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2022/03/31

2022.3.31 2021年度活動報告(案)

2021年度の「教員活動評価報告」です。職場の書式に従っており,2022年4月に職場に提出されます。

早咲きの桜(キャンパスより神戸港方面を臨む)

【研究活動のふりかえり】
・科研関係として,2021年度は,昨年度採択された2つの科研の2年目です。基盤Bでは,これまで構築してきた世界最大級のアジア圏英語学習者コーパスに含まれる作文・対話データを取り出し,L1や職業などを異にする多数の評価者から評価データを体系的に収集します。1つの作文ないし発話を何十人で一斉に評価するというプロジェクトは国際的にもほとんど例がないもので,SLAの新たな展開に貢献することが期待されます。2021年度中に先行リリースとして60人×2=120分の評価データを公開できました。挑戦的萌芽では,同一の標本抽出枠組みにもとづく英語と日本語の対照研究用小説コーパスの構築を目指します。これにより,日米のマインドスケープの違いを描出することがプロジェクトの最終目標です。2021年度中に,コーパスの構築を終えて,「1961-2021 Japanese General Fiction Corpus」(全70万語)をリリースすることができました。
・業績として,年度内に,書籍(章執筆)2点,論文5点,検定教科書1点ほかの著述が公刊されました。また,海外出版社と正式な出版契約を結び,The ICNALE Handbook(仮称)の執筆を開始しました。本書は2022年中の刊行予定です。
・学会関係では,英語コーパス学会の第7代会長として任期の最終年(2年目)を迎え,第46回大会の実行委員長として大会を企画・運営しました。このほか,計量国語学会理事として年次大会の座長を務めました。

【教育活動のふりかえり】
・2021年度は遠隔指導となりましたが,昨年度の遠隔指導の経験をふまえ,予習課題提出→ビデオ講義聴講→復習課題提出というサイクルをベースとする授業スタイルを考案し,実践に移しました。授業評価では,対面時とほぼ変わらない学生からの評価を得ています。
・大学院教育については,8名のゼミ生(正規学生5名+研究生3名)を指導しました。年度末には,D3生が2名,M2生が3名,それぞれ博士号・修士号を得て無事に終了しました。1年間に5人の卒業学生を出したことは初めてです。ゼミ出身の博士は7名,修士は20名になりました。
・また,東京外国語大学の外部審査員として,コーパス言語学分野の学生の博士号の審査を担当しました。


2021年度教員活動評価報告書(案)

氏名:石川慎一郎(ISHIKAWA, Shin’ichiro)
職位:教授
学位:博士(文学)[岡山大],修士(文学)[神戸大]
専門分野:応用言語学
研究キーワード:コーパス,英語,日本語


2021年度

教育 

(全学共通授業科目担当)
年間9コマ:Academic English Communication

(大学院授業担当)
年間7コマ担当(国際文化学研究科):
博士前期課程 外国語教育コンテンツ論特殊講義,同演習 研究指導演習Ⅰ~Ⅳ
博士後期課程 外国語教育コンテンツ論特別演習

(修士論文指導)
・主査・主指導:3名(M2:3名,M1:0名)
・副査:1名

(博士論文指導)
・主査・主指導:2名(D3:2名)
・国際文化学研究科博士論文審査委員会委員長(1名)
・東京外国語大学博士論文審査委員(1名)

(教育活動・教育支援活動)
・コンテンツ研究部門代表として遠隔指導に特化したピアレビューを企画実施
・コンテンツ研究部門代表として部門ブログを管理・運営
・KALCSチュートリアルを管轄
・日本語教育サブコース運営委員として研究科の同コースの運営を支援

