260(残145⇒海外募集+院生追加募集)
10/8 A社より評価データが届くが,平均点・SD基準,観点のばらつきが不足しているため再修正を指示
10/11 Proposalの送付
10/12 A社修正データが到着
10/13 修正データの納品手続き開始(業者登録依頼)
10/13 B社について中間進捗のまとめ。10人発注でテスト完了が7名。仮納品が1名だがSD基準に抵触があるため業者に告知。
10/14 A社支払い手続き開始。Book Proposalの改訂依頼があり,改訂作業着手。18→11章構成に変更して再送。
10/14 国内分,ほぼめどがついたのでASEAN データ収集の依頼を開始
10/17 LCSAW発表者への投稿期限延長通知(~11/15まで)
10/18 ASEANで40名の評価者を確保
10/19 ASEANプロジェクトの経費を積算(科研では不足なので学内研究費使用を検討)
10/20 ASEANプロジェクトメンバーへの説明資料のアップデート,事務への申請,エージェントとの調整
10/21 事務部の指示を受け,ASEAN評価者謝金の積算根拠説明書を修正。
10/21 サウジ学会用にICNALE SDの分析
10/23 サウジ発表ビデオの前撮り
10/27 ASEANデータの会計処理について会計と折衝(一括送金に)
10/28 LCSAW用論文のチェック作業開始
10/28 これまでの納品物を単一ファイルにまとめる
S:8本(専門家2,院生5,ビジネス1)+W:4本(専門家2,ビジネス2)


2020年9月
9/21 
・大学院生データ4/5が揃う(期限は9/25)
・督促メールを発出
・大学院の後期講義用資料づくりの一環としてICNALE GRAの因子分析を実施。1名分データの試行では,10観点は2因子に分解される。アタマ系因子(論理性・洗練性等),ココロ系因子(意欲・対人関与性)。
9/24
・同じく後期授業資料の一環で,上記のデータに対応分析を実施。観点はうまく分かれるが,習熟度をA2に限った場合,国籍(L1)の影響は限定的か?
・1人分の採点データ自体が統計の素材となるが,これを何十人分かまとめたときにどういう統計のかけ方にするか検討が必要。
9/25
・大学院生データ5/5がそろう
・2名が基準を逸脱していたので修正を依頼
※今回のプロジェクトでは全体評価点,観点別評価点について,平均と標準偏差で基準値を設けている。こうした採点業務は珍しく,このことの影響も後で検証対象となりうる。
9/30
・Job Hub分の納品が届くが基準逸脱があるので修正を依頼


2020年8月
8/8 
・LCSAW参加者へのURL通知,論文執筆継続
・発注データ数の確認(S10, W10=20)
 A社 Sp2名
 K社 Wr2名
 B社 Sp5名+Wr5名
 J社  Sp1名(K)+Wr3名(N, K, W)
 院生 Sp2+名(予定)
8/9
・JH社の作業者プロフィール情報を取得
8/10
・院生募集を実施(第1次5名)→1名確保
・LCSAW論文草稿を脱稿(受領済みデータ解析を加える)
・LCSAW発表プレゼンの作成
8/11
・LCSAW発表プレゼンの録画完了(アップロード済)
8/12
・留学生の募集対象を増やす(メール連絡)
8/14
・留学生の追加申し込み受理。大学事務に雇用関係の手続きを照会。
8/18
・留学生の事務手続きの回答あり。8/24までに手続きするよう指示。作業は9/21まで。
・発注データ数の確認(S13, W10=23)
 A社 Sp2名 K社 Wr2名 B社 Sp5名+Wr5名 J社  Sp1名(K)+Wr3名(N, K, W)
 院生 Sp5名(予定)
・事前テスト完了数をふまえ,各社に督促と確認通知(spのURL変更通知含)を発出
(A社 1/2,K社 1/2,B社 3/10,JH社 3/3 以上合計 8/17)
8/20
・留学生への謝金の払い方について事務と折衝
8/21
・LCSAW2020 開催(参加:午前の部80名,午後の部80名,延べ160名)
・JH社の2本目が納品・支払い
・留学生への謝金支払い方法について事務と合意
8/24
・院生(5名)の事前テスト受験締め切り(全員終了)
8/25
・院生宛て,作業開始の指示出し



