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2018/01/18

2018.1.18 西宮市立北六甲台小学校英語教育公開授業講話

表記で授業視察と研究会での講話を行いました。

北六甲台小学校(通称「きたろく」)は,小学校5~6年の70時間実施を先行実施される体制を組んでおられ,英語専科に近いポジションの先生も配置しておられる小学校英語の先進校です。

拝見した授業は,担任+日本人専科のTTによるもので,よく準備・工夫され,テンポよく進むすばらしいものでした。

同校では,アルファベットの文字指導も済んでおり,子どもたちは,自分のなりたい職業を事前に日本語で申告し,先生にそれを英語で教えてもらったあと,ワークシートのI want to be a XXX. のXXXの部分に職業名称の語を自分自身で書き込み,それを発音練習し,ペアで発表しあいます。


私が感心したのは,専科の先生が,最後の段階で,

I want to be a XXX. (できればなりたいなあ・・・)
I will be a XXX. (絶対なってやるぞ!)

という2つの文型を示し,自分の気持ちの強さに応じて,自分で表現を選ばせていたことです。子どもたちは,一度マルで囲んでwant to beを,ずいぶん悩んでwill beに変えるなど,真剣に自分の夢を見つめ直していました。

これは,一見,小さいことですが,語彙や文法における自由度の制約が強い小学校英語においても,「My English, My voice, My Though」を実現し,トレーニングとしての英語使用をコミュニケーションとしての英語使用に切り替える大事なポイントであったと言えます。

私は7年ほど前に,西宮市教委で,若手教員による小学校英語研究会の研究アドバイザーをしていたのですが,そのときにメンバーだった方が,当校の英語専科の先生になっておられます。当時からすばらしい授業をされる方でしたが,さらに研鑽を積まれ,本当にいい授業を見せていただきました。また,この研究授業を視察にいらした教委の指導主事の先生も,くしくも同じ研究会の元メンバーでした。他の見学者の先生も含め,ちょっとした同窓会の趣でした。

私の勤務先は教育学部ではないので,学部生の教員養成に直接関わることはできませんが,教員研修などの依頼は出来る限りお受けし,現場の先生方と多くお目にかかるよう心掛けています。そうして出会い,一緒に研鑽した先生方が,その後,地域のリーダー教員として活躍されているお姿を拝見するのは本当に嬉しいことです。