(授業ピアレビュー,FD活動等)
・コンテンツ研究部門において2021年度遠隔授業ピアレビューを企画・実施


研究 

◎2021年度業績の概要(全49件)
___________________
■著述 14点
  書籍(章執筆)  2点
  論文  6点(査読1点,招待2点)
  教科書 1点(高校検定教科書)
  総説  5点
■講演・発表 35点
  学会等招待講演 9点(海外1本)
  学会研究発表   8点(海外4本)
  学校教職員・教育委員会等講演   4点
  学校生徒対象講演・講義      14点
■以上合計 49点
___________________


記載凡例
日付/分類/書名または論文名/共著か否か/著者/共著の場合の本人担当部/出版社またはジャーナル名/ページ数


書籍(章執筆)全2点

(1) 2021/7/7/書籍(章執筆)/『ジャンルとしての工学英語ー理論と実践ー』/共/【編】石川有香/【著】石川 有香/Judy Noguchi/石川 慎一郎/松田 真希子/竹井 智子/福永 淳/小野 義正(全7名)/第5章:多次元分析法(MD法)による学術論文の言語特性分析―コンピュータ工学系論文とコンピュータ援用言語学習系論文の比較―(pp. 99-134)/大学教育出版/NA/全 244p

(2) 2021/12/27/書籍(章執筆)/Intercontinental Dialogue on Phraseology 4: Reproducible language units from an interdisciplinary perspective/共/【編】Joanna Szerszunowicz 【著】 Shin'ichiro Ishikawa/ Wolfgang Mieder/ Julia Miller 他全34名/Part 6 (Part VI. Linguo-cultural Approach, Sociolinguistic Studies, Language Teaching/Acquisition & Phraseology) 4: Asian Learners’ Knowledge and Use of L2 English Words and Phrases. A Corpus-based Study on Learners in China, Japan, Korea, and Taiwan(pp. 393-510)/University of Bialystok Publishing House)/全540p

  


論文 全6点:査読あり1点,依頼2点,査読なし3点

(1) 2021/8/31/論文《依頼・招待》/韓国学習者の日本語動詞獲得モデル:学習者総体モデルとの比較― 「多言語母語の日本語学習者横断コーパス」の絵描写作文を用いた検証 ―/単/石川 慎一郎/日本語敎育硏究(韓国日語教育学会)/56/37-54

(2) 2021/8/31/論文《依頼・招待》/英語学習者コーパス構築:ICNALEプロジェクトの展開-作文・発話の収集から学習者コーパス研究の「ネクストステップ」へ-/単/石川 慎一郎/国立国語研究所第6回学習者コーパスワークショップ&シンポジウム「コーパス研究の醍醐味」講演録/21-41

(3) 2021/10/1/論文《査読なし》/「1961-2021日本語小説コーパス」の構築―日英小説対照研究の新しい可能性―/石川 慎一郎/英語コーパス学会大会予稿集/2021/7-12

(4) 2021/11/18/論文《査読あり》/Vocabulary usage among Asian EFL learners during speech: a corpus-based quantitative analysis of the effects of L1 type, L2 proficiency and task type/単/Ishikawa Shin'ichiro/ PSU Research Review/ Vol. ahead-of-print No. ahead-of-print. https:/doi.org/10.1108/PRR-01-2021-0003/1-19(※British Library, EDS (EBSCO) & Primo/Summons (ProQuest)インデックス誌)

(5) 2022/3/3/論文《査読なし》/時代変種と学習者変種の観点から考える日本語終助詞―時系列日本語小説コーパス「6121JFIC 」と国際日本語学習者コーパス「I JAS」を用いた統合分析の試み/単/石川 慎一郎/統計数理研究所共同研究リポート/456/73-88

(6) 2022/3/3/論文《査読なし》/小学生による成功した「話し合い」の特徴―自己評価・学力・学習態度・発話データに基づく統合的分析―/友永 達也・石川 慎一郎/統計数理研究所共同研究リポート/456/186-204


教科書 1点(高校新課程教科書)