2020年7月
7/2 韓国のKATE学会に参加。発話評価に関して,Basco(2020)のルーブリックを確認。
タスクがきちんとできたか(また相手としっかり関与できたか)【2倍ポイント】,流暢でかつ適切であったか,言語や発音は問題なかったか,相手の聞き取り理解に問題がなかったか。の4観点。
★task completionとengagementとは確かに一体だが,混ぜるほうがいいか?
★やりとりにおいて相手の聴解を含めるのは良いアイデア(ただし,無言反応などの場合に,相手の言うことがわからなかったのか,わかっているが発話につまっているかの判定は難しい)
★流暢性と適切性を混ぜるのも妥当だが,相手が辟易するほど一方的に流暢に話すという場合はどうするか?
7/3
・C社に手配できる評価者の最大人数,スペックについて確認照会を依頼。
・A~C社向けの仕様書を作成。大学の事務に確認を依頼。あわせてプロジェクト全体で評価者を下記のように整理。
(A)評価専門家(内外英語試験で公式採点官として作文/発話の評価経験のある者)
(B)英語母語話者英語教師(経験者)
(C)非母語話者英語教師(経験者)
(D)非母語話者ビジネスパーソン(経験者)【英語で10年以上の勤務歴】
(E)非母語話者大学院生・大学生【英語上級者。研究に英語を日常的に使用している者】
・高校教員の方に「退職者の会」の存在の有無を聞くが,存在せず,とのこと
・大学の同窓会に評価業務協力者募集の告知を出せるか紹介(教育・文)
・外部の求人サイトに告知を掲載→同日中にエントリあり
・大学院生の協力は得られず
7/4
・KATEで関連研究発表を聴講
・Munro & Derwing (1995), Winters & O'Brien (2013)
・発話理解はintelligibility(どのぐらい字面上の理解(decoding)ができるか?),comprehensibility(どのぐらい内容が理解できるか?),accentedness(標準アクセントからどの程度逸脱しているか?)
・3観点の中でaccentednessは聞き手の処理時間に影響が最も少ない
・Kung & Wang (2019) Exploring EFL learners’ accent preferences for effective ELF communication (RELC Journal)による中国の学習者33名調査
・76%がNS発音で話したい(NS発音以外はnormal /standardに外れる)
・12/33人が教材影響を報告(VOA/BBCを標準と考える)
・教師の英語発音も影響が大きい
・教師の発音は二重の影響:教師がNS-like→学習者もNSをモデルに/教師のなまりがひどい→学習者はやはりNSを良いと思う
7/5
・ルーブリックづくりを開始
7/6
・ルーブリックをRater's Guideとして大幅に拡充(ほぼ完成)
・オンラインでRater's Registrationサイトを作成(個人情報登録→小テスト方式)
・求人サイトより3人目のエントリーあり。
7/7
・大学に求人サイトでの会計処理について確認依頼メール(支払いOK)
・関連論文チェック
Zoltán Lukácsi (2020.5.7) "Developing a level-specific checklist for assessing EFL writing"
・作文の人手採点は適切性・関係性(relevance)・信頼性の点で批判 (Hamp-Lyons, 1990; McNamara, 1996; Weigle, 2002)
・ Euroexam International:B2作文用の評価スケールを使っても,個々の作文のレベル差を十分に反映できないことが判明。
・B2を対象に,特定習熟度レベル向けチェックリストの開発
・4人の評価者(教師),タスク資料,評価スケール,報告されたスコア,2017年5月試験の作文
・混合調査法(統計,項目分析+回想法(stimulated recall),シンクアラウンド,半構造化インタビュー
・通常の評価スケールよりも,開発したチェックリストのほうが,透明性が高く,分散が大きく,一貫した受験者評価ができた
7/8
・Rating Guide完成
・Rating Sheet完成
・SD/ Averageの基準値を決定(統計数理研究所ISMと相談)
・参考:平成31年センター試験本試験の場合,100点あたりのSDは14.7(倫理)~24.4(物理)。英語は21.8。→15~25あたりが目安になる。
・仕様書を完成
・3社に仕様書を送付。再見積もり依頼。
・Job Hの3名に仕様書を送付。受注意思の再確認を依頼。2名に依頼,エクスロー。
(ISMに紹介していただいた論文)
Kuan‐Yu Jin, Wen‐Chung Wang (2018) "A New Facets Model for Rater's Centrality/Extremity Response Style" Journal of Educational Measurement, 55(4), 543-563.
・学生エッセイ評価には,Rasch facets model (多相ラッシュモデル?)が適用可
・評価者が厳しめか甘めかという厳格性(severity)しか考慮できない
・実際には,評価者ごとに,中央付近の点をつける傾向(中央性:centrality)や極端に高い/低い評価をつける傾向(極端性:extremity)もある
・評価者の厳格性(rater severity)と,得点偏り性(centrality/extremity)を同時に評価する必要がある
・Rasch facets modelをベースに,個々の評価者ごとに,項目閾値に一定のウェイトをパラメタとしてかける新モデル開発(パラメタはフリーウェアのJAGSで推定)
・新しいモデルで2種のシミュレーション実施
・1)パラメタ修復の評価(??),パラメタ推定において得点偏り性の影響を無視するとどうなるか?
・2)中央性と粗点SDの関係に,厳格性がどう影響するか?
7/9
・3社のうち,受託再見積もり提出のあった2社に発注指示。
・科研DBを使い,発話・作文評価をやっている研究者をリストアップ
7/10
・LCSAW5の原案作成,講師候補者に連絡。
・大学宛て,3社との連絡調整を依頼。
7/13
・講師4名より受託あり(※明日締め切り)
・JobHの4人目の提案について資格を確認後仕様書を送付(返事待ち)
・上記,返事があったので採択しエクスロー
7/14
・講師候補者全員から受託の返信あり。
7/15
・LCSAW5のプログラムを作成し,講師に送信
・講師への謝金支払いについて事務に依頼
・3社目の業者評価について発注を事務に依頼
7/20
・大学事務に留学生院生の雇用について相談
・LCSAW向けの論文執筆を開始
・発注業者に作業開始を再度督促(※100万未満のため大学契約でなく教員発注で可)
7/21
・大学院生雇用について事務と調整がつく(謝金の金額)
・LCSAWの公募発表(7/20期限)を選考して4本を選び,採択通知
7/22
・LCSAWプログラムを完成。関連MLで告知(※同日中にほぼ定員埋まる)
・LCSAW招待講師宛てに謝金事務書類,論文テンプレートを送信
・「言語と統計」の聴講申し込みをLCSAWと同時に関連MLで告知
・関係出版社(ひつじ,くろしお,研究社,大修館)に情報を送る
7/24
・招待講師の謝金書類受領
・rating受注者よりNo. 70発話の再生不良報告(→対応の上新URL発行)
7/28
・招待講師の謝金書類提出
・会計中間締め(4-7月:予定分含む)
========================
(委託)
英語論文校正 40590
韓国学会参加費 3361
評価データ(専門家分:3業者小計)899800
評価データ(ビジネス分:3件小計)210000 ★未入力
(物品類)
研究書 3520+257
英文データベース 4180
PDF加工ソフト 7580
スキャナ  49333
(謝金)
講師経費小計 178192 ★未入力
(以上小計) 1396813
(残金) 1203187
※今後の主な出金予定:評価データ(院生分)
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7/29 
・ビジネス評価者K氏より評価データ納品,検品
7/30
・K氏データを納品処理,支払処理


