初の試みで表記を実施しました。これは1週間前に行われたコンテストの審査員が集まり、個々の研究について批評するという趣旨の会です。
桝田秀夫先生(京都工芸繊維大学教授)、川﨑志慧先生(バッカスバイオイノベーション研究員)、石川
専門の異なる3人の研究者がざっくばらんに高校生の探究作品の良い点や改善点を語りあうというもので、個人的には非常に知的に触発された2時間でした。何か高校生のお役に立つとよいのですが。。。
神戸大学 大学教育推進機構/大学院国際文化学研究科外国語教育論講座/数理・データサイエンスセンター 石川慎一郎研究室の活動報告サイトです。 研究室トップページ http://language.sakura.ne.jp/s/
初の試みで表記を実施しました。これは1週間前に行われたコンテストの審査員が集まり、個々の研究について批評するという趣旨の会です。
専門の異なる3人の研究者がざっくばらんに高校生の探究作品の良い点や改善点を語りあうというもので、個人的には非常に知的に触発された2時間でした。何か高校生のお役に立つとよいのですが。。。
集団指導でゼミ生が発表しました。
D3 陳迪さん
中国語を母語とする日本語学習者の漢語動名詞使用に対する意識調査
学習者にとって望ましい漢語動名詞の指導システムを開発するため、CLJを対象に、漢語動名詞の基礎知識および応用知識の理解度、ならびに漢語動名詞の指導に対する意識についてアンケート調査を実施する。本発表は調査結果を報告する。
D1 飯島真之さん
現代英語の態度マーカー:COREコーパスのレジスター別頻度調査に基づいて
本研究ではスタンス(stance)の枠組みのうち、態度マーカー(fortunately, important等)に着目する(Hyland, 2005)。現代英語における33種の多様なレジスターから構成されるCOREコーパスを用いて、個々の対象表現とレジスターの関係性を踏まえた考察を行う。
D1 廉沢奇さん
オノマトペ標識の出現パタンはジャンルと関係あるか?ーBCCWJとCEJCを用いた分析ー
先行研究で、オノマトペの出現パタンがジャンル差の影響を受けることが知られている。しかし,個々のオノマトペを構成する「オノマトペ標識」(促音、撥音、長音、反復…)のレベルで、ジャンル別の出現差を調べた先行研究はほとんど存在しない。そこで本研究は従来の議論をより抽象的なレベルでとらえなおし、「オノマトペ標識」と使用場面の関係性を探りたい。
M1 魏婧云さん
「A(っ)Bり」型オノマトペの典型的な音韻パタンの確定―NSコーパスを用いて―
日本語のオノマトペは、語形だけでなく、音韻が重要な役割を果たしている。本研究は、非母語話者向けのオノマトペ指導において、母語話者が持つ言語音感覚を学習者に理解させるため、NSコーパスを用いて「A(っ)Bり」型オノマトペのA・B要素別に典型的な母音・子音・音韻パタンを調査する。
M1 牟虹妮さん
現代日本語における「と+動詞」の動詞成分ージャンルによる差異の解明ー
今回は、書き言葉のBCCWJの4ジャンル、話し言葉のCEJCの4ジャンル、あわせて8ジャンルにおいて、JNSが高頻度で使用する「と+動詞」の動詞成分を解明する。これらが明らかになれば、CLJ向けの日本語教育の指針にもなる。
また、北京外国語大学から留学していた特別研究生の陈俊彬さんが、本日で最終日となり、送別会を開きました。陈俊彬くん、北京に帰っても頑張ってください。
表記で生徒さん向けに、英語での講演を行いました。
城東高校は、単位制の普通科高校で、2年次から、人文社会学類、国際教養学類、音楽学類、理数学類の4つの学類 にわかれて学ばれるということです。
今日のお話は国際教養学類のみなさんで、英語力も高く、意欲も高く、素晴らしい生徒さんでした。
表記で研修を行いました。
演題:「主体的学習者の育成:learner autonomyを目指して」
当初は、動機づけ論とか、個別学習者の心的な属性要因のお話をする予定だったのですが、現場のお話を聞く中で、それもちょっとなあ、と思い直し、当日は具体的な授業実践での留意点などについてのお話に切り替えました。
表記に参加しました。
文部科学省委託事業「日本語教師養成・研修推進拠点整備事業(関東・甲信越ブロック) 」シンポジウム・連絡協議会総会
日時:2024(令和6)年7月20日(土)14:30~17:00
場所:東京外国語大学 大会議室(本部管理棟2階)
定員:100名(事前登録制/先着順)対面開催のみになります。
プログラム
・開会挨拶(14:30~14:40)東京外国語大学 学長 林 佳世子
・文部科学省総合教育政策局日本語教育課長 「日本語教育政策の近況と課題」(仮題)(14:40~15:00)
・「CEFRを活用した外国語教育-英語教育での実践例と日本語教育への応用」(仮題)(15:00~15:40)根岸 雅史 氏(東京外国語大学世界言語社会教育センター 特任教授)
・意見交換会(15:50~16:45)
・連絡協議会総会(16:45~17:00)
大変有意義なお話を多く聞くことができました。自分メモとして。
・さまざまな立場で日本に来られる海外の方にどのような日本語力を望むべきか?N2?N4? あるいはまったく違う尺度?
・CEFRのcommonの理念とlocalizedの理念はどう整合させられるのか?
・同じく、個別テストのスコアや文法項目等を超えた「can-do」で体系を組むという理念と、そこから逆にA2はこの単語・・・のように落とし込むことの理論的矛盾(と見えるもの)はどのように整理されるのか?
