このブログを検索

2020/03/12

2020.3.12 備忘録(キャンセル講演・発表等)

新型コロナウイルス関係で,キャンセルになった講演・研究発表のリスト(自分メモ)。

予定されていた年月日・発表者・演題・学会名・会場

2020/2/12
Shin'ichiro ISHIKAWA
Influence of L1, L2 Proficiency, and Task Types on Lexical Features of L2 Speeches by English Learners in Asia: A Study Based on the ICNALE Spoken Dialogue 
Asia Pacific Corpus Linguistics Conference 
Seoul

2020/3/1
Shin'ichiro ISHIKAWA
Vocabulary Use by Asian Learners of English in the Picture Description Tasks
Tunisia TESOL 7th International Conference Tunisia TESOL
Iberostar Averroes

2020/3/8
石川慎一郎
日本語日常会話における否定の諸相
統計数理研究所言語系共同研究グループ合同発表会
統計数理研究所

2020/3/21
石川慎一郎
I-JASを用いた言語研究と習得研究
「I-JAS」完成記念シンポジウム
統計数理研究所(立川総合研究棟)

2020/3/28
石川慎一郎
発話における否定:BTSJコーパスに基づく調査
語用論科研シンポジウム
東京外国語大学


2020/03/11

2020.3.11 ベイズ統計学講習会参加

私も所属している神戸大の数理・データサイエンスセンターで以下の講演会に参加しました。

ベイジアンネットワーク・テキストマイニング講習会
2020年3月11日(水) 8:50~16:40
六甲台第2キャンパス 自然科学総合研究棟3号館 1階 125室

当日は2つのソフトウェアをハンズオンで使いながら,ベイジアンの分析と,テキストマイニングの実践を体験しました。ベイズについてきちんと学んだのは初めてでしたが,講師には基礎からおしえていただき,いろいろ勉強になりました。

ベイズの分析ではSEM(構造方程式モデリング)に似た因果を示すパス図が生成されますが,SEMとは異なり,得られたモデルの中で,あるデータを変えると他のパラメタがどう連動して変わるのか,シミュレーションすることができます。


SEMとベイズの違いについて言うと,SEMは連続データを式で表現することにウェイトを置くのに対し,ベイズは離散データを確率で表現するといった方向性の違いがあるそうです。SEMが現象(の背後にあるモデル)の記述の道具であるのに対し,ベイズはシミュレーションを志向しているとも言えそうです。

コーパス言語学への応用を考えた場合,パラメタの関係を式で表さず,確率のシミュレーションに使う,というベイズの特徴を使って,どういう面白い分析ができるのか(できないのか),ちょっと考えてみたいです。

2020/03/05

2020.3.5 甲南女子中学校・高校教員対象講演会

甲南女子学園の中高で,先生方を対象にアクティブラーニングを核とした授業改善について講演を行いました。

甲南女子中学校・高等学校アクティブラーニング研修会
2020年3月5日(木)1400~1530
演題:はじめてのAL:変えるべきもの,変えるべきでないもの
講師:石川慎一郎教授(神戸大学)




講演では,ALの基本的な理念や,知的な葛藤を経験させることで学習者自身が事象に対する概念を更新するように促す必要性についてお話しました。

甲南女子高校は,高台に建っており,神戸の絶景が楽しめます。


神戸大の自慢の「百年会館」からの景色にそっくりですが,実は甲南女子の教室からの風景です!



2020/02/24

2020.2.22 Conference on Language, Education, Humanities, and Innovation@シンガポールで研究発表

表記で研究発表を行いました。(於:Royal Plaza on Scots)

Shin ISHIKAWA  (Kobe University)
GENDER GAP SEEN IN L2 PERSUASION ROLE-PLAYS

ICNALE Spoken Dialogueのデータを用い,Lakoff 1975はじめ,先行研究で指摘されてきた言語運用における男女差がL2学習者の発話にも認められるかどうかを検証しました。分析の結果,男女差は習熟度の差よりも有力な影響因子であることが確認されました。



シンガポールは美しい都市国家ですが「罰金」の多い都市としても知られています。


地下鉄で飲食すると500SGD(4万円),喫煙すると1000SGD(8万円),発火物を持ち込むと5000SGD(40万円),しかしドリアン持ち込みには罰金はないようです(左から右にかけて重罰になっていることを思うと迷惑度は最高とも読めますが・・・)


2020/02/18

2020.2.18 神戸大学附属中等教育学校講話・尼崎市立日新中学校講話

今年初めての降雪があったこの日は,午前,午後,2つの学校で講演・講話を行いました。

神戸大学附属中等教育学校4年生課題研究Ⅰ(卒業研究入門)講演会
令和2年2月18日(火)10:45~12:15
講演:石川慎一郎先生
演題:「社会と私を接合する探究~リサーチとは何か~」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尼崎市立日新中学校職員研修会
令和2年2月18日(火)2時15分~5時
講演:石川慎一郎先生
演題:「数学におけるアクティブラーニングとは?」

当日は,「円周角の定理の逆適用」を実生活に応用する,というAL型のすぐれた授業を拝見させていただき,その後,協議会の場で,授業改善や,今後の校内での授業研究の進め方について講演を行いました。

円周角の定理の応用場面としてよく出てくるのが座席決定問題です。たとえば,映画館でスクリーンが見やすい座席の範囲は,通例,スクリーンを前にした弧の中に入りますが,この時の弧は,円周角の定理を使うことで作図で求められます。


こうした授業を組む場合,授業者は「映画が見やすい最適の座席を探そう!」という問いを立てがちですが,そうすると,「座席の好みはさまざま」とか「肩がこるから後ろがいい」とかいった意見が百出し,作図はできても,問いの解としては放散します。

私見ですが,中高のAL授業では,安易にopen endに持ち込むのではなく,解は絶対的な固定解としたほうが効果が高いように思います。その授業で到達したい解(生徒に至らせたい認知的状態)をあらかじめ明確に定義し,そこに確実に到達できるよう,backward designで活動を組んでいくことがAL授業の成果を最大限引き出すコツと言えるでしょう。

上記の場合で言うと,「観客として最適の座席を探そう」ではなく,「ホール支配人として,一番高い入場料を取れるSS席の範囲を数学的に決定せよ」といった問いであれば,解が収束し,生徒の学びがより焦点化したかもしれません。

2020/02/15

2020.2.15 親和中学校・女子高等学校「親和Education Forum2020」で講演

Shinwa-Education-Forum-2020-のご案内

本校では以前よりアクティブラーニング等研究委員会を設置して、授業改善に取り組んでまいりました。 このたび下記のとおり本校の研究成果をご覧いただく機会を設けますとともに、参加者の方々とともに学ぶ場として神戸大学教授石川慎一郎先生のご講演をご用意させていただきました。 お忙しい時期ではございますが、ぜひご参加いただきましてご指導を賜りますようご案内申し上げます。

1.日時:2020年2月15日(土)10:15~(9:30~受付開始)
2.会場:親和中学校・親和女子高等学校
3.参加費:無料(昼食は簡単な軽食を準備させていただきます。)
5.日程
(1) 授業見学 10:30~
(2) 全体会 13:00~
(3) 意見交換会 13:15~
(4) 講演会 14:00~
神戸大学教授 石川慎一郎先生 (大学教育推進機構/国際文化学研究科/数理・データサイエンスセンター)
『Active Learningから “Deep” Active Learningへ: その先へ子供たちをつれていくために必要なこと』    
 思考の活性化と深化を目指す「DAL」の考え方や実践について講演いただきます。