このブログを検索

2019/04/26

2019.4.26 大学院集団指導

大学院国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース第1回集団指導が開催されました。石川ゼミからは,D3が1名,D2が1名,D1が2名,M2が1名,それぞれ発表を行いました。

外国語教育コンテンツ論コース2019年度第1回集団指導

日時 2019年4月26日(金) 8:50-12:05
場所 D615教室

発表者・発表タイトル(ゼミ生のみ)

王 思閎(M2) 「日本語学習者の作文に見るオノマトペ使用―LARP at SCUを用いて―」

肖 錦蓮(D1)  「話者属性とスタンス表出の関係性の解明および日本語教育への示唆」

鄧 琪(D1) 「現代日本語における非和語語彙の使用状況の解明と中国人日本語学習者に対する指導システムの構想」

中西 淳(D2) 「前置詞inの語義記述の再考―辞書記述の整理と後続名詞の調査をふまえて―」

張 晶鑫(D3) 「オノマトペの中日対照—翻訳の観点から—」


2019/04/20

2019.4.20 英語コーパス学会理事会・春季研究会参加

英語コーパス学会2019年度春季研究会 
日程:2019年4月20日(土)
会場:名古屋工業大学4号館1階ホール

表記に参加しました。また,語彙研究会(語彙SIG)の発表司会を務めました。SIGからの発表者は2名です。

特別シンポ:コーパス準拠型語彙研究の諸相
司会:石川慎一郎(神戸大)

第1発表:杉森直樹(立命館大学教授・研究会代表)
「EMIのための英語学術語彙リストの比較考察」

第2発表:阿部真理子(中央大学教授・研究会副代表)
「高校3年間の英語スピーキング力の発達:語彙の観点から」


杉森先生による第1発表では,石川研究室で開発した英語EAP語彙表BABILONを含む各種語彙表の比較・分析が行われ,BABILONとNew Academic Vocabulary Listの構成語彙のパタンが類似していることが報告されました。

参考:石川研究室語彙プロジェクト

英語上級学術語彙表BABILON 2000(2018年)
英語学術語彙表としては,Coxhead(2000)のAcademic Word List(AWL)が有名です。AWLはすぐれた語彙表ですが,(1)元となるコーパスが非公開で検証できない,(2)コーパスに年代や地域の偏りが含まれている可能性がある,(3)語彙選定には頻度とレンジを考慮しているものの,最終的な重要度の決定は頻度のみで行っている,(4)英語学習者の多くは接辞について十分な知識を持っておらず,派生形を独立語として扱わないのは不適切である,(5)頭字語や略号を一律に削除するのは問題がある,(6)学術英語で散見される語の中にAWLでカバーされていないものも少なくない,といった課題もあります。そこで本研究においては,AWLの課題をふまえつつ,(1’)検証可能な公開コーパスのデータを用い(OpeN),(2’)年代と地域的なバランスを考慮しつつ(Balanced),(3’)頻度とレンジを合成した学術語彙重要度指標を基準として(Integrated),(4’)派生形を除外したレマの単位で(Lemma-based),(5’)頭字語や略号も包含する幅広い語の定義を採用した上で(Broad),(6’)GSL+AWLを超えるレベルを対象に(Advanced),学術語彙の選定を行うこととし,新たに2,000語を抽出しました。Babilonとは,上記の6つの理念のアナグラムになっています。


2019/04/05

2019.4.5 新年度授業開始

新年度が始まりました。2つの前任校(静岡県立大,広島国際大)を経て,神戸大に来てから15回目の春を迎えました。

キャンパスの桜(4/8撮影)

一般教養(前期5クラス分)のプリントをまとめて印刷(約5,000枚…)。


教師の仕事の良いところは毎年3月でいったんリセットされること。14年目とは何かが違う15年目になればと思います。

なお,今年度の大学院石川ゼミは以下の体制となりました。

D3:1名
D2:1名
D1:2名
M2:1名
M1:1名
M研究生:1名(※10月より)

このメンバーで面白い研究を進めていければと願います。