高学年での英語の教科化,また,中学年への引き下げ化の中で,信頼できる教材へのニーズが高まっています。
一方,どのような教材が求められているのか,指定教科書とどうすみ分けていけばいいのか,語彙の水準はどう考えればよいのか,中学英語の単純な引き下ろしでよいのかなどなど,多くの課題が残され,しかも,共通理解はいまだ醸成されていません。
応用言語学者は,これまで,大学の中に引きこもって,外に向かって文句ばかり言ってきたという一面があります。しかし,今後は,積極的に社会に出て行って,現場の先生がたや教材開発業者の皆さんと交流を深め,コラボレーションによって教育の実際的な質を高めていく必要があるでしょう。そもそも応用言語学とはそうした学問として創始されたはずで,問われているのは「原点への回帰」ではないかと考えています。
小学校中学年用外国語活動教材We canより
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