東京で開催された2つの研究会に出席しました。
(午前)
子どもの日本語教育研究会第3回大会@聖心女子大学
下記の発表がとくに印象的でした。
韓国の中学校における日本語教育の課題―日本語教科書の「書くこと」を中心に― 鄭潤静(早稲田大学大学院 院生)
★内容重視の作文を引き出すタスクが少ないとの指摘に共感。
JSL高校生の授業理解を助ける補助教材開発の試み 坂井香澄(筑波大学大学院 院生)
★日本語を充分に理解できない小中学生への支援はある程度対応できているが高校はまだまだ不十分。まずは教材の「やさしい日本語化」で対応を試みる
高校におけるJSLカリキュラムの試み―数学A・保健・英語と連動させて― 小川郁子・坂本昌代(都立高校講師)
★同上。日本語教師資格を持つ高校教諭が,それぞれの科目指導に加え,他教科のJSL指導の支援を行う実践の報告。
★JSLの必要性が高まっていることを知ってはいたものの,関係者が一堂に集まった会に参加し,問題の切迫性を改めて認識しました。
(午後)
大学英語教育学会(JACET)英語辞書・語彙研究会合同発表会@早稲田大学
聴講した発表
小藤晃裕(東京外国語大学大学院)「日本人英語学習者のスピーキングにおける定型言語表現の発達」
熊谷允岐(立教大学院生)「TEAP用英単語集と大学入試用英単語集の比較分析ー選定語彙と語義難易度に焦点を当ててー
畔元里沙子(九州大学学生)「基本動詞のコロケーションパターン:英語教材コーパスとBNCの比較から
★いずれも興味深く拝聴しました。