このブログを検索

2022/12/23

2022.12.22-23 インドネシアUICELL6で研究発表

下記にオンライン参加し、発表を行いました。


THE 6th UHAMKA INTERNATIONAL CONFERENCE ON ELT AND CALL (UICELL)
Theme: “Multilingualism in Digital Language Teaching and Learning Environment”
December 22 – 23, 2022 


学会概要


キーノートの一部


石川の発表


自身の発表では、最近関心を持っている、yarstickの変更がkeywordの抽出に及ぼす影響について、インドネシア学習者のデータを使って分析、報告しました。質疑では、インドネシアの先生方とお話しすることができ、いろいろ参考になる体験でした。








2022/12/17

2022.12.17 兵庫県立伊丹高等学校GLISサイエンス探究発表会で講評

表記(オンライン実施)で講評を行いました。


 オープニング


 講評者紹介


伊丹の皆さんは、4名程度のグループで身近な問題を取り上げ、物理・化学・生物・地学・数学の観点から調査・実験を行い、高い水準の発表をしてくださいました。来年2月の最終発表会に向け、さらなる研究水準の向上を期待したいです。

 石川、全体講評





 

2022/12/14

2022.12.14 PC処分

研究室に多数あった古いパソコンの処分を行っています。半数はデータ消去ソフトで処理できましたが、残り半分は古すぎたり電源が入らなかったりしたため、専門業者に出してデータ消去を依頼しました。その中の1台。



これは、VAIO(いまのVAIOではなくソニー時代のもの)のPCG-8B2Nという機種ですが、調べてみると、スペックは以下のようなものだったようです。

Win-XP/Pen3 1.13G/256MB/30GB/DVDドライブ

いつ買ったか記憶が定かではないのですが、Win-XPが2001-2006年ぐらいなので、私が静岡の短大をやめて広島国際大に移ったころに買ったのではないかと思われます。

一つ鮮明に覚えているのは、当時非常勤に行っていた近畿大学工学部(東広島)のバス乗り場で、バスを待っているときにパソコンで作業をしていて、急に立ち上がったために、このパソコンを路面に落としてしまったことがありました。モニタの付け根が壊れましたが、それでも当時はちゃんと動いていました。当時、教員をしながら博論を書いていたのですが、毎日このPCをカバンにいれてコツコツ書いていたことを思い出しました。懐かしいですが、これでお別れです。


 

2022/12/10

2022.12.9-10 DIELE Conferenceで研究発表

表記に参加しました。

Monash University | University of York | Thammasat University
INTERNATIONAL HYBRID CONFERENCE ON DIVERSITY AND INCLUSIVITY IN ENGLISH LANGUAGE EDUCATION
9-10 December 2022

3大学で毎年回しているイベントということで、アジア・豪州・欧州の研究連携の良い例だなと思いました。

会場の様子


石川発表:Assessment of L2 English Speeches: The Influence of Rater Backgrounds


今回、楽しみにしていたのはTomlinson教授の教材開発にかかる基調講演でした。


(視聴メモ)

全般
同じクラスでも学習者はみな異なる
よい教材は、学習者による教材のlocalise/personaliseを可能にする
自分の暮らし、自分の家族、自分の経験を教科書に入れ込めるなど
米国の映画、米国の食べ物を扱う教材→ベトナムの映画、ベトナムの食べ物に変えるとベトナム学生の反応は変わる
教科書は、スクリプトを追いかけるように設計されているが、学習者がそれらを改変する機会を与える

教科書の問題
1)homogenenityを前提にする(B1学生対象など)
2)PPP型教授法(※イラストや見かけは変わっても根本は一緒)
3)学習スタイルを規定している(studial=analytical)
4)線型的発達を前提にしている
5)regularityを押し付ける(有る単元の時制は1つだけ)
6)知的な挑発(provocation)は回避される(登場人物はみなハッピー、葛藤もなく、全員バラ色の世界・・・)
7)全部のcoverageを要求する(教師の満足にはなるが学習者のニーズとは異なる)

教師の問題
1)標準化された行動を要求
2)こうあるべき、という標準的期待を持つ(話せ話せと要求すると話せなくなる)
3)最適基準(standard)は学習者個々のものなのに教員が一意に決めつけ

学校の問題
1)学習者をテストにかける(テストの時間に学びは発生しない。時間の無駄)
2)全員に同じテストを課す
3)テストのターゲットを一意に固定
→対応:競争的テストの廃止、testing to learn(テスト準備自体が学びになる、テスト自体が学びになる)、個別化された評価 ※MATSDA研究会での活動

個別化(differentiation)の価値
効果的に学ぶには、感情的/認知的に没入(engaged affectively/cognitively)することが必要
個々のタスクは、異なる形での没入をもたらす
学習者はテキストやタスクを過去の体験に接続させる必要(個々の学習者の経験は違う)学習者はrich, recycled, and meaningfulなL2 in useへの接触が必要
学習者はL2使用について自ら発見する必要
学習者はL2を自分自身のコミュニケーション目的で使用すべき

学習者に与えるべきチョイス
level, 参加、言語、方法論、教師、仲間


※Tomlinson先生は、私が神戸大の学部生だったときに、神戸大の招聘教授をしておられました。わたしは、先生の一般教養の英語を取ったことがあります。オンラインではありますが、35年ぶりの思いがけない再会、嬉しく思いました。いろいろ変化の激しい時代ですが、教師と学生の絆は長く続いていくものだな、としみじみ思います。

同期の友達に送ってもらった当時のシラバス。懐かしい!

※閉会式で、面白いことをやっていました。オンラインのサイトに参加者の名前を登録して、ルーレットを回して、当たった人に商品(まさかの学会紀要・・・)をプレゼントという企画。これ、授業で学生を当てるときに使えそうです。こちら

2022/12/03

2022.12.3 和洋女子大学研究会に参加

下記に参加しました。

国府台言語文化教育研究会
(Konodai Association for Language and Culture Education, KALCE)

第 2 回 研究会
□ 開催日時 2022 年12月 3 日(土) 14:00~17:00
□ 開催場所 和洋女子大学国府台キャンパス東館7F 演習室2

次 第
14:00~14:10 趣旨説明と講演者紹介: 拝田清(和洋女子大学)
14:10~15:10 ミニ講演: 村田年先生(千葉大学名誉教授・元本学教授) 「私の勉強と研究 ― 若いころを中心に」
15:20~15:50 発表練習: 堀由紀・アシュール真弓(大学院科目等履修生) 「英語科と国語科の連携を視野に入れたローマ字指導の一考察」
16:00~ 指導・講評,情報交換など

電車の中からも見える和洋女子大

ご講演風景

★村田先生のご講演では、日本語には主語省略が多いこと、日本文学の英訳では、主語の誤訳が多いことなどのご報告があり、大変示唆に富む内容でした。主語と動詞が離れて、動詞だけが存在する場合、その動詞の主語を直前の内容の中にあるどの名詞に帰属させるのか(前方照応)は難しい判断ですが、村田先生は、主語部に付属する「は」と「が」の違い(取り立ての「は」はそれ以降の広い範囲に影響を及ぼし遠くの動詞も支配できる一方、「が」は直後の内容を狭く指す)で、照応関係が決まっているのではないかという知見を示され、大いに納得するところでした。

★私にとっては3年ぶりの対面学会・研究会への出張です。行くまでは不安でしたが行ってみると移動の勘が戻ってきた感じがします。コロナ前は月に1,2回ぐらいは東京に出張していたことを思うと、隔世の感があります。