2022/1/31/教材・辞書等/『Big Dipper英語コミュニケーションⅠ』(高校検定教科書)/共/【著者代表】石川 慎一郎【共著】中西 のりこ/Peter J. Hawkes/ 磯部 達彦/増見 敦/青田 祐子/ドールトン フランク/真田 弘和/旗谷 涼子/西岡 誠士/数研出版/NA/全152p


総説(記事・書評・報告など)5点

(1) 2021/5/1/総説(記事・書評・報告)/「向き合い,考え,議論する英語」へ―BIG DIPPERの目指す地平―/単/石川 慎一郎/『チャートネットワーク』(数研出版)/94/2

(2) 2021/6/1/総説(記事・書評・報告)/「Deep Active Learningの場」としての学苑の創造/単/石川 慎一郎/『京都光華中学・高等学校研究紀要~光華の学び~』/2/3-4

(3) 2021/7/1/総説(記事・書評・報告)/海外論文紹介285:英作文中の副詞使用位置にL1差はあるのか/単/石川 慎一郎/『英語教育』(大修館書店)/70(4)/83

(4) 2022/1/1/総説(記事・書評・報告)/海外論文紹介291:学習者コーパス研究は母語話者規範をどう位置付けるべきか?ー新しい規範のとらえ方ー/単/石川 慎一郎/『英語教育』(大修館書店)/70(11)/p.93

(5) 2022/3/1/総説(記事・書評・報告)/東アジア英語教育研究の視座/単/石川 慎一郎/Studies in English Teaching & Learning in East Asia(JACET東アジア英語教育研究会)/8/p. 76


学会等招待講演 9本(うち海外学会招聘講演1本)

(1) 2021/5/30/招待講演(学会・大学)/英語学習者コーパス構築:作文・発話収集のネクストステップ/単/第6回国立国語研究所学習者コーパスワークショップ ーコーパス研究の醍醐味ー/国立国語研究所

(2) 2021/6/17/招待講演(学会・大学)/最近の応用言語学の展望:『ベーシック応用言語学』をふまえて/単/早稲田大学日本語教育研究科李在鎬教授セミナー/早稲田大学

(3) 2021/7/25/招待講演(学会・大学)/学習者コーパスデータを用いた中間言語対照分析:可能性と課題/単/東京外国語大学川口裕司先生科研「言語変異に基づくフランス語、日本語、トルコ語の対照中間言語分析」2021年度第1回研究会/東京外国語大学川口研究室

(4) 2021/8/11/招待講演(学会・大学)/コーパスを用いた英語教育の新しい展開―指導から評価まで―/単/令和3年度大阪大学マルチリンガル教育センター公開講座「英語教育オンラインセミナー」/大阪大学

(5) 2021/8/29/招待講演(学会・大学)/I-JASから考える第二言語習得の計量的概観/単/中国湖南大学国際シンポジウム「学習者コーパスと第二言語習得:量的研究と質的研究の交差点」/中国・湖南大学

(6) 2021/10/22/招待講演(学会・大学)/コーパス言語データからの情報抽出/単/一般社団法人デジタルトランスフォーメーション研究機構連続セミナー/一般社団法人デジタルトランスフォーメーション研究機構

(7) 2021/11/4/招待講演(学会・大学)/Corpora and Word Lists: How to Choose Academic Words/単/The 24th Research Seminar of the Research Station for Innovative & Global Tertiary English Education (IGTEE), UEC Tokyo/電気通信大学

(8) 2022/3/2/招待講演(学会・大学)/English Corpora in TESOL: From Vocabulary Selection to Material Development/単/FD Workshop on Corpus Linguistics/長崎大学

(9) 2022/3/20/招待講演(学会・大学)/コーパス研究におけるジャンル・トピック・シチュエーション・タスク/単/シンポジウム「話題とコーパスと日本語教育」/京都教育大学中俣研究室


学会研究発表 8本(うち海外学会4本。内外とも実施はオンライン)

