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2023/11/17

2023.11.17 大阪府立東高校英語科「集中ゼミ」生徒発表会審査・講評

表記で審査と講評を行いました。東高校は初めて伺ったところですが、京橋駅前徒歩すぐ、という驚きの便利な立地でした。英語科の生徒さんということで、英語の」発表はどれも立派でした。 探究調査のほうで、さらに深堀をしていただければなおすばらしいものになるでしょう。今後の発展が楽しみです。




2023/11/04

2023.11.4 ALR2023(オンライン)でLove教授の講演を聴講

サウジの大学が主催する応用言語学会(何年か前に発表したことがあります)で、BNC2014(Love 2020)の開発者であるRobbie Love教授の講演をオンラインで聴講しました。

学会パンフより

BNC2014 Spokenにはこれからのコーパス開発の手本となるさまざまな工夫がなされているのですが、開発者本人から話が聞け、大変勉強になりました。


講演メモより

1)6700万人の英国の人口に対する代表性には疑問があるが、他に方法はない 

2)既存のオンライン検索システムは書き言葉用のものが多い。書き言葉は1テキストは1ソースと簡単に結びつくが、複数名が同時に発話する話し言葉ではそれは通用しない。この意味で、話者区分を組み込んだ話し言葉データ用の検索システム開発は大きな挑戦であった

3)コロケーションの境界画定の問題

4)BNC1994/BNC2014の比較でで時代変化が見られる(と思われる)が、この点についてはすでに批判の声もある(i.e., 2点の頻度だけ見て、その間の頻度情報なしに、増加や減少などのトレンドが取り出せない)

5)Chat GPTにauthenticな英国人の会話を出せ、というとすでに出してくれるがその信頼性は不明。将来の発話データ収集とトランスクリプション作業は、スマートグラスなどを着用してもっと簡単にできるようになるのかもしれない。

2023/10/26

2023.10.26 兵庫県立加古川東高校理数科で講演

表記で1年生向けの講演を行いました。


講演スライドより

理系の1年生の方ということで、どんな話をしようか迷ったのですが、how toではなく、「なぜ理系に英語が必要か」といった、本質論のお話をいたしました。ちょっと難しい内容だったかと思いましたが、みなさん、とても優秀で、積極的に講義に食いついてきてくださり、こちらとしても楽しいひと時を過ごしました。

校門前の横断幕(100周年おめでとうございます!)

この日は、相当の余裕を見て早めの電車に乗ったにもかかわらず、京阪神地区のJRの大規模な遅延に巻き込まれ(京都線の線路トラブルが原因)、到着が遅れてしまいました。しかし、JR西日本の今の状況(文字通りの常態的な遅延)は、ホント、なんとかならないものでしょうか?

鉄道に詳しいほうではないのですが、1)路線を短く切る(京都~大阪、乗り換えて、大阪~神戸など)、2)トラブルが起こった場合は回復の見込み(見込みがないなら見込みがないということ)を早期に伝える、3)徐行予定です、とアナウンスするだけでなく、徐行というのが「徒歩ぐらいのスピードで一駅進むだけで30分以上かかる」(※今回の場合)ということをきちんと伝える、などなど、何か対策をとっていただきたいものです・・・ 次は絶対に阪急で行きます。

2023/10/21

2023.10.21 JACET関西支部役員会に出席

表記に出席しました。

役員会では、紙を残しつつ、紀要のバックナンバーを電子化していくことが提案されました。 実際、自分の日々を考えてみても、紙の「本」は今でもよく手にしますが、一方で、紀要論文類を紙で読むことは本当になくなりました。紀要の電子化は、どの学会でも積極的に進めてほしいなあと個人的には思います。

2023/10/18

2023.10.18 中国母語話者のための日本語教育研究会企画打ち合わせ

表記学会の来年度大会企画で、講師の打ち合わせをオンラインで行いました。大変、楽しみな企画で、来年が待ち遠しく思われます。 


企画に関連しての個人的なおぼえがき

1)自分は、現在、英語の「学習者」なのだろうか、もうそうではないのだろうか?
2)もし、後者ならいつ学習者をやめたのだろうか?なぜそこでやめたのだろうか?意図的にやめたのか、気づいていたらやめていたのか?
3)そもそも人はいつL2の学習者をやめるのだろうか? あるいはやめないこともあるのだろうか? やめない(学び続ける)とは、どういう状態を言うのだろうか?
4)CEFRはlearner/userの転移をどうとらえているのだろうか?
5)客観的に見て、自分の英語力はいつがピークだったのだろうか?(まさか大学受験時代?) ピークをすでに越えたとして、その後はみじんもあがっていないのだろうか? あがっているなら、何は頭打ちで、何はどこまでも伸びていくのだろうか?

2023/10/14

2023.10.14 計量国語学会理事会に出席

表記に出席しました。

来年度の大会は国立国語研究所の予定です。かつては隔月ぐらいで通っていた立川にも、ふと考えると、コロナ以来、伺えていませんので、来年の立川訪問が楽しみです(そういえばよく泊まっていたパレスホテルが閉鎖するとか。。。)


2023.10.14 学習者コーパス研究会に出席

表記に出席しました。

■ 10月14日(土)10:00~12:00 
■ 発表内容
砂川有里子先生(筑波大学名誉教授)「機能語的な副詞の習得—「児童・生徒作文コーパス」「I-JAS」「B-JAS」の比較—」 

I-JAS/B-JASの関係というのは、興味を持っているところで、大変勉強になるご発表でした。私の分析でもそうだったのですが、横断と縦断で《だいたいは重なるが細部は異なる》という結果が出る場合、それをどう解釈すべきか、そのあたりの共通理解の確立が今後必要になるような気がします。