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2020/10/06

2020.10.06 兵庫県立神戸甲北高校探究特別講演会

表記で,2年生の生徒さん向けの講演を行いました。

演題:「探究活動を加速しよう:リサーチをデザインする」



講演は,代表生徒さんの中間報告を聞いた後,私がロジック面についての質問をする,という形で進めました。甲北の生徒さんは,探究の基礎力がしっかりしており,代表生徒さんもいろいろと工夫した報告をしてくださいました。ただ,今後のさらなる展開を考えると,一般的な助言として,下記のようなことが言えそうです。

1)大きく抽象的なやりたいことを,「現実的な小さいレベル」に落とし込む
2)原因と結果のモデルを意識する(Aという原因によってBがどう変化するか/ Bを向上させるために最善のAはなにか)
3)AとBとも,その内容を明確に定義する(ぼんやりした抽象概念に依拠しない)
4)AとBとも,計量を意識する(数えられないものは価値が測定できず,比較もできない)

甲北の皆さんの研究のさらなる発展を願います。

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 神戸甲北高校の立地する神鉄北鈴蘭台駅に行くには,(A)兵庫区の新開地から神鉄に乗り換えか,(B)三宮から神戸市営地下鉄で谷上まで行き(※この間「北神急行」区間),神鉄に乗り換え,という2つのルートがあります。

 これまでは(B)の北神急行区間の料金が非常に高かったのですが,神戸市は,北区への人口誘導の意図もあって,北神急行を市営化し,本年6月から,運賃を580円から280円に引き下げました(記事)。今回,はじめて(B)ルートを利用しましたが,三宮・谷上間は約10分で,北区へのアクセスがかなり向上したように感じました。

 ただ,近くなったという「気分」にはなったものの,実際には,(A)ルートと,値下げ後の(B)ルートは,費用・時間がほぼ同じになったというだけで(参考),積極的に北区に人口を動かす施策としては弱いのではないかとも感じました。

 一方,地下鉄三宮駅には,値下げを記念してか,北区をPRするシールが随所に貼ってありました。





北鈴蘭台は,山が間近に迫る地域で,歩いていても六甲ハイキングの気分が味わえます。


 神戸市は指定市の中では人口減少が大きく,北区含め,市内全域をどう盛り上げていくか,課題が山積です。このことは,神戸に立地し,神戸の都市イメージからプラスの恩恵を受けてきた神戸大にとっても直接的な問題となります。

※当日の模様(同校HPより転載:出典)






2020/10/03

2020.10.3-4 英語コーパス学会(JAECS)2020年度大会

2日間にわたってオンラインで開催されました。当日は40本の発表,300名を超える参加(登録者延べ数)があり,盛会でした。


石川は,開会式と総会で,会長挨拶を行いました。

開会式でのあいさつビデオより




2020/10/02

2020.10.2 京都光華女子中高 授業改革打ち合わせ

夏以来,京都の光華女子中高に継続的に関わり,同校の授業改革のお手伝いをしています。今回は,担当者3名が来訪され,意見交換を行いました。

私の方では,Deep Active Learning授業を設計する際に使用できる教案のテンプレート案をお示しし,こうした補助具の活用可能性について討議しました。

石川(2020) DAL型授業設計用セルフチェックシートV1.0の一部


2020/10/01

2020.10.5 研究メモ:日本の教員数(最新)

研究メモ:日本の教員数と女性比率(出典: 文科省「文部科学広報」2020年9月号より(元データ))

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学校種・教員数(女性比率)

幼稚園等 21万人(93%)
小学校     42万人(62%)
中学校等 25万人 (43%)
高校等 23万人(32%) 
特別支援 8万人(61%)
大学 18万人(25%)
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※学校基本調査より
※本務者のみ
※人数は1,000人以下で切り捨て
※義務教育学校は中学校に,中等教育学校は高校に加算
※女性比率は1%未満切り捨て。中学校・高等学校の比率を記載
※専門学校・各種学校等は含まない


観察いろいろ

・日本にいる「学校の先生」は,大学教員を含めて,ざっくり140万弱程度。ほぼ京都市の人口程度に等しい。
・私塾なども含めた「先生」はざっくり330万人。職種別人数で言うと第8位(出典)
・医師(歯科医含)は43万人(うち医師の女性比率は22%)(出典)

2020/09/29

2020.9.29 国立国語研究所 NINJALサロン参加

下記に参加しました。

第214回NINJALサロン
日時:2020年9月29日(オンライン)

横山 詔一 (言語変化研究領域 教授),前田 忠彦 (統計数理研究所 准教授),野山 広 (日本語教育研究領域 准教授),福永 由佳 (日本語教育研究領域 研究員),高田 智和 (言語変化研究領域 准教授)
「国語研と統数研の連携起点「日本人の読み書き能力1948年調査」の現代的意義」


先般,計量国語学会で聞いた発表の続編的な内容で,前回同様,知的にスリリングなものでした。今回は,私のほうでも,予習をしていたため,いろいろな質問をさせていただくことができ,終了後,メールなどでご教示いただけたこともあって非常に有益でした。以下,2つの講演を聴講した際の個人の感想メモです。

1) 識字である(でない)というのはそもそもどういう状態を言うのだろう? 識字はwritten languageに限定した概念なのか? たとえば話せるが読めない,読めるが話せない,などはどう考えるべきか?