(1) 2021/5/21/研究発表/Re-examination of Learners’ L2 Speech Fluency: A Study Based on the Multimodal Learner Corpus Module/単/3rd New Trends in Foreign Language Teaching/スペイングラナダ大学

(2) 2021/8/8/研究発表/学習者コーパスと産出評価 ICNALE GRAプロジェクトの狙い/単/全国英語教育学会第46回長野研究大会/全国英語教育学会

(3) 2021/8/18/研究発表/The approach to introductions in English presentations by Japanese university students/共:Megumi Okugiri/ Lala Takeda/ Shin'ichiro Ishikawa/ Tom Gally/AILA2021 Congress /AILA

(4) 2021/9/17/研究発表/Asian L2 English Learners’ Use of –ly Adverbials in Different Types of Speech Tasks/単/The 9th Brno Conference on Linguistics Studies in English/ Masaryk University

(5) 2021/10/2/研究発表/「1961-2021日本語小説コーパス」の構築―日英小説対照研究の新しい可能性―/単/英語コーパス学会第47回大会/英語コーパス学会

(6) 2021/12/4/研究発表/Linguistic Features of Good Essays and Not So Good Essays A Study Based on the Data from the ICNALE GRA Module/単/The 19th Asia TEFL Int’l Conference 2021/Asia TEFL

(7) 2022/2/20/研究発表/日本語学習者データと日本語時系列データが出会うとき:I-JASと6121JFICの統合分析の試みー終助詞をめぐって-/単/学習者コーパス研究会2022年2月例会/学習者コーパス研究会

(8) 2022/3/5/研究発表/経年的日本語小説コーパス「6121JFIC」の開発と公開-日本語時系列分析の新しいリソースとして-/単/計量的コーパス研究の展望2022/統計数理研究所


学校教職員・教育委員会等講演 4本

(1) 2021/6/30/招待講演(学校・教委)/新学習指導要領と評価-教科書の創造的な使用-/単/京都光華中学校高等学校教員講演会/京都光華中学校高等学校

(2) 2021/7/29/招待講演(学校・教委)/伊丹高校GLiSにおける課題研究指導法・研究方針検討会/単/兵庫県立伊丹高等学校探究担当教員研修/兵庫県立伊丹高等学校

(3) 2021/10/20/招待講演(学校・教委)/教師のための探究指導入門:生徒の資質を伸ばす指導/単/京都光華中学校等高等学校教員講演会/京都光華中学校高等学校

(4) 2022/3/15/招待講演(学校・教委)/「自己を確立し、未来を創造する女性」を育てるアクティブラーニング/単/京都光華中学校高等学校教員講演会/京都光華中学校高等学校


学校生徒対象講演・講義 14本

(1) 2021/4/27/招待講義(生徒・学生対象)/探究テーマを考える/単/兵庫県立神戸甲北高等学校探究講演会(2年次)/兵庫県立神戸甲北高等学校

(2) 2021/6/24/招待講義(生徒・学生対象)/淡路の明日を英語で語る 地元の課題と可能性にどう向き合うか/単/兵庫県立津名高等学校インスパイア―事業特別講義/兵庫県立津名高等学校

(3) 2021/7/13/招待講義(生徒・学生対象)/ここから始まる 知的態度としての「探究」/単/兵庫県立兵庫高高等学校探究課題研究発表会/兵庫県立兵庫高等学校

(4) 2021/7/15/招待講義(生徒・学生対象)/一般科学としての文系研究/単/神戸大学附属中等教育学校KP最終発表会/神戸大学附属中等教育学校

(5) 2021/7/20/招待講義(生徒・学生対象)/終わりない探究の旅路/単/兵庫県立長田高等学校人文数理探究類型最終発表会/兵庫県立長田高等学校

(6) 2021/9/6/招待講義(生徒・学生対象)/探究入門 今なぜ探究なのか?/単/兵庫県立尼崎稲園高等学校探究講演会/兵庫県立尼崎稲園高等学校

(7) 2021/9/28/招待講義(生徒・学生対象)/探究活動展開のカギ:中間発表をふまえて/単/兵庫県立神戸甲北高等学校探究講演会/兵庫県立神戸甲北高等学校

(8) 2021/11/2/招待講義(生徒・学生対象)/第1回中高生データサイエンスコンテスト講評 ―DSから探究へ―/単/「第1回中高生データサイエンスコンテスト」表彰式/神戸大学数理・データサイエンスセンター

