オンラインで開催された表記の研究会で、2本の発表を聴講しました。
1本目は、各種のモデル文や、用例集を示した場合に、日本語学習者のメール作文がどう変化するか、 2本目は、学習者の日本語発話におけるフィラーの研究で、いずれの研究からもいろいろと刺激をいただきました。
研究メモ
A meta-analytic review of behavior modeling training
Paul J Taylor 1, Darlene F Russ-Eft, Daniel W L Chan
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16060787/
117件の研究を対象としたメタ分析。モデルを見せた上での行動訓練(BMT)の効果は、学習成果で大きく、実際の職務行動では小さく、実務成果ではさらに小さかった。宣言的知識に対するBMTの効果は時間の経過とともに減衰したが、スキルや職務行動に対する学習効果は安定し、場合によって増加した。スキルの向上は、学習ポイントが「ルールコード」として提示された場合や、訓練期間が長い場合に大きかった。転移効果は、肯定的・否定的なモデルが混在して提示された場合、研修生自身が考案した訓練シナリオが含まれていた場合、研修生に目標設定が指示された場合、研修生の上司が一緒に訓練を受けた場合、および研修生の職場環境で報酬や制裁が導入された場合に大きかった。
☛ポイント:モデルを見せる際は、良いモデルだけでなく、良いモデルと良くないモデルを同時に見せることで望ましい行動パタンの習得が促進される。