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2016/07/22

2016.7.22 西大和学園中学校・高校 SGH研究打ち合わせ

西大和学園の教頭先生とSGH(Super Global High Schoolプロジェクト)主任の先生が来訪され,今後のSGHプロジェクトの展開について助言を行いました。

同校のSGHは,地球規模の課題に挑戦するグローバルビジネスリーダー養成をテーマにしておられます。

同校は初年次指定のため,本年度中に当該学生が3年になり,1期生が卒業していきます。意欲的な課題であり,運営指導委員として,進捗を拝見するのが楽しみです。

一般に,南北問題や,貧困問題,女性問題といった大きな問題を使う場合,どうしても,大きな枠組みで物事を考えるため,自分自身の問題に引き付けて具体的で実効性のある解決を提案することが難しくなります。この場合,生徒は,「やらされている」「言わされている」という意識を持ちがちです。これを,どうやって<自分自身の研究>に昇華させていくか。

探究的研究では,大きな問題をどう小さなテーマと関連付けるか,小さい問題の解決が大きい問題の解決につながるというマクロ的な視野を持ちつつ,問題をどううまくミクロのレベルで処理していくか,が問われます。

森を意識しながら木を見る,世界を意識しながら足元を調べる・・・ これまで研究一般について言われてきたことが,まさに綜合されるのが探究の営みといえるでしょう。

本年度は,神戸大学附属中等教育学校(SGH),兵庫県立長田高等学校(SGHアソシエート),西大和学園(SGH)の3つの学校の探究教育に関わっています。3校ともにすばらしい取り組みをなさっておられ,この実績を地域に波及させるお手伝いができれば,と考えています。