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2016/09/07

2016.9.7-8 検定教科書用ネイティブ発話録音@大阪

関係している検定教科書付属の音声CD作成のため,大阪の音楽スタジオにおいて,ネイティブスピーカーによる吹込みを行いました。丸2日間かけて,複数の話者の発話を取り,音素の単位で,指定の発音と一致しているかどうかを確認します。


大阪 スタジオ


今回の仕事をやってみて,発音の確定の難しさを再確認しました。たとえば,topの発音は,主要な辞書の指示にもずれがあります。


研究社新英和中7




研究社リーダーズ




研究社新英和大6




大修館書店ジーニアス5




ごくごく平たく言えば,top1つでも,タップ,トップ,タ-プなどの発音バリアントが存在することになります。このような揺らぎは多くの単語に存在しますので,教科書が基準としている発音をその都度確認し,ネイティブの発音と照合し,相違がある場合はリアルタイムで指摘して取り直していただきます。

また,ネイティブであっても,importなど,品詞によってアクセントが移動する現象については,あまり意識していないことが多く,これらの確認も重要です。

これほど真剣に個々の音素を聞くことはほとんどなく,苦労しましたが,勉強になりました。また,音声監督さんに便乗して,(一度言ってみたかった)「はい,リテイクいただきます~!」などの業界用語を使ってみることができたのも良い思いでです。