このブログを検索

2022/11/26

2022.11.26 JACET辞書研究会に参加

下記に参加しました。

日時:2022年11月26日(土)午前9時30分から11時45分
開催形態:オンライン(Zoom)開催

プログラム:
9:30 ~ 9:35 開会の辞
9:35 ~ 10:15 森口稔先生 「非母語話者向け日日辞典の概要と語義記述の特徴」
10:20 ~ 11:00 Vincent Ooi先生 ‘Modelling English use in Japan and Singapore for the dictionary’(英語によるご発表)
11:00 ~ 11:05 休憩
11:05 ~ 11:25 ブレイクアウトセッション(参加者間)
11:25 ~ 11:45  Q&Aとディスカッション
11:45  閉会の辞


森口稔先生(京都外国語大学)「非母語話者向け日日辞典の概要と語義記述の特徴」

現在、科学研究費補助金によりOxford Advanced Learner’s DictionaryやLongman Dictionary of Contemporary Englishに匹敵するような外国人向け日日辞典のサンプルを作成中である。進捗状況は、見出し語約28,000語、ミクロ構造サンプル500語、定義記述語彙約4,800語となっている。本発表の前半では、日日辞典の必要性、見出し語の選定、ミクロ構造、定義記述語彙リスト、作業体制と執筆マニュアルなどの概要を説明する。後半は、参加者の皆さんにも実際に単語の語義を考えていただく機会を作った上で、この日日辞典の語義記述の特徴を解説する。

Vincent Ooi先生(Department of English, Linguistics and Theatre Studies, National University of Singapore) ‘Modelling English use in Japan and Singapore for the dictionary’(英語によるご発表)


★2本とも勉強になる内容でした。日本語辞書は私も将来的に手掛けたいものですが、やはり対象と手法の選定がむつかしいなあと思いました。たとえば私がやるならコーパス準拠ということになるでしょうが、どのレベルの海外学習者を対象にするのか、そのレベルの学習者なら直接そうした情報を得られるのではないか、など、いろいろ考えます。
★ICNALEでもお世話になっているOoi先生のご講演も興味深いものです。日本語の外来語をKachruの3つの同心円モデルに載せて整理しようという試みは意欲的で意義深いものだと考えます。もっとも外来語の来歴はさまざまでなかなか3分類は難しいかもしれませんが。

2022/11/11

2022.11.11 神戸大・湖北大外国語教育学合同セミナー

ゼミのOGでもある中国湖北大学の張副教授のゼミと合同セミナーを行いました。なかなか対面では会いにくいですが、zoomがあるとこういうイベントが簡単にできていいですね。当日は、2大学のほか、華中師範大学呂衛清先生ゼミの参加もあり、26名程度の出席がありました。


2022年度 神戸大・湖北大 外国語教育学合同セミナー
日時 2022/11/11(金)日本時間1900~2100
場所 Zoom

【第1部 学生発表】
1900-1915 黄俊輝(湖北大M1)「日本語学術論文コーパスの構築とその応用例」

1915-1930 廉沢奇(神戸大M1)「学習者コーパス調査をふまえた、日本語学習者のABAB型基本オノマトペの使用実態の解明」



1930-1945 飯島真之(神戸大M1)「日本人英語学習者による英作文における英語確信度副詞使用:ICNALEの6EFL地域別頻度調査に基づいて」



1945-2000 陳迪(神戸大D1)「『多言語母語の日本語学習者横断コーパス』を用いた日本語学習者の発話における高頻度漢語動名詞使用実態の解明」



2000-2015 劉敏(湖北大M2)「N1聴解試験の妥当性についての検証」

2015-2030 質疑・講評

【第2部 教員小講演】

2030-2045 張晶鑫(湖北大副教授)「『政府工作报告』の日本語訳(『政府活動報告』)の言語特徴の解明」


2045-2100 石川慎一郎(神戸大教授)「L1日本語の動詞使用の発達を探る:JASWRICを用いた分析」(※時間が足りなくなったため、オンライン講演に切り替え)



2100-2105 閉会