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2019/07/12

2019.7.12 兵庫県立長田高等学校人文数理探究類型成果発表会で審査

兵庫県立長田高校人文・数理探究類型「英語プレゼンテーション大会」
日時:201/7/12(金)1300-1700
会場:新長田勤労市民センターピフレホール

高校生のみなさんの3年間の探究の成果をうかがい,審査を行いました。

◎小学生向けの主権者教育の構想と実践
◎「障碍者歓迎マーク」を地元商店街に普及させ,障碍者の社会進出を支援
◎地元で働く外国人人材へのインタビューに基づく必要な施策の提案
◎幼児期の遊びと成長後の認知能力の関係性の解明
◎LINEのプロフィール写真のタイプと理想自己の関係性の解明
◎雨天時にできるだけ雨に濡れない歩行パタンの解明
◎流体力学を参考にしたコーンポタージュスープのコーンを残さず飲み干す方法の解明
◎磁石による空気抵抗軽減策の実用性の検討
◎絡まりにくいイヤホンコードの条件の解明
◎小型風力発電機に最適の羽の形の解明
◎粘菌の最短経路発見能力が3次元迷路でも発揮できるかどうかの実証研究

いずれも力作で,興味深く聞きました。この審査には4年近く関わっていますが,とくに下記の点で大きな進歩が見られました。

1)文理とも,社会的なニーズから研究テーマを立てるという態度が確立されてきた
2)文系においては,単なる文献調査や提案に終わらず,提案を実際に実施し,効果を検証するところまで射程に入れた研究が増えてきた
3)理系においては,いわゆる専門家コミュニティの狭い枠の中での議論を超えて,広く社会との架橋を重視する研究が増えてきた。


3年間「探究」に取り組んだ高校生諸君,また,指導にあたられた先生方のご尽力に経緯を表します。あわせて,このような先導的教育を受けた高校生を,今度は自らの「学生」として受け入れる大学側の責任を強く感じた1日でした。