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2024/07/18

2024.7.18 中国ビザ申請

9月の中国での学会講演のため、ビザ申請(大阪心斎橋)に行きました。昨年も今頃行きましたので、丸1年ぶりです。

前回との違いを中心に覚え書き程度で

1) 申請の事前予約は不要。直接行く。(日・時間帯にもよるが)待ち時間はさほど長くなく、今回はすべてあわせて1時間未満。

2)前回同様、以前に学会で行ったトルコへの渡航が問題になる(係官はパスポートのすべてのページを調べてこちらから言わずとも必ず見つける)。昨年度同様、学会パンフのコピー(発表者として名前が入っているもの)を提出し、宣誓書にサインする。該当者は書類の事前準備をお忘れなく。(さもなくば却下になる)

3)学会参加(かつ講演などの仕事をする)の場合、F(交流)かL(観光)かM(商務)か、が曖昧。Fで行くには、先方の招聘状(先方の個人情報のあるもの。たんなる学会の採択通知ではだめ)が必要。この判断は、最終的には、窓口に委ねる。その意味で、たとえばFで申請書を書いたけれど窓口で口頭で種別変更するのは問題ない。

4)今回は、9月学会、10月学会、2つ続くのでFのダブルで申請希望だったが、9月のほうは航空券+ホテル予約+個人名での招聘書が完備していたものの、10月は航空券+ホテル+学会からの個人名なしの招聘書だったため、窓口ではFで受理されたものの、後で電話がかかってきてLに変更になった。

5)本当はマルチ(複数回渡航可)を希望していたが、マルチはMのみとのこと。


以上です。予約を取ること自体が試練だった昨年に比べると格段に楽になりましたが(さらには、申請書の項目が体感で1/2ぐらいに減っている)、それでも面倒ではあります。私は京都から大阪なので、あまりそこは苦になりませんが、遠方の方は大変でしょう。



2024/07/17

2024.7.17 Serendipity Four企画会議

昨年あたりから、縁あって、言語学者として音楽会の企画のお手伝いをしています。本日は、第4回のイベントの企画についてのオンラインミーティングに参加しました。

2024/9/7 音楽会のちらし。詳細こちら

 今度のテーマは、「詩×音楽×舞踊」。私は、合唱作品における言葉の力について、助言を行います。

思い起こすと、高校3年間は、音楽部(いわゆる合唱部)で歌ばっかり歌っていました。大半は、外国語(ラテン語、イタリア語、フランス語、マジャール語)で、意味もわからないまま歌詞を丸暗記して歌っていたのですが、そんななか、たまに母語の歌をうたうと、歌の世界がばっと広がったように感じたことを覚えています。

やはり、♪グロリアイネシェルシスデオーとやるのと、♪フィナーレを(×2)こんなにはっきり予想して~河は(×2)大き~くな~る~・・とやるのでは、歌い手にとっても(おそらくは聞き手にとっても)得られる世界の解像度が違いますよね。

言葉なし、言葉のみあり(知らない言語の場合)、言葉+意味あり(わかる言語の場合)、言葉+意味+α、といった形態的ヴァリエーションの中で音楽を考えることは、結果的に、音楽の本質や言葉の本質を考えることにもつながるかもしれません。


2024/07/14

2024.7.14 兵庫県立姫路西高校主幹国際データサイエンスコンテストキックアップミーティングで講話

標記のコンテストの審査委員長を務めることとなり、第1回のキックアップセミナー(オンライン)に参加しました。

3か国の高校生がチームを組んで英語で課題に取り組む(データ解析をふまえ、SDGsの理念を考えるツアープランの策定) という何とも意欲的で刺激的なコンテスト。 

高校段階でこれをやられてしまっては、「国際共修!」と今更ながら叫び出した大学は厳しいなあ、と思わず黙り込んでしまうような水準の企画です。

国の違う若い高校生が、オンラインで初めて出会って恥ずかしがりながらもおずおずと英語で会話していく様子を見ていて、頼もしいなあと思った次第です。担当の先生もおっしゃっていましたが、「うまく話せなかった」経験こそが、次の成長のばねになる、と強く感じます。

石川の講演より
"Research, idea, and collaboration"



2024/07/13

2024.7.13 計量国語学会理事会に出席

表記に出席しました。理事会では、9月の大会の概要を決定しました。


詳細・申し込みはこちら

前回早稲田に続き、コロナ後2回目の大会です。今回は懇親会も設定されています。国語研前の中華料理店・・・懐かしすぎる・・・

石川は、第3部の座長をさせていただきます。

2024/07/11

2024.7.11 言語資源小委員会に出席

文化庁文化審議会国語分科会言語資源小委員会の第1回の会合(於:文科省)に出席しました。

詳細はこちら

日本語コーパスなどの言語資源をどう長期的に整備していくか、どういう支援を国として考えていくか、というのは、今後の国語政策の基盤となる大切なテーマであり、これから数回の委員会で一定の方向性を打ち出していければと考えています。 



2024/07/09

2024.7.9 兵庫県立兵庫高校第4回探究完成発表会講話

表記で講話を行いました。

発表風景(匿名化処理済み)


講話スライドより

兵庫高校も、探究に力を取り組んでおられる名門校で、同校では、とくに、「地元の問題の解決から世界を考える」という視点が打ち出されています。その指導もあって、生徒さんの発表も、問題意識のシャープなものが多かった印象です。

講評で取り上げた作品のテーマは、

・フードドライブを促進する広報活動の実践
・家電製品の待機電力の調査
・学校緑化の効果

の3つで、どれも兵庫らしさが出ている探究作品でした。

(この学校に限らずですが、さらに言うと高校生の探究に限らず、大学院のゼミ生にも毎回言っていることですが)調査のすべてが終わったあとで、ストーリーを吟味し、しっかり再構成することを薦めたいです。「『まえがき』は最後に書く、一番最後に『タイトル』を決める」という発想も大事になってくるでしょう。

2024/07/02

2024.7.2 神戸大附属中等教育学校探究発表会講話

表記で講話を行いました。探究を古くから全校あげてやってきた附属なので、なかなか見ごたえのある作品が多い印象でした。

 

講話スライド

講話では以下の3作品を取り上げてコメントをいたしました。

・部活動のレジリエンス向上効果

・ジェットコースターの自作

・チーム医療

このうち、ジェットコースターの自作というのは、最初、タイトルを見て「~のための基礎研究」というような意味かな、と思ったのですが、報告を聞くと、文字どおり、本当に学園祭で作りあげたということでした。探究も小学生の夏休みの自由研究と同じで、下手すればテンプレートに回収されてしまいがちですが、そんななか、とんがった生徒さんが出てくるのは素晴らしいことだと思います。


同校のエントランス。指定を取った看板が並ぶ。。。