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2016/06/27

2016.6.26 中部地区英語教育学会で研究発表@鈴鹿医療科学大学



表記で研究発表を行いました。


題目:Critical Thinking Skills, Rote Memory Recall, and L2 English Proficiency: A Case-study on Japanese College Students

発表資料より(批判的思考能力スコアは,英語リスニング力L,リーディング力Rとも同一クラスターを構成しない)


この研究では,大学生を被験者として,批判思考能力(推論,演繹,認知)と英語力の関係性を調査しました。両者の相関は.12程度で,一般に考えられているよりも両者の関係が弱いこと,また,批判思考能力よりも,より基盤的認知能力である記憶力のほうが英語力への寄与が大きいことなどがわかりました。

批判的思考力の教授法開発,また,学習者の言語能力における批判的思考力の位置付けの再考は,ここ数年来取り組んでいるテーマですが,このテーマに関わるようになったのは,高校・大学でのプレゼンテーション指導や講評の経験が影響しています。ロジックを組む,思考を展開する,アイデアを批判的に再検討する・・・学術プレゼンに必要な能力を教育科学的にとらえなおすことが目下の課題です。