表記で所属学生が発表しました。
口頭発表
飯島真之 10:00~10:15 司会:Shimamoto
「日本人英語学習者のスタンス表出傾向:MATによるレジスター次元・言語特性別スコアを用いたアジアのEFL圏6地域の比較」
要旨:Biber(1988)が示した現代英語テキストの6レジスター次元、および各次元に関与する多様な言語特性に基づき、日本人英語学習者のスタンス表出の全体像を、他のアジアのEFL圏5地域の学習者や大学生英語母語話者と比較することで考察する。
廉沢奇 10:15~10:30 司会:飯島真之
「オノマトペ標識の出現パタンはジャンルと関係あるか?ーBCCWJとCEJCを用いた分析ー」
要旨:本研究では、オノマトペ標識(反復、促音、撥音、長音など)に焦点を当て、その出現パタンとジャンルとの関連性を明らかにすることを目的とした。結果として、オノマトペ標識属性の連続変化モデルが提案され、今後のオノマトペ研究における基礎資料としての価値を持つことが示唆された。
ポスター発表(M1 +M特別研究生 + D3)11:30~12:00
M1 魏婧云
「コーパスに基づく類義オノマトペの意味差の考察 -「ゆっくり」と「じっくり」を例に-」
要旨:日本語のオノマトペは多くの場合、意味が曖昧で明確に定義することが難しい。その中でも、意味が似通った類義オノマトペは特に日本語学習者にとって習得が困難である。「A(っ)Bり」という共通の構造を持つ「ゆっくり」と「じっくり」もその一例である。今回は、「現代日本語書き言葉均衡コーパス」の9ジャンルと「日本語日常会話コーパス」の4ジャンル、合計13ジャンルにおいて、両語の頻度と共起動詞をコーパス分析を用いて調査した。これらの知見は、類義オノマトペの学習指導において有益な参考となることが期待される。
M1牟虹妮
「現代日本語における「と+する・思う・言う」の使用実態―書き言葉・話し言葉の解明―」
要旨:本研究では、「と+する」の用法を対象に、既存の辞書記述を確認し、コーパス分析を通じて実態を明らかにし、より適切な辞書記述の改善案を提案する。
M2特研 黄悦斉
「コーパスに基づく類義の外来語・和語・漢語の用法差の解明 -「スタートする」「始ま(/め)る」「開始する」を例として-」
要旨:日本語には語種を超えた類義語が多く存在するが,その差異は必ずしも明確ではない(藤原・山下,2021)。本稿は,「スタートする(S)」「始ま(/め)る(H)」「開始する(K)」の3語を取り上げ,「筑波ウェブコーパス」を用い,使用頻度,共起主語,共起目的語等を計量的に調査した。