北海学園大学で開催された表記学会に参加しました。
主な聴講発表
3-① 13:10-13:40 (第3会場 D41)
実践報告 Ivy Chu-Hui Lin (Hokkaido University)
Goh Kawai (Hokkaido University)
TA-led in-class activities for an online English program
・北大ではオンライン学習科目につき,自由参加のTAによる指導セッション(15~30分程度)を15回中6回程度提供
・TAの仕事は,文化要素の紹介(花見の写真を見せて英語で話させる),ネット調査法の指導(ネットで尊敬できる偉人を見つけさせ,当該人物の情報を集めさせる),語用論的な指導(観光案内所でのやりとり練習等),発音指導(b/v聞き分けなど),方略や自分自身の英語学習経験の紹介,など
・40~50人クラスで15~20名程度が自主的に参加。セッション終了後は帰ってもよいし,残って(通常は個人で自宅でやる)学習をその場でやってもよい(会場はCALL)
・参加者の79%が(ある程度)TAセッションに満足
・参加者の41%がTAがこのクラスをより良くしていると回答
2-②13:40-14:10 (第2会場 D40)
研究発表 Masaki Kabara (Hokkaido University of Education)
Kiwamu Kasahara (Hokkaido University of Education)
What is the Appropriate Number of Words in a Small Vocabulary Quiz?
・単語学習で1回に学ぶ語数は何語が適当か?
・10語ずつ毎週学ぶグループと,20語ずつ隔週で学ぶグループ
・対象は全100語
・プレは10語群,ポストは20語群,ディレイは20語群のほうがややよい(テスト別で有意差はなし)
・20語群のほうがややよい?
・ただし隔週置いたことの影響もあるかも
3-③14:30-15:00 (第 3 会場 D41)
研究発表 田中 洋也(北海学園大学)
大西 昭夫(Version2 Inc.)
1日5分の英単語学習:スマートフォン・アプリ DoraCat の開発
・学習記憶理論に基づいて各種のタスクを組み合わせたLexinoteというとポートフォリオ連動型総合学習教材をすでに開発・運用(ビデオを見て,重要語について,音を聞く,意味を選ぶ,コメントを付ける,英作文を書くといった各種のタスクを実施)
・しかし,PC上の学習はどうしても休暇時にはやらなくなる
・そこでいつでもどこでも学べるスマホ上のアプリを開発中
・英検用語彙1万語をターゲットにして,英語例文,日本語訳,英語,日本語意味の多肢選択
・CATのエッセンスを加味し,成績によってレベル(英検の級)が上下して問題が出てくる仕組みを組みこむ