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2024/07/19

2024.7.19 兵庫県立長田高校英語プレゼンコンテストに出席

審査委員長として表記に出席しました。

長田高校も、探究を看板にした課程(「類型」)を設置されるなど、探究に意欲的な名門校の一つです。

当日は、各班、3年間の研究の成果を本当に見事な英語で発表してくださいました。


当日の講評スライドより


長田に限らずですが、探究をなさる高校生のみなさんには、研究の基盤となる「測る」ということについて、より深く考えてもらえると嬉しいと思います。

世の中にはいろいろな社会課題があるわけですが、その多くは曖昧で、簡単に測らせてはくれません。たとえば、自分の伸長や体重ならすぐ測れても、「心」となると、なかなか納得のいく形では測りにくいわけです。ましては他者の心、さらには、多数の他者の心となると、なおさらです。

その測りにくいものを、色々と工夫して、観点を立てて測っていくのがサイエンスの醍醐味の一つです。何かを測るためには、まず、(先行研究をふまえつつ)その「何か」を自分なりに定義することが必要です。定義するとは、物事の輪郭を決めることとで、そうしないと、そもそも計測はできないわけです。これらの準備が整った後、可能な測定方法を比較し、実現可能性がある中で最適の方法でそれを測っていく、そうすることで価値ある知見が得られると思われます。

高校生の皆さんには、3年間(実際には2.5年ぐらいでしょうか)、まことにお疲れさまでした。これからの活躍に期待しています。