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2022/03/05

2022.3.5 「計量的コーパス研究の展望2022」実施・発表

統計数理研究所共同研究プログラムに基づく表記のイベントをオンラインで開催しました。これは1年間の共同研究の成果発表となります。当日は海外含めて約30名の参加がありました。また,平素よりご指導していただいている統計数理研究所の前田忠彦先生にもご臨席をいただき,ご講話をたまわることができました。ご参会の皆様,ありがとうございます。


当日の発表風景(一部)

発表リスト

飯島真之(広島大・学生) 「コーパスを活用した英語副詞シノニムの研究:clearlyとobviously」

廉沢奇(れん・たっき)(神戸大院・学生)「話し言葉10種の言語データのコーパス調査をふまえた 日本語学習者のためのABAB型基本口語オノマトペの選定」

陳迪(ちん・てき)(神戸大院・学生)「書き言葉・話し言葉を含む72変種のコーパスデータの調査に基づく「重要漢語動名詞200」の抽出の試み」

陳玲(ちん・れい)(神戸大院・学生)「日本語縦断学習者コーパス「B-JAS」のストーリーライティングタスクに見る中国人日本語学習者の語彙習得過程:使用語彙の量・多様性・難度・品詞・特徴語の計量的分析」

肖錦蓮(しょう・きんれん)(神戸大院・学生)「I-JASの対話課題における中国人日本語学習者のヘッジ使用と習熟度の関係」

鄧琪(とう・き)(神戸大院・学生)「現代日本語における漢語副詞の仮名表記問題に対する一考察:『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を用いた計量的調査」

友永達也(神戸大附属小)「小学生による成功した「話し合い」の特徴―自己評価・学力・学習態度・発話データに基づく統合的分析―」

中尾桂子(大妻女子短大)「音素に基づく文体的性差判別:会話文,日記などから」

石川慎一郎(神戸大)「経年的日本語小説コーパス「6121JFIC」の開発と公開-日本語時系列分析の新しいリソースとして-」

森下裕三(環太平洋大)「分布意味論から読み解く英語における経路動詞の性質」


2022/03/02

2022.3.2 長崎大学言語教育研究センターで講演

長崎大学言語教育研究センターで講演(オンライン)を行いました。

日時:2022年3月2日 1500~1740

講師:石川慎一郎

演題:English Corpora in TESOL: From Vocabulary Selection to Material Development

言語:英語

発表スライドより

出席の先生方の中には,コーパスや語彙処理に関心がある方もおられ,質問やコメントもいただき,こちらとしてもやりがいのある講演でした。ご参加の皆様,お疲れさまでした。



 

2022/02/22

2022.2.22 神戸大学国際文化学研究科野谷啓二教授最終講義

野谷先生の最終講義「エピファニーを待ち望みつつ」にオンラインで出席しました。



わたしは,学部の1年生か2年生のときに,野谷先生の英語の授業を受けたことがあります。英文エッセイを課せられ,丁寧に赤字で添削をしていただきました。たしかエッセイのタイトルに私がThe Study on ...と書いていたのですが,先生が添削済みのエッセイを返しながら,こういときはA Study on...だろう,とちょっと笑っておっしゃった瞬間の光景(教室のイメージとか)がなぜか鮮明に記憶に残っています。

わたしが神戸大に赴任した当時,国際文化学研究科には,かつて直接授業で指導いただいた先生が相当数残っていらしたのですが,あれから18年たち,同僚の中の「元恩師」は野谷先生が最後となりました。野谷先生のご講義の中では,神戸大に関して,かくも美を欠いたキャンパスではエピファニーは起こらない,というちょっとアイロニカルなお話が出てきましたが,これは全く同感です。また,神戸大というのは結局どういう大学なのかついぞわからぬままだったというお話にも共感を覚えました。私など,勤務先であると同時に母校でもあるのに,なんだか得体(と言って悪ければ立ち位置とか,ビジョンとか,方向性とか)がしれない学校だなあという気が今もしています。近い将来来るだろう自分の最終講義をイメージして,残された期間で,この得体のしれない(しかしなんだかほっとけなくて愛おしい)学校に対して何ができるか,何をなすべきか,とふと考えたりしました。

2022/02/20

2022.2.20 学習者コーパス研究会で発表

表記で発表を行いました。

石川慎一郎 日本語学習者データと日本語時系列データが出会うとき:I-JASと6121JFICの統合分析の試み―終助詞をめぐって―


この発表があったおかげで,コーパスのリリース準備が進み,なんとか年度内の公開にこぎつけられました。科研(萌芽)の2年目の最後でリリースができてよかったです。


 

2022/02/18

2022.2.18 日本語経年的小説コーパス「6121-JFIC」v1.0 リリース

科研(萌芽)で構築していた日本語の小説コーパス「1961-2021 Japanese General Fiction Corpus」(略称6121 JFIC)がリリースされました。

★研究の記録はこちら。

これは,同一サンプリング基準でイギリス英語・アメリカ英語等の時系列調査が可能なBrownコーパスファミリーから着想を得たもので,1961年,1971年,1981年,1991年,2001年,2011年,2021年という7つのサンプリングスポットを定め,それぞれの年に刊行された三大文芸誌に掲載された日本語一般小説サンプルを収集したコーパスです。

自動翻訳ですが英語のデータも入っており,日英2か国語で検索をかけられます。これにより,日英語の小説の言語の比較や,各々の小説に具現化された「マインドスケープ」の計量的比較が可能になると期待されます。

コーパスエントリ画面(6121とICNALEの共通エントリ)

「作る」のコンコーダンスライン

「create」のコンコーダンスライン








 

2022/02/10

2022.2.10 他ゼミ生博士論文最終試験

他ゼミ学生の博士論文審査を担当しました。

山内理恵氏 Connecting D. H. Lawrence to Emily Brontë: Adoration for Nature and the Shadow of "Death"(D. H. ロレンスとエミリー・ブロンテをつなぐ自然愛と「死」の影)

大昔の自身の博士論文以来のロレンスでした。今読み返してみると,昔,いいなと思ったところがあまり響かず,昔気付かなかったところに良さを感じたりします。読み手の成長(ないしは退化)に応じてテキストの意味合いが変わってくるというのは,読みという行為が読み手とテキストの相互作用ないしは共同作業であることの確かな証拠という気がします。しかし,ロレンスにとって自然というのはなんだったのか,今なおよくわからないところではあります。自分の昔の論文では,結局,ロレンスは自然やロマン派の伝統を都合よく利用しているだけで(あるいは体よく「隠れ蓑」にしているだけで),その本質は(ロレンスが嫌いだと公言している)非常に現代的・意識的なレトリック上の思考実験だったというような主張をしたのですが,今回の博士論文審査は,かつてよくわからないまま積み残してきた問題にふたたび向き合う良い機会となりました。


 

2022/02/08

2022.2.8 ゼミ生博士論文最終試験

表記を実施しました。

神戸大学国際文化学研究科外国語教育論講座博士論文最終試験

日時:2022年2月9日(火)0930~
会場:神戸大学国際文化学研究科D603会議室(zoom同時中継)


0930~1030 鄧琪氏最終試験
コーパス調査に基づく現代日本語における非和語系語彙の用法解明と日本語教育への応用



1035~1135   肖錦蓮氏最終試験
コーパス調査に基づく現代日本語におけるスタンス表出システムの解明と日本語教育への応用:一人称代名詞・文末詞・陳述スタイル・ヘッジの分析




審査委員会
柏木治美(神戸大教授)・李在鎬 (早稲田大学教授)・石川慎一郎(神戸大教授)


審査会後の記念撮影