9/2 終了しました。ご参会の皆様,お疲れ様でございました。
研究会メンバー発表
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下記のイベント(メンバー向け)が開催されます。
催事名:統計数理研究所言語系共同研究グループ夏季研究会
日時:2018年9月1日 0930開場。1000開始。1720終了。
2018年9月2日 0830開場 0900開始。1230終了。
会場:神戸大学百年記念館
オーガナイザー 石川慎一郎@神戸大
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Housekeeping Info
・会場とアクセス
神戸大学百年記念館@神戸大 六甲台第2キャンパス(
地図の102番)
会場までのアクセス
※JR六甲道駅から神戸市バス36系統,神大(しんだい)文理農学部前下車(所要10分)。徒歩3分。
※JR六甲道駅からタクシーで10分(ワンメーター程度)。
・昼食
土日で生協食堂などが閉店中のため,ご持参ください。
・懇親会
教員は6000円,学生は4000円です。釣銭のないよう,ご準備下さい。また,当日キャンセルはご遠慮下さい。
・ハンドアウト部数
25部程度,ご用意ください(会場内にはコピー機はありません)。
・コメントフォーム
適宜ご活用ください。
こちらから1発表につき1ポストでよろしく。
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プログラム(8/31現在)
Day 01
石川 慎一郎
神戸大学
1000-1025
「BTSJデータの再構築の試み:
話者属性対照研究の資料として」
社会言語学の理念に基づき,自然環境における日本人会話を収集して構築された「BTSJ⽇本語⾃然会話コーパス」(宇佐美・山崎,2018)のデータを再整理し,発話モードや話者属性をキーとした日本語の変種間対照研究資料として活用する可能性について論じる。
中尾 桂子
大妻女子大学短大部
1025-1050
「文章に対する印象と音素の関係」
文体に音素や作者の性別が影響するのか。小説の筆者性別推定アンケートを試みた波多野 (1985)を参考に,音象徴 の観点から見た音素の違い(川原2017)に基づいて, 文章中の音素と筆者の性別に関連があり得るか考えてみる。
張 晶鑫
神戸大学(大学院生)
1050-1115
「日本語学習者にとって重要なオノマトペの選定とその用法記述のモデル化」
日本語教育の観点から重要なスル型オノマトペ動詞の選定とその言語特性の解明を目指す。
杉山 真央
大阪大学(大学院生)
1125-1150
「エリツィン大統領のロシア大統領年次教書演説と新聞報道」
エリツィン大統領によるロシア大統領年次教書演説について高級紙『独立新聞』,大衆紙『コムソモリスカヤ・プラウダ』がどのような視点から報じているのかを明らかにする。
八野 幸子
帝塚山学院大学
1150-1215
「教科横断的視点を取り入れた自己表現活動ための語彙研究」
小学校外国語活動では教科横断的視点を取り入れた取り組みがしばしば行われている。本発表ではとりわけ、理科との関連を視野に入れた英語活動への応用を目指した語彙研究について報告する。
中西 淳
神戸大学(大学院生)
1215-1240
「現代英語コーパスを用いた前置詞の頻度調査ー言語環境の影響性の検証と教育的重要前置詞の特定の試みー」
BNCとCOCAの2種類の現代英語コーパスをそれぞれ5つのジャンル別に分類し,英米差やジャンル差といった言語環境によって出現する前置詞に違いが見られるかを検証した。また,これらの言語環境に関係なく,汎用的に高頻度に使用される前置詞を計量的に抽出した。
肖 錦蓮
神戸大学(大学院研究生)
1320-1345
「現代日本語における常体・敬体を再考するーBCCWJに基づく調査ー」
現代日本語において常体・敬体の使用状況は文章のジャンル別や年代別にどのように変化しているのかを明らかにし、文末で常体・敬体を決める要因を探る。
王 思閎
神戸大学(大学院生)
1345-1410
「ジャンル別から見る現代日本語小説におけるオノマトペ:ジャンル分類についての再考案」
王(2018)では、自作のインターネット小説コーパスにより小説における共通して使用されている重要オノマトペとジャンル別に使用されているものを抽出した。しかし、インターネット小説のジャンル分類が必ずしも厳密に定義されているものではない。そこで、本研究では、コレスポンデンス分析とクラスター分析を用いて、現代小説におけるオノマトペの分布状況によりジャンル別の重要オノマトペを再考案する。
石川 有香
名古屋工業大学
1410-1435
「工学英語学習者タイプによる語彙学習システムの評価」