2) 識字かどうかを調べるとした場合,どのような問題が有効だろう?「あ」と見て,aと発音できること? aという発音を聞いて「あ」だと認識できること? 「あ」だと書けること? たとえば語義・文法・語用論などの知識はどこまでが識字の範囲内なのか?

3) 識字概念と,Chomskyのcompetenceの関係はどうだろうか?

4) テストの得点を考える場合,スコアに関わらず,常に,±方向をともいn加味した誤差という形でとらえるのがいいか,あるいは,スコアの低い人にはもっと良かった可能性を,高い人にはそれほどよくなかった可能性を措定するほうがよいか?

5) IRTモデルの4パラのうち,偶然であたってしまった確率(当て推量による正解)と,偶然で間違えてしまった確率(うっかりミスによる不正解)の重みの関係性はどうなのか?


※当日配布されたデータの確認検証(石川による作図)

横軸・得点(0-90)/縦軸:各年代層における人数比率(%)



2020/09/25

2020.9.25 神戸大学「外国語教育セミナー」での報告

下記に参加し,報告を行いました。

神戸大学 大学教育推進機構国際コミュニケーションセンター第30回外国語教育セミナー
テーマ「外国語遠隔授業のコツ:前期の実践でうまくいったこと・いかなかったこと~後期開始に備えて~」

日時:2020年9月25日(金)0930~1100
場所:Zoom
プログラム
第1部 遠隔外国語指導の実践報告(0930~1020ごろ)
※報告者(1人5~10分で報告)
木原恵美子准教授(英語)
石川慎一郎教授(英語)
廣田大地准教授(フランス語)
朱春躍教授(中国語)
安田麗講師(ドイツ語)
第2部 ディスカッションと情報交換(1020~1100ごろ)
司会:石川慎一郎


自身の授業実践については,前期の遠隔での工夫をお話しし,授業評価の結果などを報告しました。前期については,昨年度までの対面指導時とほぼ同じ結果となっていました。


報告(ビデオ実施)の中でも申したのですが,私のクラスは遠隔(オンデマンド)形態で行っています。研究と違って,積み重ならず,ただ毎時間消えていくだけだと思っていた授業についても,毎回ビデオとして「形に残せる」というのは実は非常に大きなことで,自身の授業改革に取り組む新しい動機づけになっています。



2020/09/19

2020.9.19 計量国語学会大会参加・司会

 表記大会(リンク先)に参加し,座長を務めました。


座長をさせていただいたのは以下の発表です。

7. 求職場面で使われる日本語の特徴を捉えるための計量的アプローチ(亀井 信一)
8. 異文化間能力の育成を目指す計量テキスト分析:ドイツ・セルビア・日本の学生を対象に(村田 裕美子・トリチコヴィッチ ディブナ・李 在鎬)
9. I-JASを用いた習熟度と接続詞の使用に関する調査:論理的文章執筆の支援システムの構築に向けて(李 在鎬 ・ 伊集院 郁子・青木 優子 ・ 長谷部 陽一郎・村田 裕美子)
10. 1948年に実施された日本人の読み書き能力調査の得点分布をどう解釈するか(横山 詔一 ・ 前田 忠彦 ・野山 広 ・ 福永 由佳 ・高田 智和)

どの発表も興味深いものでしたが,とくに10番の発表は,忘れられていた資料を丁寧に調査することで,我が国における統計調査や識字調査の歴史を浮かび上がらせたもので,単なる計量国語学の枠を超え,知的興奮を覚えるすばらしいものでした。

なお,本学会ではゼミ生(D2鄧琪さん)も発表させていただきました。


この会は,完全オンラインの大会として設計されており,(1)参加費の徴収,(2)当日の学会,(3)懇親会,(4)slackでの質問対応含めて,すべてが合理的に電子化されていました。電子化された大会の場合,やりとりが行いにくいという欠点がしばしば指摘されますが,本会については,個々の発表課題について,Zoom上で,また,slack上で,中身の濃い討議が繰り広げられ,参加者として大いに満足しました。同時に,オンラインでここまでできるなら,「そもそも大会を対面でやる必要はあるのか」という疑問が浮かんできたことも事実です。たとえば,対面学会の参加者がざっと80名だとして,また,会場が仮に東京だとして,かつ,参加者の半数が地方から上京したと考えます。安く見積もっても,一人当たり,往復の交通費は平均で2万円程度。単純に40人分とすると,合計で80万円近くが浮いたことになります。こうなってくると,仮にコロナが収まったとしても,学会の大会を対面に戻す積極的な動機を見出すのは難しいかもしれません。。。各学会はこの問題に来年度以降どのように対応するのでしょうか。。。