岡山県では県内各高校から優秀な生徒を集めた研修を行っておられ、その講師にお招きをいただきました。
当日は、90分を3コマ、理系生徒用→先生方用→文系生徒用、と、講義が続くスタイルでした。よく似た場にはいろいろ言っていますが、ユニークなプログラムの組み方ですね。
神戸大学 大学教育推進機構/大学院国際文化学研究科外国語教育論講座/数理・データサイエンスセンター 石川慎一郎研究室の活動報告サイトです。 研究室トップページ http://language.sakura.ne.jp/s/
岡山県では県内各高校から優秀な生徒を集めた研修を行っておられ、その講師にお招きをいただきました。
当日は、90分を3コマ、理系生徒用→先生方用→文系生徒用、と、講義が続くスタイルでした。よく似た場にはいろいろ言っていますが、ユニークなプログラムの組み方ですね。
表記に参加し(オンライン)、発表を聴講させていただきました。
张佩霞(湖南大学)、李依格(湖南大学大学院生)
「話し言葉における動詞の否定ていねい形「〜ません」「〜ないです」を選択する言語外的要因」
大変緻密で素晴らしい発表でした。石川の過去の研究にも言及していただき、感謝です。ません、ないです、はおもしろいテーマで、私自身もさらにやってみたいという気がしてきました。
表記で講演(英語)を行いました。
2023/12/12
東洋大学国際教育センターゲストスピーカー講演会
講師 石川慎一郎
演題 「A Guide to Corpus Linguistics for L2 Japanese Learners」
日本語の性質の解明や日本語学習にコーパスがどう役立つか、といったお話をいたしました。今回の講演はオンラインだったのですが、学生さんは東京の教室にいてモニタースクリーンをみておられる、私だけがwebexから講演、という形態でした。全員対面or全員オンライン、に比べると、向こうの反応がわからず、なかなかむつかしさもありましたが、貴重な機会でした。出席者の方の何かのお役に立てたのであればうれしいことです。
表記で講演を行いました。
英語学習者コーパス研究の展望:ICNALEプロジェクトの15年+を振り返って
思えば長くやってきたものです。当日は、津田梅子氏のスピリットを受け継ぎ、津田で政策科学を学んでいる優秀な学生さんたちに、「日本の英語教育をどう変えるか」、そんな大風呂敷なこともお話させていただきました。かつの津田梅子がそうであったように、受講生の中から、日本の教育改革に資する人材が出てきてくれることを望みます。
語彙研究会創設者である田島毓堂先生による研究基金を、ゼミ生の陳迪(ちんてき)氏(D2)が受賞し、大会(オンライン)の席上で受賞スピーチを行いました。
陳迪氏は、漢語名詞の振る舞いをコーパスを使って研究しています。陳迪氏は、ゼミから3名の受賞者となりました。活躍する先輩に続いてほしいと思います。
平成26年度 李楓(神戸大学大学院 国際文化学研究科 博士後期課程)「現代日本語における漢語サ変動詞の構造と用法」→現在、西安理工大学副教授
語彙研究会、ならびに田島先生には、若い研究者を長期にわたってご支援くださっておりますこと、改めて深く御礼申し上げます。田島先生の掲げられた語彙の総体的研究、比較語彙研究のスピリットを若い世代の研究者が継承していくことを期待します。
午前北京、午後語彙研究会というダブルヘッダになってしまいましたが(オンライン時代でなければあり得ない・・・)、表記で発表を行いました。
今年はLakoffの有名な論文の出版から50周年です。この50年で「女言葉」について何が変わり、何が変わらなかったのか、また言語の性差というとらえにくいものをどう科学的に扱うのか、言語学の領域で考えるべき部分はまだまだ大きいと思います。なお今回の発表内容は近く公刊される予定です。
表記で講演を行いました。
〇2023/12/3(日) 中国時間1000-1130
〇Voov
〇データとAIの時代における日本語の研究と教育-変わるもの、変わらないもの-
今回は先方より、コーパスから生成AIへの流れを話してほしいというご要望があり、その方向で講演の準備を行いました。
わたしとしても、コーパスから生成AIへの流れを自分なりに整理する良い機会となりました。私見では、前提的なルールや理論を出発点とせず、データそのものから浮かび上がってきたものを拾い上げてまとめるデータ駆動型・ボトムアップ型のアプローチを重視する点で、両者の方向性には高い共通性があるように思われます。
津名高校では、英語による探究発表活動をやっておられ、わたしは夏と冬の年2回でかけています。 毎年、夏に比べると冬の出来が格段によくなっており、高校生の成長を間近で見ることができるのが楽しみです。今年の生徒さんも、例年に負けず、良い発表をしてくださいました。
津名までは、京都から舞子までいき、乗り換えてバスで行くのですが、途中の景色がいつも楽しみです。
中国武漢にある湖北大学主催の国際シンポで、講演(オンライン)を行いました。この大学は、ゼミの卒業生(博士号を取って帰国)の就職先でもあり、卒業後も変わらぬ学縁が続いていることに感謝です。