工学英語学習者のさまざまな特性を手がかりに,独自に開発した英語語彙学習システムに対するアンケート結果を分析する。どのような学習者がどのような学習機能を評価するのか調査を行なう。
今道 晴彦
広島大学
1445-1510
「現代ドイツ語の接尾辞使用とジャンル差,文体差について:新聞・字幕・ブログコーパスに基づく計量的分析」
接辞指導において学習者により適切な使用例を提示するためには,ジャンル差や文体差の理解も重要になると考えられる。本発表は,そのための一試論として,現代ドイツ語の新聞・字幕・ブログコーパスを用いて,形容詞を作る接尾辞を対象に,生産性指標に依拠して,ジャンル差,文体差の有無を調査した結果を報告する。
小山由紀江
名古屋工業大学(名誉教授)
1510-1535
「Computerized Adaptive Testingの今後 --ダイナミック・アセスメントと認知診断評価の可能性--」
受験者の心理的側面から見たこれまでのCATの問題点と、その解決策としてのダイナミック・アセスメント及び認知診断評価の適用を検討する。まず両評価の理論的な背景を整理し、これらを適用した最近のCAT実施例について適否を検討する。
木村 哲夫
新潟青陵大学
1535-1600
「小規模多段階テストにおけるルーティング・アルゴリズムの実データによる検証」
受験者に難易度と受験項目数を選ばせながら進めるMSTを試行している。小規模MSTにおいて、どのようなルーティング・アルゴリズムを用いるのがよいか、実データを用いて検証する。
今尾 康裕
大阪大学
1610-1635
未定
未定
田畑 智司
大阪大学
1635-1700
「Vector representation of words and text clusterings」
Word embeddingsに基づくテクストのクラスタリング実験を行う。それを通してテクストの文体的特徴にアプローチする。
前田忠彦
ISM
1700-1720
初日講評
Day 02
高橋 新
大阪大学
(非常勤)
0900-0925
「英語翻訳聖書間の計量的スタイル及び語彙選択の分析(中間報告) ― マルコ及びヨハネによる両福音書17翻訳の分析 ―」
昨年度三月の本研究発表では、Covington et al (2015)で「マルコによる福音書」10翻訳の分析に用いられた計量的スタイル分析手法の解析指標を変更・細分化することによってその精度と汎用性を高め、対象をマルコ及びヨハネによる両福音書の17翻訳に広げても、その分類に成功した。本発表では、更に英語翻訳における三つの大きな潮流に於いて、その特徴をスタイル、語彙選択の両面から捉える試みの展望を本年度研究の中間報告として発表する。
土村 成美
大阪大学(大学院生)
0925-0950
「トピックモデルを用いたAgatha Christie作品の特徴に関する分析」
本研究では潜在的ディリクレ配分法を用いたトピックモデルを通して,Agatha Christieと彼女と同時代に活躍した3作家の作品のトピックを抽出し,同時代作家と比較してChristie作品に特徴的なトピックに関して考察を行う。
浅野 元子
大阪大学(大学院生)
0950-1015
「国際英語としての日本人英語医学論文における言語的特徴」
本研究は,国際誌に掲載された日本人著者による英語医学論文の言語的特徴を明らかにして教育応用を試みる研究の一環である。研究用に構築したコーパスから日本人著者,米国人著者による論文をサンプリングし,日本人著者による言語的特徴を検討する方法と課程を報告する。
藤枝 美穂
大阪医科大学
1025-1050
「医療系ESPリーディング教材のテキスト分析
」
英文解析ツールによって算出される指標をもとにESP教育で使用される専門性の異なるテキストを比較し,カリキュラム作成の一助とする方法を検討する。
木山 直毅
北九州市立大学
1050-1115
「日本語条件文の構文的類似性」
日本語の条件文にはいくつかの形式がある。これまでは質的な調査に基づいて分類がなされてきたが,量的,及び統計的な観点からの分類がなされてこなかった。そこで本研究では統語・意味的な観点に基づいて構文の分類を数量的に行うことを目的とする。本発表ではどのような変数を用いて調査するのかという構想を報告する。
植田 正暢
北九州市立大学
1115-1140
「二重目的語構文に再帰代名詞が生じる事例について」
ask・permitが生じる二重目的語構文の間接目的語に再帰代名詞が生じる事例が多く観察される。どの程度偏りがあるのかを他の動詞と比較して明らかにした上で,どのような特徴があるのかを指摘する。
川瀬 義清
西南学院大学
1145-1210
「動詞と助詞二格とヲ格の語順の分析」
日本語のヲ格と二格の両方をとる動詞を取り上げ、動詞と名詞の関係について分析する。
前田 忠彦
ISM
1210-1230
2日目講評