2020年6月
※4-5月は遠隔授業対応のため,科研の実質的な作業は6月より開始。
6/1 評価データ収集対象範囲の検討
(1期プロジェクト計画)
・1テーマ(たとえばpart-time job)に絞る
・原則として一律N=5/ levelとする。比較用にENSも5本ずつ追加
・170(作文)+160(独話)+140(対話)=470
・170でそろえると,170(作文)+170(独話)+170(対話)=510本
・1人あたり15本(作文5本,独話5本,対話5本)を見ると必要数は34人?
・分担評価がよいか1人で全部がよいか?
6/2 検討継続
<修訂データ収集をどうするか?>
・別途,修訂データもとるか?(エラー情報の記録として)※作文以外に実施する場合コスト約340万。本体事業との並行実施は無理。日本ではなくインドなどの会社を探すか?
<共通評価サンプルを作るか?>
・評価用のキャリブレーションデータを追加したほうがよいか?(全評価者が同じサンプルを評価。評価者間のブレを量化し,後で調整する際に使用する)
・キャリブレーションを加えた場合,1人あたり18本(作文6本,独話6本,対話6本)になり,集中力の低下が予想される
<評価者をトレーニングするか?>
・評価者登録+キャリブレーション→チェック→本評価という2段階方式にするか?
・キャリブレーションの際に,フィードバックを出すシステムにするかしないか?
・フィードバックシステムのイメージ
データ提示→評価記入→フィードバック(あなたは厳しすぎます・甘すぎます・ちょうどよい評価者です)※これを作文,独話,対話について行うと,キャリブレーションのデータを取りながら同時にある種の研修にならないか?
・ただ,こちらの考える基準に寄せないほうが価値あるデータがとれるか?
<誰を評価者とするか?>
・海外評価者は教員がよいか?
・あるいはELFでの若者交流をイメージするなら,評価者も各国大学生(ELF圏/ESL圏)とするのはどうか?「世界の大学生が聞いて聞きやすい・わかりやすい」という意味での評価。
・ネイティブ話者評価,企業人評価,教員評価は日本国内で別途取るとして,海外評価は学生から取るのも面白いデータになるのではないか?
・学生が15本見る場合,いい加減に評価していないことをどう担保するか?キーワードを書かせる?good points/ bad points書かせる? 授業内実施なら可能だが・・・?
・参加者要件 B1以上として教員保障を取る?あるいは取らずに自己申告方式にする?あるいは過去のICNALE同様語彙テスト(ないしは簡易のオンラインの読解・聴解テスト)による推定を組み込む?
・この場合,作文はともかく,音声と画像はyoutubeなどにあげておいたほうがよいだろう(海外ネット環境対応)
・ただ,学生の評価に妥当性がどの程度あるか?(善し悪しが分かるか?)
《関連プロジェクト調査》
ルーバンカトリック大「クラウドソーシング型の学習者作文評価データの収集プロジェクト」 http://clap.uclouvain.be/app/#/
引用:you will be presented with pairs of learner texts and prompted to choose the more advanced learner production. A minimum of 15 comparisons per person would be greatly appreciated, and of course the more the better.(作文が15組表示,どっちがいいかクリックで選択)
評価者への事前調査項目
・最終学位
・自分の英語力(A1~C2までの自己診断:説明文読んで四択)
B2の場合: I can write clear, detailed text on a wide range of subjects related to my interests. I can write an essay or report, passing on information or giving reasons in support of or against a particular point of view. I can write letters highlighting the personal significance of events and experiences.
・受けた試験
・そのスコア(TOEICの場合,4技能別に聞く。忘れたの回答もあり)
・言語試験評価者経験,英語クラス指導経験,コンテンツのクラスの指導経験の有無
・学習者作文評価についての研修経験の有無(教員養成の一部としてなど)
・上記の研修のタイプ
・承諾(voluntary, データはダウンロードしないなど)
Magali Paquot, Alexander König, Rachel Rubin, & Nathan Vandeweerd (2020) A community-based solution for large-scale proficiency rating: The Crowdsourcing Language Assessment Project (CLAP)
・学習者作文の評価データは不足(大学のレベル,学習期間などで間接推定)
・L2ノルウェー語を集めたASKコーパス(ベルゲン大学構築)は評価データを体系的に収集した初の事例。訓練を受けた5人の評価者によるCEFRレベル判定
・しかしこうした評価データ収集はコストが多い→クラウドソーシング型のデータ収集提案
・adaptive comparative judgement(対比評価法)
・基本理念: people are able to compare two performances more easily and reliably than to assign a score to an individual performance (Lesterhuis et al., 2017). 個々の作文に点数をつけるよりも2つを評価するほうが容易で信頼できる
・観点別ではなく総合的評価 holistic evaluation
6/2 ひきつづき検討中
<サンプル数>
(A) 各レベルN=5を基準としてモジュールごとにN=175とする(※国単位では不統一)
(B) 各レベルN=1~5として1国あたりN=15,モジュールごとにN=155とする
(C) 各レベルN=1~4として1国あたりN=10,モジュールごとにN=105とする