表記で、アクティブラーニング型の授業実践(数学・国語)を視察し、講話を行いました。大変意欲的な授業で大いに感銘を受けました。
Wiggins & McTighe (2005)のUnderstanding by Designで提唱されたように、一般論として、ALの授業では、わからせたいbig ideasがあり、それに連関したbig questionがあり、その正解を定義した上で、その問いを模索させるシナリオを設計した後、詳細な授業設計を組んでいきます。
一方で、多くのAL実践では、話し合いや発表という手法が前に出てきやすいということは、以前から感じていました。このギャップを埋める必要がありそうです。
ALにふさわしい問を見つけ、それをうまいシナリオに落とし込み、学習者の思考を活性化させ、教師による網羅(cover)ではなく学習者による発見(uncover)をもたらす授業技術というのは、小中高大含めてもっと広がっても良いのではと感じます。
表記で審査と講評を行いました。東高校は初めて伺ったところですが、京橋駅前徒歩すぐ、という驚きの便利な立地でした。英語科の生徒さんということで、英語の」発表はどれも立派でした。 探究調査のほうで、さらに深堀をしていただければなおすばらしいものになるでしょう。今後の発展が楽しみです。
サウジの大学が主催する応用言語学会(何年か前に発表したことがあります)で、BNC2014(Love 2020)の開発者であるRobbie Love教授の講演をオンラインで聴講しました。
BNC2014 Spokenにはこれからのコーパス開発の手本となるさまざまな工夫がなされているのですが、開発者本人から話が聞け、大変勉強になりました。
講演メモより
1)6700万人の英国の人口に対する代表性には疑問があるが、他に方法はない
2)既存のオンライン検索システムは書き言葉用のものが多い。書き言葉は1テキストは1ソースと簡単に結びつくが、複数名が同時に発話する話し言葉ではそれは通用しない。この意味で、話者区分を組み込んだ話し言葉データ用の検索システム開発は大きな挑戦であった
3)コロケーションの境界画定の問題
4)BNC1994/BNC2014の比較でで時代変化が見られる(と思われる)が、この点についてはすでに批判の声もある(i.e., 2点の頻度だけ見て、その間の頻度情報なしに、増加や減少などのトレンドが取り出せない)
5)Chat GPTにauthenticな英国人の会話を出せ、というとすでに出してくれるがその信頼性は不明。将来の発話データ収集とトランスクリプション作業は、スマートグラスなどを着用してもっと簡単にできるようになるのかもしれない。
表記で1年生向けの講演を行いました。
理系の1年生の方ということで、どんな話をしようか迷ったのですが、how toではなく、「なぜ理系に英語が必要か」といった、本質論のお話をいたしました。ちょっと難しい内容だったかと思いましたが、みなさん、とても優秀で、積極的に講義に食いついてきてくださり、こちらとしても楽しいひと時を過ごしました。
この日は、相当の余裕を見て早めの電車に乗ったにもかかわらず、京阪神地区のJRの大規模な遅延に巻き込まれ(京都線の線路トラブルが原因)、到着が遅れてしまいました。しかし、JR西日本の今の状況(文字通りの常態的な遅延)は、ホント、なんとかならないものでしょうか?
鉄道に詳しいほうではないのですが、1)路線を短く切る(京都~大阪、乗り換えて、大阪~神戸など)、2)トラブルが起こった場合は回復の見込み(見込みがないなら見込みがないということ)を早期に伝える、3)徐行予定です、とアナウンスするだけでなく、徐行というのが「徒歩ぐらいのスピードで一駅進むだけで30分以上かかる」(※今回の場合)ということをきちんと伝える、などなど、何か対策をとっていただきたいものです・・・ 次は絶対に阪急で行きます。
表記に出席しました。
役員会では、紙を残しつつ、紀要のバックナンバーを電子化していくことが提案されました。 実際、自分の日々を考えてみても、紙の「本」は今でもよく手にしますが、一方で、紀要論文類を紙で読むことは本当になくなりました。紀要の電子化は、どの学会でも積極的に進めてほしいなあと個人的には思います。
表記学会の来年度大会企画で、講師の打ち合わせをオンラインで行いました。大変、楽しみな企画で、来年が待ち遠しく思われます。
企画に関連しての個人的なおぼえがき
1)自分は、現在、英語の「学習者」なのだろうか、もうそうではないのだろうか?
2)もし、後者ならいつ学習者をやめたのだろうか?なぜそこでやめたのだろうか?意図的にやめたのか、気づいていたらやめていたのか?
3)そもそも人はいつL2の学習者をやめるのだろうか? あるいはやめないこともあるのだろうか? やめない(学び続ける)とは、どういう状態を言うのだろうか?
4)CEFRはlearner/userの転移をどうとらえているのだろうか?
5)客観的に見て、自分の英語力はいつがピークだったのだろうか?(まさか大学受験時代?) ピークをすでに越えたとして、その後はみじんもあがっていないのだろうか? あがっているなら、何は頭打ちで、何はどこまでも伸びていくのだろうか?