(9) 2021/11/25/招待講義(生徒・学生対象)/淡路の明日を英語で考える/単/兵庫県立津名高等学校インスパイア―事業特別講義/兵庫県立津名高等学校

(10) 2021/12/7/招待講義(生徒・学生対象)/GLiSサイエンス探究中間発表講評/単/兵庫県立伊丹高等学校探究担当教員研修/兵庫県立伊丹高等学校

(11) 2022/1/27/招待講義(生徒・学生対象)/1年次探究活動への講評:探究をどう深めるか/単/兵庫県立神戸甲北高等学校探究講演会/兵庫県立神戸甲北高等学校

(12) 2022/2/3/招待講義(生徒・学生対象)/2021年度神戸甲北高校総合学科発表会ステージの部全体講評/単/兵庫県立神戸甲北高等学校総合学科発表会/兵庫県立神戸甲北高等学校

(13) 2022/2/3/招待講義(生徒・学生対象)/2021年度神戸甲北高校総合学科発表会ポスター発表の部全体講評/単/兵庫県立神戸甲北高等学校総合学科発表会/兵庫県立神戸甲北高等学校

(14) 2022/2/5/招待講義(生徒・学生対象)/GLiSサイエンス探究最終発表講評/単/兵庫県立伊丹高等学校探究担当教員研修/兵庫県立伊丹高等学校


(外部資金等)

代表・個人
・2020~2022年度 科研(基盤研究B)「アジア圏英語学習者の作文・発話に対する世界最大級公開型評価データセット開発と分析」(20H01282) 1,300万円

・2020~2022年度 科研(挑戦的萌芽)「言語から見た日米マインドスケープ比較:データサイエンス志向型小説研究の試行」(20K20699)598万

・2021年度統計数理研究所共同利用研究「言語データと学習データの融合的処理に関する統計的考察」(2021-ISMCRP-1006)


科研分担者

・2019~2022年度 国際加速B 迫田久美子「日本語学習者コーパスによる教育と研究のグローバルネットワークの構築」(19KK0055)1,703万円(1,310万円)

・2019~2021年度 基盤A 野山広「基礎教育を保障する社会の基盤となる日本語リテラシー調査の開発に向けた学際的研究」(19H00627)4.498万円(3,460万円)

・2018~2021年度 基盤A 宇佐美まゆみ「語用論的分析のための日本語1000人自然会話コーパスの構築とその多角的研究」(18H03581)4,381万円(3,370万円)

・2020~2023年度 基盤B  川口裕司「言語変異に基づくフランス語、日本語、トルコ語の対照中間言語分析」(20H01279)1,729万円(1,330万円)

・2020~2023年度 基盤B  望月圭子 「国際連携・高大連携による英語・中国語・日本語「作文/対話」学習者コーパスの研究」(20H01278)1,755万円(1,350万円)


(研究活動(大学・機構等の委託研究・調査等)

・国際コミュニケーション協会委託研究 「スピーキング力とインタラクション力の関係性の解明」


社会貢献 

(社会貢献,地域貢献等)

【学会】英語コーパス学会会長,計量国語学会理事,日本文体論学会理事,学術英語学会学術アドバイザー,大学英語教育学会法人社員ほか

【地域】兵庫県立伊丹高等学校学校評議員・同ひょうごスーパーハイスクール運営指導委員,神戸大学附属中等教育学校SSH指導委員,京都光華女子中学校・高等学校アドバイザー,「中高生データサイエンスコンテスト」審査委員ほか