<評価観点をどうするか>
参考:CEFRの最新版の文言を取得。
Written Overall(一部)
B2 Can write clear, detailed texts on a variety of subjects related to his/her field of interest, synthesising and evaluating information and arguments from a number of sources. クリアで詳細。話題いろいろ。複数ソース。情報の統合や評価。
B1 Can write straightforward connected texts on a range of familiar subjects within his/her field of interest, by linking a series of shorter discrete elements into a linear sequence.身近な内容。直接的。線形的な議論展開。
A2 Can write a series of simple phrases and sentences linked with simple connectors like ‘and,’ ‘but’ and ‘because’.単純文構造。and/but/because接続。
Spoken Overall
B2 Can give clear, systematically developed descriptions and presentations, with appropriate highlighting of significant points, and relevant supporting detail. Can give clear, detailed descriptions and presentations on a wide range of subjects related to his/her field of interest, expanding and supporting ideas with subsidiary points and relevant examples.体系的に発展した内容。重要箇所とその根拠の違いを目立たせる。クリアで詳細。話題いろいろ。細部や事例で主張を補強。
B1 Can reasonably fluently sustain a straightforward description of one of a variety of subjects within his/her field of interest, presenting it as a linear sequence of points.ある程度の流暢性。直接的。話題は1つだけ。
A2 Can give a simple description or presentation of people, living or working conditions, daily routines. likes/dislikes etc. as a short series of simple phrases and sentences linked into a list.単純。身近な内容。単純な句・文の羅列。
→一般評価者の場合,たとえばこれらから,ドロップダウンで1つ選ぶのはほぼ無理だろう!
<評価データの集め方>
モックの評価データ送信フォームを作成して検討
・Google Formの場合,音声・ビデオ(上記はダミー)とのリンクは取りやすい。作文は画像で表示した場合。※中国以外はこれで使える
・同様のサービスにフォームメーラーなど。
6/4 検討継続
《対象サンプル》
・既存のデータの利用状況を見ていると,EFL圏学習者の分析データとして使用されている(ESL圏学習者のデータはあまり使用されていない)
・フォーカスをあてるEFL圏を1か国20本とし,A2,B11,B12,B2レベルについて5:5:5:5=20本を基準とする(元データに不足ある場合は隣接レベルから補綴)
・ESL圏およびENSは本モジュールにおいてはEFL学習者の対照用のサンプルと位置付ける
・これによりESL圏についてはB2+レベルのみとする
・ESL圏各国およびENSはそれぞれ4本とする
・20本×EFL6か国+4本×ESL4か国+4本×ENS=140本とする
・初年度はPTJトピックのみとする
・A(作文140本),B(独話140本),C(対話140本)のそれぞれについて,1人が140本を通して評価することとする
・計量評価+コメントとし,20分×140本=2800分≒50時間を作業目安とする。
・0604時点の確定サンプル計画



・上記に基づき,今回評価に使用するサンプルを具体的に決定(IELTSなどの外部試験受験者を優先)
6/6 作業継続
・上記のサンプリング基準で具体的なサンプルを選定
・Written EssaysのIDNに習熟度ラベルずれがあったので修正
・Spoken DialogueのCHNの大半が院生データであったため学部生データに置き換え
・EssayとMonologueの実物データを抽出
・Dialogueのデータ抽出の予備作業としてオンラインのアーカイブより総体ファイルを再取得
6/7 作業
・MicrosoftのドライブからSDデータをデスクトップに再取得
・Google Driveにスペアを保存
・必要データのみを別ファイルに移動
・Audacityを使って,PTJのロールプレイ部分開始時点を探し,90秒とって再保存
・CHN20本のうちの10本分が終了
6/8 作業
・ロールプレイ90秒サンプルの作成(継続)
・10分前後の場所の空白部(被験者準備時間)を探し,発話開始点まで削除。その後,1'30前後をマークしてそれより後を削除。「書き出し」で新しいmp3を作る。
・音量レベルが低いものは,エフェクト→loudness normalization→perceived loudnessで,LUFS(Loudness Units Full Scale)を-23にして調整(※米国テレビ放送基準値は-24,欧州基準は-23)。
・全体が低すぎて調整がきかない場合は,RMS(Root Mean Square)で-30dbで全体をかさ上げしてから処理。
・韓国のインタビュワーは先導発話が多いため,冒頭のインタビュワーによる発話部の後(=被験者発話開始時点)から90秒カウントとする

normalization処理前

normalization処理(-23LUFS)後

・CHN残り10本,JPN20本,IDN20本,ENS/MYS/PHL/PAK16本,KOR20本,合計86本が終了
・残りはTHA/TWN各20本,合計40本。
関連論文購読(本日公開)
ALMITRA MEDINA  GILDA SOCARRÁS  SRIDHAR KRISHNAMURTI(2020/6/7)
L2 Spanish Listening Comprehension: The Role of Speech Rate, Utterance Length, and L2 Oral Proficiency, MLJ
・英語をL1とするL2スペイン語学習者31名
・学習者のL2(口頭)習熟度と,聴解するスペイン語例文の話速(normal vs. fast)および文長(short vs. long)によって,例文の理解度が変わるか?
・4種の話速のスペイン語例文各8文(合計32文)を聞く
・聴解度の確認のため,スペイン語例文を聞いた後,L1で説明する
・習熟度と文長は聴解度に直接的に影響
・話速×習熟度,文長×習熟度の交互作用も有意
・高習熟度群は文長が長くなっても理解度下がらず
・低習熟度群は話速が遅くなっても理解度上がらず
◎本研究へのヒント:話速,文長と質的評価の関係性の検討はおもしろいかも
6/9 作業継続
・対話のTHA/TWNの切り出し終了
・同じ国の学習者が続くなど,前後のファイルによる評価への影響を軽減するため,140本のファイルに対して,1-140の乱数を発生させ,乱数をテキストとして貼り付け後(その都度変化するため),その値の昇順で全体をソートし,新たな連番を付与する

randbetween関数で乱数を発生し,国籍・レベルを無作為に連番化する

・上記を踏まえ,新しいコードでrename
・「スーパーメディア変換」でmp3をmp4に変換(画像はなし)
・Youtubeにアップロード(アップロード上限?に抵触したため約90本をアップ)