表記に出席しました。
来年度の大会は国立国語研究所の予定です。かつては隔月ぐらいで通っていた立川にも、ふと考えると、コロナ以来、伺えていませんので、来年の立川訪問が楽しみです(そういえばよく泊まっていたパレスホテルが閉鎖するとか。。。)
表記に出席しました。
■ 10月14日(土)10:00~12:00
■ 発表内容
砂川有里子先生(筑波大学名誉教授)「機能語的な副詞の習得—「児童・生徒作文コーパス」「I-JAS」「B-JAS」の比較—」
I-JAS/B-JASの関係というのは、興味を持っているところで、大変勉強になるご発表でした。私の分析でもそうだったのですが、横断と縦断で《だいたいは重なるが細部は異なる》という結果が出る場合、それをどう解釈すべきか、そのあたりの共通理解の確立が今後必要になるような気がします。
東京駅~東西線大手町駅間の合理的な乗り換えのためのメモ
※エキスパートでは乗り換え用に十数分の間隔をとっているが、下記なら6分ぐらいでOK
東京~大手町(※実測5~6分)
1)品川を出たあたりで、先頭車(16号)まで移動
2)「日本橋改札口」から出る
3)改札を出たら左に進み駅ビルを出る
4)サピアタワーの前の歩道を道なりに進んでB7から地下に潜る OR サピアタワーに入り、正面奥まで行ってサピアタワー乗り換え口から地下に潜る
5)地下に潜ると向かって左に進む
6)東西線大手町駅到着
7)早稲田駅まで移動
早稲田~大手町(※実測5~6分)
1)東西線のプラットフォームに入り、一番逆側まで(先頭1号車、西船橋より)移動し、1号車に乗る
2)進行方向の端にある階段を上り東改札(B3-B10)を出て左(B6-B10方面)に進む
3)地下街を歩き、進行方向右手にあるB7もしくはサピアタワー乗り換え口に入る
4)サピアタワーから東京駅に入る
5)入るとすぐ「日本橋改札口」がある
表記に参加しました。また、午前のセッションの座長を務めました。
また、ゼミ生の陳迪氏(D2)が研究発表を行いました。
会場となった早稲田大学日本語教育研究科の前には、甘泉園という日本庭園があります。入り口は目立たないのですが、中に入ると十分な広さで、庭園も見事でした。
北京外国語大学大学院(日本学研究センター)で「日本語学概論」の集中講義を担当しました。私にとっては、2015年9月、国際交流基金派遣教員としての赴任以来、8年ぶりの北京外大です。
北京外大側にとっても、コロナ後初めて対面で迎える招聘教員だったということで、2週間の滞在中、様々な先生方に本当によくしていただきました。9月に入学したばかりの、全中国から選抜された優秀な学生さんとコーパスを心行くまで論じる素晴らしい経験となりました。
国際交流基金北京日本文化センターを訪問し、スタッフの皆様と懇談させていただきました。
センターでは、中国における日本語教育の支援や、日本文化の紹介の分野で多彩な活動をなさっています。
懇談の場では、中国における日本語学習者のボリュームゾーンが大学レベルから中高レベルに移りつつあること、大学入試のための日本語学習だけでは十分な日本語能力がつかない場合もあること、教師のレベルアップも必要であること、などについてディスカッションさせていただきました。また、神戸大学国際文化学研究科の日本語教師養成サブコースの概要についてもスタッフの皆様に説明させていただきました。
個人的には、日本ではあまり紹介されていない、中国の中高レベルにおける日本語学習の実態調査の必要性を感じました。今後、まずは文献調査などを行っていきたいと思っています。ご多用中、対応いただいたセンターのスタッフの皆様に御礼申し上げます。
北京から上海に高鉄で移動し(片道約5時間)、 2つの大学で講演を行いました。
上海大学講演会
2023年9月17日 0930~1100
講師 石川慎一郎(神戸大)「コーパスと日本語教育:コーパスで変わる日本語の教授と学習」
司会 蘇鷹先生(上海大学)
Corpus Research Group, Beijing Foreign Studies Universityで講演を行いました。
北外语料库沙龙第136期
题目:The ICNALE Learner Corpus Project—For the Analysis of Asian Learners' L2 English
主讲:Shin'ichiro ISHIKAWA (Kobe University) 石川慎一郎(神户大学)
时间:9月12日(周二)14:00-15:30
地点:北京外国语大学西校区国内大厦308会议室
主办:北京外国语大学中国外语与教育研究中心、人工智能与人类语言重点实验室、《语料库语言学》编辑部
http://corpus.bfsu.edu.cn
また、このあと日を改めて、許先生の研究室を訪ね、先生の収集しているコーパス研究関連の原著などを拝見し、コーパス言語学とChat GPTの関係性などについて、いろいろと意見交換をさせていただきました。以前より尊敬していた許家金(Xu Jiajin)先生とゆっくりお話しできる機会が持てうれしい時間でした。
4年ぶりに対面開催となった表記に参加しました。会場は関西大学です。