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2019/12/22

2019.12.22 第二言語習得研究会第30回記念大会で招待シンポジウム発表

第二言語習得研究会(JASLA)第30回記念大会

日時 2019年12月21日(土)・22日(日)
会場  武蔵野大学有明キャンパス
全体テーマ:「学習」の多様化とSLA

シンポジウム(2日目)
 「多様化の時代に、SLAの研究手法を再考する―「質」と「量」をつないでひらく、新しい試みを求めて―」
シンポジスト
八木真奈美氏(駿河台大学)質的研究の観点から
抱井尚子氏(青山学院大学)混合研究法の観点から
石川慎一郎氏(神戸大学)量的研究の観点から
コメンテーター
小柳かおる氏(上智大学)

★三者三様の立場から発表を行いましたが,なかなか盛り上がった面白いシンポジウムになったのではと思います。石川は,量的研究には「NPO問題」,つまり,N問題(母集団に対して必要な標本数が確保されている場合が少ない),p問題(有意性検定におけるp-hackingに対する批判が強まっている),o問題(outlier=外れ値が多い学習者データを事前の枠組みで分類して差を見ることには論理的矛盾が生じうる)の3つがあることを指摘し,統計を検定の道具というより発見の道具としてうまく使っていくことが有益ではないかという趣旨で話をしました。

★武蔵野大学有明キャンパスは,ビッグサイトのすぐそばで,建物上階の会議室からは東京タワーがきれいに見えました(小雨模様だったのが残念)。



2019/12/14

2019.12.14 JWLLP(早稲田大/日英言語文化学会(和洋女子大)で講演

午前・午後,2つの学会で講演を行いました。

JWLLP-28 (2019/12): The 28th Joint Workshop on Linguistics and Language Processing

Dates: December 13th Friday afternoon through 14th Suturday, 2019
Venue: 8-303/304/305 on the third floor of building 8 in Waseda Campus of Waseda University

Day 2 11:00-11:40
[Invited Talk] Task Influence on Learner Speeches: An Analysis of the ICNALE Spoken Dialogue Module
Shin'ichiro Ishikawa


AJELC 日英言語文化学会 第73回定例研究会

日時 2019 年 12 月 14 日(土) 14:30-17:00
場所 学校法人和洋学園 九段スカイビル 2 階(開室 14:15)

15:55-16:55 講演
「L2 の発信力って結局なんなのだろう? ―学習者コーパス研究の 10 余年をふりかえって―」
石川慎一郎 (神戸大学教授)


2019/12/07

2019.12.7 九州英語教育@宮崎公立大 参加

表記に参加しました。

2019年度 第48回 九州英語教育学会 宮崎研究大会
日 時:2019年12月7日(土)
場 所:宮崎公立大学

聴講した主な発表

CLIL 型指導による SDGs 英語プレゼンテーション能力と汎用的技能の向上
岡田 美鈴(宇部工業高等専門学校)

Pros and Cons for Creating an Extensive Reading Program at a National University in Japan
Monica Hamciuc(鹿児島大学)

語彙サイズの異なる英語学習者の心内辞書構造の相違
折田 充(熊本大学)他

プレゼンテーション学習におけるメタ認知による学びの一考察-高等学校新学習指導要領英語編に基づいて-
長友 隆志(宮崎県立都城西高等学校)

日本の中学校における英語教科書のコロケーション分析
武末 俊光(熊本県立大学大学院生)

日本人高校生を対象とした英語論証文指導の検証
坂口 寛子(福岡県立香住丘高等学校)

History classes using English with an ALT
Junichi Okubora(長崎市立大浦中学校)

★実践を重視した意欲的な研究が多く,いろいろ参考になりました。

会場近くの宮崎神宮

2019/12/03

2019.12.3 兵庫県立津名高等学校インスパイア―特別講義

兵庫県教育委員会事業の一環で,津名高等学校を訪問し,英語プレゼンテーションに関して,生徒さんの発表聴講と指導助言を行いました。

当日は,まず,生徒さんによるポスタープレゼンを聴講しました。

生徒発表風景 (画像加工済み)

その後,指導助言では,各班の発表内容について以下の観点から評価を行いました。


いささか辛口のコメントもあったかもしれませんが,優秀な生徒の皆さんが,さらにステップアップしていくうえで,何かのお役にたてば幸いです。

この時期に津名にいくと,いつも神戸側に帰ってきたころに夕景を楽しめます。





2019/12/01

2019.12.1 日本ロシア語教育研究会での講演

下記で特別講演を行いました。

ロシア語教育研究集会2019
日時 2019年12月1日(日)11:00~17:30
会場 関西大学 千里山キャンパス岩崎記念館 4 階 F401

11:00-12:00 特別講演
石川 慎一郎氏(神戸大学)
「学習者コーパスの歴史:学習者の L2 使用を総体としてとらえるために」
かつて英語中心・欧州中心だった学習者コーパス研究は, 2010 年代には言語的・地域的に大きな広がりを見せている。本講演では,発表者の経験をふまえ,学習者コーパスの設計・構築・公開・分析にかかる諸問題について具体的に概観する。

★当日は,英語や日本語の学習者コーパス分析で明らかになってきた事実を示しつつ,こうした試みがロシア語を含む各種の外国語教育に展開していくことが期待されるといった趣旨でお話をいたしました。