・Spoken Monologueについても同様の作業準備を行ったが,事前にピッチ変換を行っているため,評価データとしては音質が低く,対応を検討
・Written Essays+ Spoken Dialogue(persuasion role-play冒頭90秒)だけにするか,Spoken Monologueについては元データに戻って取り直すか,あるいは,Spoken Dialogueの中で,絵描写部分をmonologueデータとして新規に取るか?
・ただdialogueのデータがある中でmonologueのデータを加える必然性は低く,Essays+Spoken Dialogueに絞って評価にかけるほうが合理的か?(要検討)
6/10
・昨日アップロードできなかったファイルを朝からあげようとしたが,一夜明けても不可。調べると,スパム判定されているようで,24時間(本日の夜まで)はどうしてもあげられないようである。
・Written Essaysのrandamizeとリネーム終了

元のファイル名を指定された連番に順次手作業で変換

・夜,Spoken Dialogueの残りのアップロード(約50本)終了
・字幕がついていることを確認(評価に有用)※男女の声は分割されずにベタ表示

・アルク,評価研究所,教育評価研究所,教育測定研究所他に評価作業の委託の可否を問い合わせ
6/11
・一社断り。一社には背景説明を実施。
6/17
・A社とZoomで打ち合わせ
6/18
・A社より見積取得
・B社とZoomで打ち合わせ
6/19
・C社に見積依頼
【関連論文のまとめ】
Marjolein van Os  Nivja H. de Jong  Hans Rutger Bosker (2020) "Fluency in Dialogue: Turn‐Taking Behavior Shapes Perceived Fluency in Native and Nonnative Speech"  https://doi.org/10.1111/lang.12416
・流暢性は重要だが,言語習熟度を研究する場合,流暢性を「やりとり手段」として分析することは少ない。
・本研究は,ターンテーキングを「流暢性」という構成概念の一部とみなす
・ターンテーキングの行い方が,母語話者・非母語話者発話において,「聞き手から見た流暢性」にどう影響するか?
・音声加工したスピーチを聞かせて実験
・NS発話の場合,too eager回答(質問を途中で遮って素早く答える)も,too reluctant回答(質問ターン終了後かなりたってから答える)も聞き手からは「非流暢」と感じる
・NNS発話の場合,too reluctant発話のみが「非流暢」と感じられる
・発話特質も流暢性の一部
<NNS発話の流暢性>
・Cucchiarini, Strik, and Boves (2002)
流暢性には,UF: utterance fluency (objective acoustic measurements)とPF: perceived fluency (subjective ratings by listeners) の区別あり。研修を受けた評価者が,L2オランダ語話者の朗読(read speech)と自発発話を評価。PF評価データとUF指標を比較。朗読では,ポーズ(数と位置)・話速(秒あたり音素数)の両方がPFに影響したが,自発発話ではポーズのみ。
★石:自然に話している場合,語数・話速よりもポーズが少ないほうが流暢に聞こえる。
・Rossiter (2009)
A(母語話者,訓練あり),B(母語話者,訓練なし),C(高習熟度の非母語話者)が評価。いずれの評価値も,ポーズ(unfilled空白/ non-lexical非言語),言い直し(selef repetition),話速(秒あたり音節)に関係していた。
★石:ポーズ,言い直し,スピードが聞き手を問わず重要。非母語話者でも聞いているポイントは一緒。
・Bosker, Pinget, Quené, Sanders, and De Jong (2013)
ポーズ・話速・修復(シラブル平均長,無音ポーズ数,有音ポーズ数,無音ポーズ平均長,反復数,言い直し数。ポーズを抜いた発話実時間に基づく秒あたりで調整)。無音ポーズの数と長さ,および,シラブル長が,NNS発話のPFを最もよく説明。断絶が少なく(breakdown fluency)たくさん話す(speed fluency)ほうが,言い間違い(修復)が少ないことより重要。NNSの流暢性は,ポーズの少なさと話速の速さだとする他の研究(Chambers, 1997; Lennon, 1990; Segalowitz, 2010)結果を確認。
<NS発話の流暢性>
NSは流暢であることが前提視されるが,個体差もある。NSの流暢性研究は少なく,NNSと比較したものが少しある(Götz, 2013のレビュー)
・Bosker, Quené, Sanders, and De Jong (2014)
ドイツ語のL1/L2話者の発話評価について,2種の加工音声(ポーズ増やす/話速度あげる)を使い,NS/NNS発話とも同じところを評価しているのか調査。NS/NNSとも,無音ポーズの数を増やしたり長さを伸ばすと評価値は低下。また,NS発話をNNSの話速まで落とすと評価値低下,逆にNNS発話をNS話速にあげると評価値上昇。両者増減の比重は同じ。無音ポーズと,(遅めの)話速は,NS/NNSの流暢性の印象値でほぼ同じインパクト。つまりUFとPFの関係はNS/NNSとも同じ。
・Kahng (2014, 2018)
加工音声実験で,NS/NNS発話問わず,無音ポーズについては,なし>節間>節内,で評価値ダウン。話速・ポーズ・言いよどみは,NS/NNS発話に同じように影響。
<対話の流暢性>
・ McCarthy (2010)
fluency also involves the ability to create flow and smoothness across turn‐boundaries and can be seen as an interactive phenomenon in discourse (p. 1) 発話順序(ターン)の切り替えにおいて,スムーズな流れを生み出す能力も流暢性の一部。(とくにターンの開始部・終止部で)複数話者がポーズをはさまず共同で滑らかなやりとりを成立させようとすることを「confluence(共同流暢性)」と命名。
・Peltonen (2017)
「dialogue fluency(対話内流暢性)」は,ポーズターンの数と長さ,相手の言ったことのオウム返し,共同での文完成(collaborative completions)で決まる。McCarthyよりも客観的指標。
・Sato (2014)
ペアでの意思決定タスクを行うNNSを観察し,PFとしての「interactional fluency(やりとり流暢性)」を研究。「interactional competence(やりとり能力)」 (Galaczi & Taylor, 2018; Young, 2011)に由来する概念。流暢な話者は,自然な相槌(back-channeling)とターンテイキングができるが,非流暢話者はターンが取れない。採点基準表も提案。
・ペア対話の評価のむつかしさ(本論文筆者の解説)
(1)「やりとり能力」には,ターン取る(taking turns), 話の維持(keeping the floor),参加意欲示して会話に関与などが含まれるが,そうした「やりとり流暢性」は評価者用ガイドで質的に定義されるだけ。客観的な研究が困難。
(2)共同で会話が整理するのに個々人に同評点を割り振るか?
(3)Satoの採点表は日本人大学生以外で有効性確認されていない (途中まで)
6/20 論文メモ続き
・Riggenbach (1991)
英語学習者6人(評価者に非流暢と判断された3人+流暢と判断された3人)のデータを使い,躊躇(有音・無音ポーズ),修復(言い直し),話速,やりとり(相槌,質問,ターン切り替えタイプ【オーバーラップ,ギャップ】)を調査。話速が低く無音ポーズが多いと評価値が下がる傾向。
・Galaczi (2014)
学習者の対話を会話分析(conversation analysis)の主要で処理。ターンテイキングに注目。上級話者は,「confluence(共同流暢性」を作るのがうまい。初級話者はターン切り替え時にポーズが長いが,上級話者だと切り替えが早い。NS的な,無断絶無重複型切り替え(a no‐gap–no‐overlap manne)。