【学術評価・審査】 国立大学法人等教育研究状況評価(第3期中期目標期間4年目終了時)研究業績水準判定委員(文学・言語・関連分野)(2021年7月)/QS Global Academic Survey コーパス言語学分野判定者


管理運営 

(管理・運営業務)
・大学教育推進機構国際コミュニケーションセンターコンテンツ研究部門代表として,部門事業の企画・実施を担った
・大学教育推進機構国際コミュニケーションセンター紀要編集委員として,刊行実務を担った
・全学図書館研究開発室教育部会委員として,図書館の教育サービス拡充について提言を行った

(資格の取得状況,有資格者としての貢献等)
・該当なし


以上 

2022.3.31 英語コーパス学会会長退任のご報告

2021年3月31日をもって、2年間の任期を終え、第7代英語コーパス学会会長の職を退任しました。副会長として半年、会長として2年間、会員のみなさんのお支えで何とか任期を終えられてほっとしています。下記、退任挨拶と、かつて学会のウェブサイトに掲載されていた着任時および任期2年目の挨拶を記録として残しておきます。


会長退任あいさつ

副会長として半年、第7代会長として2年、与えられた任期を無事に終えることができました。この間の皆様のお支えに深く感謝します。

2019年の秋に内々に副会長(次期会長)の打診を受けた時、わたしは指名による就任という慣例的なやり方ではなく、「公約集」を理事会に出し、それを読んだうえで選挙で決めていただくようお願いをいたしました。そうしないと、選ばれても思ったような改革ができないと考えたからです。公約に書いたのは、理事会の拡大による開かれた運営の徹底、功労会員の新設、独立した実行委員会による大会企画と運営、学会誌の電子化、規定類の整備、そして、英語コーパス学会の発展的改組、ということでした。

2年半の間に、上記に書いたことの大半は実現しましたが、私の中で最大の目標であった学会改組構想については、多数の同意を得るに至らず、実現できませんでした。英語だけでなく、言語種を超えて、コーパスを用いた研究手法に関心を持つ研究者が一堂に会して議論を戦わせることで、新たな研究上のブレイクスルーが起こせるのではないかと考えたのですが、これが叶わなかったのはひとえに私の力不足です。2019年の秋の理事会で、この公約に期待して私に1票を投じてくださった方がいたのだとすれば、非力をお詫びするばかりです。

2年半の経験で痛切に感じたのは、当たり前ではありますが、会長一人では何もできないということです。内田諭副会長・事務局長には、この間、全面的に会務を支えていただきました。また、家入葉子副会長、田畑智司副会長には、重要な決定の都度、貴重な助言をいただき、深く感謝しています。加えて、任期中、会計担当としてお世話になった宇佐美裕子・和泉絵美・阿部真理子の3先生、総務担当としてお世話になった大谷直輝・三浦愛香の2先生、広報担当としてお世話になった水本篤・ 渡辺拓人の2先生にも深く感謝申し上げます。全幅の信頼がおけるドリームチームの中で仕事ができたのは本当に幸せでした。

本会は、新年度から、田畑智司新会長のもと、新たな体制で大海に漕ぎ出します。全国的に人文系研究者の数が減少する中、どの学会も運営が大変な時代になってきましたが、本会を創設期から支えてこられた田畑先生の舵取りのもと、本会は、時代の荒波を乗り越えて順調に前進を続けていくものと確信しています。本会のさらなる発展を祈念して退任の言葉とします。みなさま、ありがとうございました。

2022年3月31日 石川慎一郎


会長あいさつ(2年目にあたって)(2021/4)

