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2024/11/29

2024.11.29 国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース集団指導でゼミ生が発表

表記で所属学生が発表しました。


口頭発表

飯島真之   10:00~10:15 司会:Shimamoto
「日本人英語学習者のスタンス表出傾向:MATによるレジスター次元・言語特性別スコアを用いたアジアのEFL圏6地域の比較」
要旨:Biber(1988)が示した現代英語テキストの6レジスター次元、および各次元に関与する多様な言語特性に基づき、日本人英語学習者のスタンス表出の全体像を、他のアジアのEFL圏5地域の学習者や大学生英語母語話者と比較することで考察する。



廉沢奇        10:15~10:30 司会:飯島真之
「オノマトペ標識の出現パタンはジャンルと関係あるか?ーBCCWJとCEJCを用いた分析ー」
要旨:本研究では、オノマトペ標識(反復、促音、撥音、長音など)に焦点を当て、その出現パタンとジャンルとの関連性を明らかにすることを目的とした。結果として、オノマトペ標識属性の連続変化モデルが提案され、今後のオノマトペ研究における基礎資料としての価値を持つことが示唆された。



ポスター発表(M1 +M特別研究生 + D3)11:30~12:00

M1 魏婧云
「コーパスに基づく類義オノマトペの意味差の考察 -「ゆっくり」と「じっくり」を例に-」
要旨:日本語のオノマトペは多くの場合、意味が曖昧で明確に定義することが難しい。その中でも、意味が似通った類義オノマトペは特に日本語学習者にとって習得が困難である。「A(っ)Bり」という共通の構造を持つ「ゆっくり」と「じっくり」もその一例である。今回は、「現代日本語書き言葉均衡コーパス」の9ジャンルと「日本語日常会話コーパス」の4ジャンル、合計13ジャンルにおいて、両語の頻度と共起動詞をコーパス分析を用いて調査した。これらの知見は、類義オノマトペの学習指導において有益な参考となることが期待される。


M1牟虹妮
「現代日本語における「と+する・思う・言う」の使用実態―書き言葉・話し言葉の解明―」
要旨:本研究では、「と+する」の用法を対象に、既存の辞書記述を確認し、コーパス分析を通じて実態を明らかにし、より適切な辞書記述の改善案を提案する。




M2特研 黄悦斉
「コーパスに基づく類義の外来語・和語・漢語の用法差の解明 -「スタートする」「始ま(/め)る」「開始する」を例として-」
要旨:日本語には語種を超えた類義語が多く存在するが,その差異は必ずしも明確ではない(藤原・山下,2021)。本稿は,「スタートする(S)」「始ま(/め)る(H)」「開始する(K)」の3語を取り上げ,「筑波ウェブコーパス」を用い,使用頻度,共起主語,共起目的語等を計量的に調査した。

 


2024/11/28

2024.11.28 言語資源小委員会で報告

文化審議会国語分科会言語資源小委員会に出席し、下記の報告を行いました。


報告スライド表紙

報告の概要


今回の報告のためにいろいろと調べましたが、日本語言語資源の社会実装に関しても、英国のCASSから学べる点は非常に多いと思います。

図版はCASSのHPより

英国といえども、かつては国の支援があったBritish "NATIONAL" corpusの2版の構築にあたり、国からの直接の財政支援は難しかったのではないかと思います。そうした状況の中、様々な分野別コーパスを作って社会実装の可能性を探りつつ、それらの小規模コーパスネットワークの核として大型均衡コーパスの必要性を訴えて整備していく、そういう戦略が必要なのではと感じた次第です。


新幹線の窓から

お、雪が積もっている!








2024/11/21

2024.11.21 大阪府立東高校英語プレゼンコンテスト審査

表記に招かれ、生徒さんの発表審査と講演を行いました。

 

同校HPより(Here

どの生徒さんも立派な英語でのご発表でした。ただ、「SDGs」という大きなテーマについて、聞く人を引き付ける話の中身を作るのは誰にとっても難しく、この点でのさらなる成長も今後大いに期待されます。よい内容+よい英語+よい発表、の三位一体。。。これは高校生はもちろん、私たち研究者にも問われることです(が、難しいんですよね。。。)

2024/11/18

2024.11.18 Over the rainbow

学校の帰り、大きな虹が出ていました!


画面左端が神戸大国際文化学研究科


きれいな円弧


 

2024.11.18 コミュニカ学院訪問(授業見学)

私の今期の講義科目(応用言語学入門)は、神戸大学国際文化学研究科の日本語教師養成サブコースの必須科目になっており、その授業の一環で、受講生9名を連れて、神戸三宮にあるコミュニカ学院を訪問させていただきました。

コミュニカ学院は、日本語教育において、35年の伝統を誇る名門校で、文部科学省など、国の各種プロジェクトでも重要な役割を担っている我が国の日本語学校の拠点校の一つでもあります。

当日は、「発信表現」(0900-1050)と「読解」(1100-1150)の授業に参加させていただきました。「日本語教育の参照枠」の発想も取り込まれた独自開発の教材を用いたすばらしい授業を拝見させていただき、参加した院生たちも一応に感嘆しており、日本語教師という職業への関心も深めることができました。


コミュニカ学院ウェブサイトより(Here


コミュニカ学院校舎にて

2024/11/16

2024.11.16 言語資源小委員会打ち合わせ

オンラインで表記の打ち合わせを行いました。

11月と12月にご登壇される欧州の言語資源研究の専門家の先生をお招きし、こちらの認識や方向性について意思統一を図りました。

言語資源は大事だ、というのは学者には自明ですが、内輪の中でそう言い合っていても話は進んでいきません。学者が自身のcomfortable zoneを出て、社会に向けて言語資源の重要性や価値を伝えていけるか、私自身の反省も含めつつ、今後、さらに知恵を絞る必要もありそうです。

2024/11/14

2024.11.14 国際交流の夕べ:能と狂言の会に出席

日本語教育の連携事業のご縁で、下記の会に参加させていただきました。


客席の大半は海外の方でしたが、皆さん熱心にご覧になっておられました。私は、能や狂言の素養がまったくないのですが(こんな仕事をしているのに恥ずかしいことです)、それぞれの台本を印刷して持ち込み、言葉の発音の面白さを楽しませていただきました。特有の言い回しや節回しは非常にインパクトがあり、一時、伝染していました。。。