・Michel, Kuiken, & Vedder, 2007ほか
モノローグよりもダイアローグのほうが流暢性アップ。
著者解説:TOEFLはモノローグ,Cambridgeは学習者ペアの対話(ターンも評価項目)。IELTSは試験官と学習者(ターンは評価項目でない。CEFRはターンを談話能力の一部に。CEFRはまた,話者の話し出し(take the floor)と会話の開始と維持(initiate/maintain)を重視。
<対話の維持>
・無断絶無重複型切り替え(a no‐gap–no‐overlap manner)に違反すると問題。gapが長すぎると,理解しにくく(Beňuš, Gravano, & Hirschberg, 2011),発話内容が計画できず (Bull & Aylett, 1998), 答えが長くなったり (Torreira, Bögels, & Levinson, 2015),そもそも答えが得られないことも (Stivers et al., 2009)。
・gapが長いと,他者に従ったり同意したりすることを拒んでいると思われ,非参加的(less affiliative)で距離がある(more distancing)印象を与える
・ターン交代で相手を遮って重複をすると,主張が強く(assertive),支配的(dominant)で,非協力的で,非社交的で,無礼で,相手を尊敬しないとみなされ,好感度が下がる
石川コメント
・たとえば,説得型では,overlapが必要なこともありうる
・ターンの量化は丁々発止のやり取り場面でないと難しい(1人のターンが長いため)
・学習者&試験官デザインではpauseが長くなると試験官が介入するので判断困難
・音声加工実験は面白いし,今回のプロジェクトのサブスタディとしてもできそう
6/17
・A社とZoomで打ち合わせ
・評価統一トレーニングが不要であることを確認
・6/25に見積もり受領
6/18
・B社とZoomで打ち合わせ
・OPI的な評価ではないことを確認
・同日,見積もり受領
6/22
・C社とZoomで打ち合わせ
・納期,人数について確認
6/23
・C社の依頼により,評価シートのサンプルを作成・送付
6/24
・C社より見積が到着
6/30
・見積もりの検討
・C社に見積条件でのアサイン可能人数の照会を行う
6/30
・評価項目の初期調査
CEFR Revised Versionより(出典こちら
p.31 コミュニケーション的言語活動の分類
言語使用の機能タイプ分類
 受信(reception)
 産出(production)
 やりとり(interaction)
 媒介(mediation):言葉を使って思想を練り上げる(develop an ideal through what is called 'languaging') 前版にあった「意味の共同構築」と「個人と社会の相関」を発展。CLIL的な共同学修など。
言語使用の目的タイプ分類
 創造的・対人的(creative/ interpersonal) 例:会話する
 目的遂行的(transactional)例:情報をやりとりする
 評価的・目標解決的(evaluative/ problem-solving)例:議論する
言語使用の方略タイプ分類(p.33)
 計画(planning)
 実行(execution)
 評価と修復(evaluation & repair)
"a move away from the matrix of four skills and three elements (grammatical structure, vocabulary, phonology / graphology) may promote communicative criteria for quality of performance" (p.32)
(伝統的な)4技能+3要素(文法,語彙,音声/書記法)の枠組みから離れることで,言語パフォーマンスの質に関するよりコミュニカティブな基準が作れる
Overall Spoken Production (p. 69)
 C2 Can produce clear, smoothly flowing well-structured speech with an effective logical structure which helps the recipient to notice and remember significant points. 明瞭・流暢・構成・効果的な論理構造・聞き手が重要点を認識して記憶しやすい
 C1 Can give clear, detailed descriptions and presentations on complex subjects, integrating sub themes, developing particular points and rounding off with an appropriate conclusion. 明瞭・詳細な描写と情報提示。複雑な主題。下位テーマの統合。特定の論点を掘り下げ。適切な結論に仕上げる(round off)。
 B2+ Can give clear, systematically developed descriptions and presentations, with appropriate highlighting of significant points, and relevant supporting detail. 明瞭・体系的な描写と情報提示。要点を適切な形で強調。要点を支える細部の提示。
 B2 Can give clear, detailed descriptions and presentations on a wide range of subjects related to his/her field of interest, expanding and supporting ideas with subsidiary points and relevant examples. 明瞭・詳細な描写と情報提示。幅広い関心領域について。補助的観点や事例を示し,アイデアを補強・拡張。
 B1 Can reasonably fluently sustain a straightforward description of one of a variety of subjects within his/her field of interest, presenting it as a linear sequence of points. 関心領域の1つについて,直接な描写をかなり流暢にできる。論点は単純な線的に表出。
 A2 Can give a simple description or presentation of people, living or working conditions, daily routines. likes/dislikes etc. as a short series of simple phrases and sentences linked into a list. 人・生活・暮らし・仕事・毎日のルーチン作業・好き嫌い等について。単純な描写と情報提供。短い句や文が項目羅列的につながるだけ。
 A1 Can produce simple mainly isolated phrases about people and places. 人・場所について。単純な句を独立的に発話。
 Pre-A1 Can produce short phrases about themselves, giving basic personal information (e.g. name, address, family, nationality) 自分について(名前・住所・家族・国籍など)。短い句。
石川整理
 C2 複雑な内容についても,聞き手を意識した効果的な展開。
 C1 複雑な内容についても,論点を掘り下げて結論に至る。
 B2 幅広い関心領域について,要点+細部を伝達。
 B1 関心領域の一部について,直接的・線的な描写。
 A2 身近な内容について,項目羅列的に句や文を並べる。
 A1   人・場所について,文にならない句を並べる。
 Pre A1 自分自身について,短い句を断片的に産出。
 ※descriptorは分野+言語+発話内容+展開度,で構成される。