・can do とdoの壁をどう考えるか?(できるけどしない、MacIntyreのWTC的欠損状態など)
・社会的行為、というには、(できるけれど選択としてあるいは無意識的選択として)何もしないことも入るのか? あるいは外形的に目に見え、何かの変革をもたらす行為だけが行為なのか? 沈黙は語用論なら意味のある行為だが、これも社会的行為になる?
・媒介(mediation)がCVで導入された1個の独立した言語能力だとした場合、本邦において長らく批判の対象となってきた「英文和訳」はどうみなされるのだろうか?
審査委員長として表記に出席しました。
長田高校も、探究を看板にした課程(「類型」)を設置されるなど、探究に意欲的な名門校の一つです。
当日は、各班、3年間の研究の成果を本当に見事な英語で発表してくださいました。
9月の中国での学会講演のため、ビザ申請(大阪心斎橋)に行きました。昨年も今頃行きましたので、丸1年ぶりです。
前回との違いを中心に覚え書き程度で
1) 申請の事前予約は不要。直接行く。(日・時間帯にもよるが)待ち時間はさほど長くなく、今回はすべてあわせて1時間未満。
2)前回同様、以前に学会で行ったトルコへの渡航が問題になる(係官はパスポートのすべてのページを調べてこちらから言わずとも必ず見つける)。昨年度同様、学会パンフのコピー(発表者として名前が入っているもの)を提出し、宣誓書にサインする。該当者は書類の事前準備をお忘れなく。(さもなくば却下になる)
3)学会参加(かつ講演などの仕事をする)の場合、F(交流)かL(観光)かM(商務)か、が曖昧。Fで行くには、先方の招聘状(先方の個人情報のあるもの。たんなる学会の採択通知ではだめ)が必要。この判断は、最終的には、窓口に委ねる。その意味で、たとえばFで申請書を書いたけれど窓口で口頭で種別変更するのは問題ない。
4)今回は、9月学会、10月学会、2つ続くのでFのダブルで申請希望だったが、9月のほうは航空券+ホテル予約+個人名での招聘書が完備していたものの、10月は航空券+ホテル+学会からの個人名なしの招聘書だったため、窓口ではFで受理されたものの、後で電話がかかってきてLに変更になった。
5)本当はマルチ(複数回渡航可)を希望していたが、マルチはMのみとのこと。
以上です。予約を取ること自体が試練だった昨年に比べると格段に楽になりましたが(さらには、申請書の項目が体感で1/2ぐらいに減っている)、それでも面倒ではあります。私は京都から大阪なので、あまりそこは苦になりませんが、遠方の方は大変でしょう。
昨年あたりから、縁あって、言語学者として音楽会の企画のお手伝いをしています。本日は、第4回のイベントの企画についてのオンラインミーティングに参加しました。
思い起こすと、高校3年間は、音楽部(いわゆる合唱部)で歌ばっかり歌っていました。大半は、外国語(ラテン語、イタリア語、フランス語、マジャール語)で、意味もわからないまま歌詞を丸暗記して歌っていたのですが、そんななか、たまに母語の歌をうたうと、歌の世界がばっと広がったように感じたことを覚えています。
やはり、♪グロリアイネシェルシスデオーとやるのと、♪フィナーレを(×2)こんなにはっきり予想して~河は(×2)大き~くな~る~・・とやるのでは、歌い手にとっても(おそらくは聞き手にとっても)得られる世界の解像度が違いますよね。
言葉なし、言葉のみあり(知らない言語の場合)、言葉+意味あり(わかる言語の場合)、言葉+意味+α、といった形態的ヴァリエーションの中で音楽を考えることは、結果的に、音楽の本質や言葉の本質を考えることにもつながるかもしれません。
標記のコンテストの審査委員長を務めることとなり、第1回のキックアップセミナー(オンライン)に参加しました。
3か国の高校生がチームを組んで英語で課題に取り組む(データ解析をふまえ、SDGsの理念を考えるツアープランの策定) という何とも意欲的で刺激的なコンテスト。
高校段階でこれをやられてしまっては、「国際共修!」と今更ながら叫び出した大学は厳しいなあ、と思わず黙り込んでしまうような水準の企画です。
国の違う若い高校生が、オンラインで初めて出会って恥ずかしがりながらもおずおずと英語で会話していく様子を見ていて、頼もしいなあと思った次第です。担当の先生もおっしゃっていましたが、「うまく話せなかった」経験こそが、次の成長のばねになる、と強く感じます。
表記に出席しました。理事会では、9月の大会の概要を決定しました。
石川は、第3部の座長をさせていただきます。
文化庁文化審議会国語分科会言語資源小委員会の第1回の会合(於:文科省)に出席しました。
詳細はこちら。
日本語コーパスなどの言語資源をどう長期的に整備していくか、どういう支援を国として考えていくか、というのは、今後の国語政策の基盤となる大切なテーマであり、これから数回の委員会で一定の方向性を打ち出していければと考えています。
表記で講話を行いました。
表記で講話を行いました。探究を古くから全校あげてやってきた附属なので、なかなか見ごたえのある作品が多い印象でした。
講話では以下の3作品を取り上げてコメントをいたしました。
・部活動のレジリエンス向上効果
・ジェットコースターの自作
・チーム医療
このうち、ジェットコースターの自作というのは、最初、タイトルを見て「~のための基礎研究」というような意味かな、と思ったのですが、報告を聞くと、文字どおり、本当に学園祭で作りあげたということでした。探究も小学生の夏休みの自由研究と同じで、下手すればテンプレートに回収されてしまいがちですが、そんななか、とんがった生徒さんが出てくるのは素晴らしいことだと思います。