表記で講演を行いました。
当日は,過日発表された大学入試センターテストの後継問題(数学)を例に取り上げ,新しい学力,考える力,深く対話的な学びといった新指導要領の鍵概念について説明を行いました。
たとえば上記の数学の問題の場合,比例や関数の通常の練習問題ができるだけでは正しく回答できないかもしれません(実際試行テストの正答率も大変低いものでした)。つまりは,身近な事象を自分自身で数学的モデルとして再構成する力が今の教育できちんとつけられているかどうか,もしそうでないならばどのような対応が新たに必要になるのか,教育関係者は学校外の人々の視点も取り入れながら一緒に考えていく必要があります。これが,社会に開かれた教育課程を作り上げる第一歩となるはずです。
また,講演後は,同校の管理職やSGH研究部の先生がたとともに,新年度からのSGHのカリキュラムについてディスカッションを行いました。私のほうからは,SGHのねらいとコンセプトを改めて明確にする必要性,また,なぜ同校でそれをやるのかがすべての生徒にすぐわかるようなストーリーを作ること,それを関係者が共有していることがとくに重要になるといった点を指摘させていただきました。春からの伊丹SGHのますますのパワーアップが期待されます。