Overall Written Production (p.75)
 C2 Can write clear, smoothly flowing, complex texts in an appropriate and effective style and a logical structure which helps the reader to find significant points. 明瞭・流暢・複雑。適切で効果的な文体と論理構造。読み手が要点をつかみやすい。
 C1+ Can write clear, well-structured texts of complex subjects, underlining the relevant salient issues, expanding and supporting points of view at some length with subsidiary points, reasons and relevant examples, and rounding off with an appropriate conclusion. 明瞭・構成。複雑な話題。重要な問題の強調。論点を補強・拡張。一定の長さ。補助的論点・理由・事例も組み込んで。適切な結論につなげる。
C1 Can employ the structure and conventions of a variety of written genres, varying the tone, style and register according to addressee, text type and theme. 幅広いジャンルの構造や書き方ができる。読み手・テキストタイプ・テーマに応じて調子・文体・使用域を変化させる。
 B2 Can write clear, detailed texts on a variety of subjects related to his/her field of interest, synthesising and evaluating information and arguments from a number of sources. 明瞭・詳細。幅広い関心領域。複数ソースからの情報・論点を統合・評価。
 B1 Can write straightforward connected texts on a range of familiar subjects within his/her field of interest, by linking a series of shorter discrete elements into a linear sequence. 身近な幅広い関心領域。直接的。文はつながっている。短い要素を直線的につなげる。
 A2 Can write a series of simple phrases and sentences linked with simple connectors like ‘and,’ ‘but’ and ‘because’. 単純な句や文。単純な接続詞(and but because)でつながっているだけ。
 A1+ Can give information in writing about matters of personal relevance (e.g. likes and dislikes, family, pets) using simple words
and basic expressions. 個人的話題(好き嫌い,家族,ペット)。情報提供。語彙単純。
 A1 Can write simple isolated phrases and sentences. 単純な句や文。断片的。
 Pre-A1 Can give basic personal information in writing (e.g. name, address, nationality), perhaps with the use of a dictionary. 基本的な個人情報(名前・住所・国籍)。しばしば辞書を使って。
石川整理
 C2 (複雑な内容についても,)聞き手を意識した効果的な展開。
 C1 (複雑な内容についても,)表現方法を多様に。結論に導く。
 B2 幅広い関心領域について,情報の統合+評価。
 B1 身近な関心領域について,直接的・線的な描写。
 A2 (人・場所について,)単純な句や文を接続詞で並べる。
 A1 個人的話題について,句を断片的に述べる。語彙も単純。
 Pre A1 基本的個人情報について,断片的情報提示。辞書使用。
<SWのdescriptor結合の試み(6/30版)>
 C2 複雑な内容について,十分な明瞭性・流暢性・複雑性・構成性をもって,聞き手を意識して効果的に議論を展開する。
 C1 複雑な内容について,多様なスタイルを使い分け,論点を掘り下げ,一定の結論を示す。
 B2 幅広い関心領域について,要点+細部の両方を示し,複数の情報を統合・評価する。
 B1 身近な関心領域について,文を直接的・線的につなげる。
 A2 身近な内容について,句や文を接続詞などで羅列的に並べる。
 A1   自分自身の事柄について,句を断片的に並べる。語彙も単純。
 Pre A1 自分自身の基本情報について,短い句を断片的に産出。
 ※SとWで言われていることはほぼ同じで,統合が可能。ポイントは内容・論理展開・文特徴の3点か?
 ※話題が決められている場合,内容の複雑さor短さはポイントにしにくい(外材的に決まっているので)
内容を取ると v2
 C2 十分な明瞭性・流暢性・複雑性・構成性をもって,相手を意識して効果的に議論展開。
 C1 スタイルを使い分け,論点を掘り下げ,一定の結論を示す。
 B2 複数の情報について,要点+細部を示し,情報を統合・評価する。
 B1 文を一定のロジックで直接的・線的につなげる。
 A2 句や文を羅列的に並べる。
 A1   単純な語彙で,句を断片的に並べる。
 Pre A1 短い句を断片的に産出。