早いもので,会長就任後1年が経過し,本日より,会長任期の最終年度が始まりました。昨春の時点では,時代の変化に合わせて「会務の進め方や組織の整理を行い,より活発な研究が展開できるよう制度面を整えていきたい」と申しましたが,その方針のもと,この間,会員・役員の皆さまのご理解をいただきつつ,(1)幹事制度の創設と役員会(旧理事会)の拡大,(2)功労会員制度(要件を満たした65歳以上の会員は本人の希望により年会費の負担義務なしで会員資格を維持できる)の整備,(3)会則・規定類の見直しと新規規定の制定(功労会員・正副会長選出・旅費支給・文書等保管規定),(3)年会費の軽減(一般会員:6,000円→5,000円,学生会員:3,000円→2,000円),(4)学会誌の電子化,(5)予算の整理(一般会計と,学会の運営持続を目的とした特別会計の分離)などの改革を実施することができました。一方で,本学会の研究対象言語を英語以外に広げるという私案は役員会の同意を得るに至らず,本会は引き続き英語コーパス研究の進展を目指す学術団体としてさらなる発展を目指すこととなりました。

2020年度はコロナ禍の1年でしたが,本会は秋の大会をオンラインで成功裏に終え,また,各研究会(SIG)も工夫を凝らしてオンラインのイベントを実施いたしました。役員会もオンライン化されましたが,対面の時以上に多くの参加者があり,学会の将来像や方向性についての議論を深めることができました。

2021年度も,春季研究会および秋の大会はオンラインでの実施が決まりました。今回の大会では,予稿を掲載する「Proceedings」を電子刊行する予定で,会員の皆さまの日頃のご研究を広く公開していただける場にしたいと考えております。対面での各種のイベントの再開はおそらく2022年度以降になると思われますが,この1年,オンラインでできることをさらに深堀りし,研究の促進と進展を図りたいと存じます。

任期の最後の1年となりましたが,学会の新たな飛躍のため,引き続き,微力を尽くす所存です。会員の皆様にはなにとぞご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

2021年4月1日  石川慎一郎


会長就任あいさつ(2020/4)

2020年度より7代目の会長に就任した石川です。微力ではありますが,お世話になった学会の発展のため,努力してまいりたく存じます。どうかよろしくお願い申し上げます。

さて,ご存じの方も多いかと思いますが,英語コーパス学会の前身は「英語コーパス研究会」という団体でした。私がはじめてコーパスという言葉に触れたのは,この研究会の2回目の例会が神戸大学で開かれた1993年9月25日のことでした。当時英文学専攻の修士2年生だった私は,コーパスについて何も知らないまま,受付のアルバイト要員として駆り出され,同じく受付に座った先輩と一緒に,「コンピュータを使って英語や英文学を研究するなんて想像もできひんねえ。そんなんでできるなら人間いらんやん」と話していたのを覚えています。

その後,思いがけないご縁があって,コーパスを使って本格的な英和辞書を作るというプロジェクトにお誘いをいただき,その中でコーパスの使い方や言語データの分析の仕方を一から教えていただくことになりました。コーパスの面白さ,無限の可能性を知ったのもこのプロジェクトです。声をかけてくださったのは赤野一郎先生でした。

しばらくすると,別の学会で,日本人大学生のための英語語彙表を改訂するというプロジェクトが立ち上がり,私も手をあげて委員会に加えていただきました。そこに委員としていらしたのが投野由紀夫先生です。投野先生の指導のもと,British National Corpusや国内で開発したコーパスの頻度データを合成して重要語を決めていくという作業をやらせていただきました。このプロジェクトを通して,コーパスと言語教育のつながりを強く意識するようになりました。

その後,海外の学会に参加するようになり,内外の多くのコーパス研究者と知り合いました。その中で,いかにすぐれたコーパスデータやコンピュータがあっても,「人間いらんやん」ということにはならず,それらを使いこなす研究者の力量がより一層求められるのだということを学びました。