 
2020年5月
5/1~ 開拓社のコーパス概説書の校正継続
5/19  校正返送
5/20~ IJCALLT修正論文のrevision
・ICNALE Spoken Dialogueのpersuasion role-play談話の言語学的性質を再定義
5/29 修正論文のrevisionを提出


2020年4月
4/1 採択が決定。関連書類提出。海外共同研究者に連絡。
4/8 国内業者にプロジェクトの概要を説明して協力可否を照会。
4/9 協力方針の確認
4/10 とりあえず15名程度の評価者拠出の方向でこちらか仕様書作成することに。
4/27 開拓社コーパス概説書の校正開始

◎2021年度収集記録
国内収集 (Due A0072)
ビジネス 
1 日本・CW (TT)(ビジネス:広告代理店)★全終了→支払済
2 日本・CW (KA)(ビジネス:医療工業)★全終了→支払済
3 日本・CW (YM)(英語:在マレーシア,ホテル予備校)★全終了→支払済
4 中国・CW (BL)(ビジネス:米IT)Essay only ★6/22期限に届かず解除手続きへ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
英語教員 
5 日本・高校教員 HM(英語)★全終了→支払済
6 日本・高校教員 IT(英語)★全終了→支払済
7 日本・高校教員 TY(英語)★S終了(6/24)W終了(8/14)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
若手研究者 
8 日本・院生(国内) SY(英語)Essay only ★全終了
9 日本・院生(海外) MY(化学)★6/6 Sp終了 7/8 全終了

海外大学プロジェクト協力研究者 (Due B0130)
(中国)
・G Wang  (Cewanggui) Hubei University(英語)★全終了→会計処理済
・X Zhou(许洲) Hubei University(英語)★全終了→支払処理済

(台湾)
・Y-M Yen Tunghai University (政治学)7/18 W仮提出→SD修正依頼→★8/1 SW受け取り→コメント補填依頼→8/1 修正完了・会計処理済
・E Lin National Taipei University of Technology(英語)★W(7/8)★S(8/2)→会計処理

(パキスタン)
・S Aftab University of Lahore(分子生物学)7/20にS仮受領→Overall/Comment修正依頼→7/29 ★全終了,会計処理済み
・S-Ullah University of Gujrat(経済学)★W(7/13)→7/30 S受け取り,コメント修正依頼→8/2 コメント再修正依頼 ★8/4完了→会計処理済
・M Ali Malik University of Gujrat(英語)7/20にS仮受領→Overall修正依頼(W時までに)→★8/15 全終了→会計処理済

(インドネシア)
・Prihantoro Universitas Diponegoro (英語)★全終了→支払処理済

(韓国)
・W Choi Korea University(英語)★W(8/5)★S(9/3)→支払い処理
・Kim Byung Sun  Catholic Kwandong University(英語)7/31までにW予定? ★9/17了。支払処理済み
・T Yoon Chuncheon National University of Education(英語)★9/11了。支払処理済み
・・・・・・・・・・・
10 台湾 A Wu National Taiwan University(英語)★W(7/25)11/6督促
12 台湾 J Kuo(郭銘傑) National Taiwan University(政治学)withdraw


2020/06/02

2020.6.2 研究書『ジェンダーと英語教育:学際的アプローチ』完成

下記が刊行されました。

石川 有香 (編著)『ジェンダーと英語教育:学際的アプローチ』  amazon

共著者:相川真佐夫/石川慎一郎 /江利川春雄 /小林直美 /原隆幸 /トニー・ブルース(Toni Bruce)/森住衛 /矢野円郁


この本で面白いのは表紙(上記)のイラストです。「ん?なにか変だな?」と感じられた方は,書店で立ち読みして,編者による「前書き」だけでも目を通してみてください。

さて,石川は,6章を担当しています。
6. Gender Differences in L2 English Persuasion Role-Plays: A Study Based on the ICNALE Spoken Dialogue

この論文では,日本人男女大学生のL2英語発話(説得型ロールプレイ)を分析し,高頻度語の使用傾向に関して,《性差と習熟度はどちらが強く影響するのか?》という問題を検討しました。

本書 p. 147より

分析では,(分析した筆者も驚いたことですが)どうやら性差らしい,という可能性が示唆されました。この点をふまえると,L2教育や教育研究をデザインする際に,学習者側のパラメタとして性差を今まで以上にきちんと考えていくことが大事になるかもしれません。ただ,男女平等や,男女共同参画という概念に照らした場合,性差に「蓋をして」それが存在しないものであるかのようにふるまうのが正しいのか,逆に,差を積極的に見出して指導の内容に変化をもたせるのが正しいのか,これはちょっとむつかしい問題です。








2020.6.2 兵庫県立神戸甲北高校探求講演会

表記でオンライン講演を実施しました。

2020/6/2(※分散登校のため6/9にも実施)
演題:自分の「探求」をどう発展させるか:好奇心にロジックを与える

講演ビデオより

甲北高校には今年の1月に直接お伺いし,生徒さんに探求入門の講演を行いました。その後,生徒さんは,1~3月にミニ探求をやってくださいました。今回はその中から4つの作品を取り上げ,どのような点に気を付ければさらに改善できるか講評と助言を行いました。

高校は先生方のご努力もあり,いろいろ工夫されながら,教育と日常を取り戻しつつあります。大学は,さあ,どうする。。。?

※同校学校新聞より