英語コーパス学会は,前身の研究会の誕生からすでに27年がたっています。この間,会は大きくなってきましたが,一方で,創設時の制度や運営方法が時代にあわなくなっている部分もあるように思われます。会長任期においては,会務の進め方や組織の整理を行い,より活発な研究が展開できるよう制度面を整えていきたいと考えています。また,研究対象を「英語学・英文学・英語教育」の枠に狭く閉じ込めるのではなく,より広い視点でコーパスの可能性を語り合える場にできればとも考えています。

そもそも,伝統的な言語学と比べると,コーパス研究には,新しい自由な発想を許容し,推奨する研究風土があったように思います。そのコーパスを冠に抱く我々の学会もまた,そうあり続けるべきでしょう。私は1969年生まれです。Brown Corpusの完成が1964年なので,「After Brown」世代の初の会長ということになります。もとより,先達のようなすぐれた能力はもちあわせておりませんが,経緯やしがらみにとらわれず,今の時代にあった学会の在り方を皆様と一緒に考えていければと思っています。改めまして,どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年4月1日  石川慎一郎





2022/03/23

2022.3.26 BTSJシンポジウム(発表辞退)

下記に登壇を予定していましたが,当方で準備していた発表内容が企画趣旨に整合していなかったことがわかり,今回は発表を辞退させていただきました。直前の変更で各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。また,当日の会の成功をお祈りします。

第5回会話・談話研究シンポジウム


2022/03/05

2022.3.5 「計量的コーパス研究の展望2022」実施・発表

統計数理研究所共同研究プログラムに基づく表記のイベントをオンラインで開催しました。これは1年間の共同研究の成果発表となります。当日は海外含めて約30名の参加がありました。また,平素よりご指導していただいている統計数理研究所の前田忠彦先生にもご臨席をいただき,ご講話をたまわることができました。ご参会の皆様,ありがとうございます。


当日の発表風景(一部)

発表リスト

飯島真之(広島大・学生) 「コーパスを活用した英語副詞シノニムの研究:clearlyとobviously」

廉沢奇(れん・たっき)(神戸大院・学生)「話し言葉10種の言語データのコーパス調査をふまえた 日本語学習者のためのABAB型基本口語オノマトペの選定」

陳迪(ちん・てき)(神戸大院・学生)「書き言葉・話し言葉を含む72変種のコーパスデータの調査に基づく「重要漢語動名詞200」の抽出の試み」

陳玲(ちん・れい)(神戸大院・学生)「日本語縦断学習者コーパス「B-JAS」のストーリーライティングタスクに見る中国人日本語学習者の語彙習得過程:使用語彙の量・多様性・難度・品詞・特徴語の計量的分析」

肖錦蓮(しょう・きんれん)(神戸大院・学生)「I-JASの対話課題における中国人日本語学習者のヘッジ使用と習熟度の関係」

鄧琪(とう・き)(神戸大院・学生)「現代日本語における漢語副詞の仮名表記問題に対する一考察:『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を用いた計量的調査」

友永達也(神戸大附属小)「小学生による成功した「話し合い」の特徴―自己評価・学力・学習態度・発話データに基づく統合的分析―」

中尾桂子(大妻女子短大)「音素に基づく文体的性差判別:会話文,日記などから」

石川慎一郎(神戸大)「経年的日本語小説コーパス「6121JFIC」の開発と公開-日本語時系列分析の新しいリソースとして-」

森下裕三(環太平洋大)「分布意味論から読み解く英語における経路動詞の性質」


2022/03/02

2022.3.2 長崎大学言語教育研究センターで講演

長崎大学言語教育研究センターで講演(オンライン)を行いました。

日時:2022年3月2日 1500~1740

講師:石川慎一郎

演題:English Corpora in TESOL: From Vocabulary Selection to Material Development

言語:英語

発表スライドより

出席の先生方の中には,コーパスや語彙処理に関心がある方もおられ,質問やコメントもいただき,こちらとしてもやりがいのある講演でした。ご参加の皆様,お疲れさまでした。