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2019/03/31

2019.3.31 平成30年度(2018年度)教員活動評価報告

※職場に提出した報告書です。

教員活動評価報告書(2018年度)

氏名:石川慎一郎(ISHIKAWA, Shin’ichiro)
職位:教授
学位:博士(文学)[岡山大],修士(文学)[神戸大]
専門分野:応用言語学
研究キーワード:コーパス,英語,日本語


平成30年度(2018年度)

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   教    育 
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(全学共通授業科目担当)
年間9コマ:オーラルⅠ,アドバンスト
(大学院授業担当)
年間7コマ担当(国際文化学研究科):
博士前期課程 外国語教育コンテンツ論特殊講義,同演習 研究指導演習Ⅰ~Ⅳ
博士後期課程 外国語教育コンテンツ論特別演習

(修士論文指導)
主査(ゼミ生)3人指導,副査1人指導

(博士論文指導)
主査(ゼミ生)2人指導,副査0人指導

(教育活動・教育支援活動)
・外国語第Ⅰ教育部会幹事として外部評価報告書を執筆した。
・外国語第Ⅰ教育部会の退職教員座談会を企画し,報告書を執筆した。
・コンテンツ研究部門においてピアレビューおよびFDを企画実施した。
・英語学習セミナーを企画・実施した。
・KALCSチュートリアルを管轄した。

(授業ピアレビュー,FD活動等)
・平成30年度ピアレビューを企画・実施・聴講

 (その他)
・外国語第1教育部会において優良教員(上位10名)に選ばれた(前期・後期とも)

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  研   究 
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◎年度業績の概要(全63件)
著書 4       
論文 6      
翻訳・辞書・教科書・教材 3
総説・解説・書評等 4
招待講演(大学・学会) 13
招待講演(小中高・教育委員会) 19
口頭発表 13
受賞 1

(著書:4冊)書名・著者・本人担当部・出版社・ページ数
『新:日本語教育のためのコーパス調査入門』/共著/【著】李 在鎬/石川 慎一郎/砂川 有里子 /Ch. 1,2,3,4,10, 14.3.2(pp.1-68/ 148-170/ 253-258)/くろしお出版/全288p

『言語分析のフロンティア』/共著/【編】仁科 恭徳/吉村 由佳/吉川祐介【著】赤野 一郎/有吉 淳一郎/石川 慎一郎/他全25名/英語教育における連語:ターゲット・インプット・アウトプットの三元コーパス分析をふまえたEnglish N-gram List for Japanese Learners of English(ENL-J)の開発と利用/金星堂/32-47

『レキシコン研究の新たなアプローチ』/共著/【編】影山 太郎/岸本 秀樹 【著】石川 慎一郎/益岡 隆志/他全12名/第7章:コーパスと言語教育:コーパスによって深化するL2語彙の教授/くろしお出版/153-173

『探究の力を育む課題研究:中等教育における新しい学びの実践』/共著/【編】林 創/【著】林 創/石川 慎一郎/岩見 理華/他全9名/第1部 2章:新しい学びとしての探究/学事書房/全220p(本人担当部27-44p)


(論文:6本)論文名・著者・雑誌名・ページ数
S-genitives and Of-genitives Seen in English Native/ Non-native Speakers’ Essays: A Study Based on the ICNALE Written Essays/単/Ishikawa Shin'ichiro/Yukio Tono & Hitoshi Isahara (Eds.), Proceedings of the 4th Asia Pacific Corpus Linguistics Conference (APCLC2018), Takamatsu, Japan, September 17-19, 2018/166-173

Comparison of three kinds of alternative essay-rating methods to the ESL Composition Profile/単/Ishikawa Shin'ichiro/International Journal of Computer-Assisted Language Learning and Teaching, 8(4), /32-44 【SCOPUS-Indexed】

A Critical Survey of JACET English Word Lists: Reconsideration of the Validity of the Frequency Integration Method/単/Ishikawa Shin'ichiro/Journal of Corpus-basd Lexicology Studies,1, 53-80

「わたしはマイク・ミラーです」を再考する:日本語コーパスの教育応用をめぐって/石川 慎一郎/『高知大学留学生教育』, 12/1-19

中国語母語の日本語学習者の発話における使用語彙の変遷:発達段階の差と個体の差をめぐって/単/石川 慎一郎/『第4回学習者コーパス・ワークショップ&シンポジウム「第2言語習得における語彙の役割」予稿集』(国立国語研究所)/62-76

「現代日本語発話における男女話者による文末詞の使用―BTSJコーパスを用いた大学生発話の計量分析―」/石川 慎一郎/統計数理研究所共同研究リポート,414/1-28

(翻訳・辞書・教科書・教材:3冊)
『日本語学大事典』/共/【編】日本語学会 【著】石川 慎一郎他全400名以上/「コロケーション」/東京堂出版/全1328p(本人担当部:pp.437-438)

『ジーニアス和英辞典第3版』/共/【編】岸野 秀治,【執筆】石川 慎一郎,糸井 絵美,鈴木 章能,他全9名/三省堂/全2,121p(本人担当部:「学習者コーパスノートについて」(p. xiv-xv),および,「間 while」(p. 5),「得る gain」(p. 195),「思う think」(p. 254)他全29項目)

高校検定教科書『Revised Big Dipper English Communication 3』(コⅢ338)/石川 慎一郎(代表著者)/他全9名/数研出版/全136p

(総説・解説・書評等:4本)
「海外論文紹介249:教科書コーパスで探る韓国・北朝鮮の英語教育」/単/石川 慎一郎/英語教育(大修館書店)67(4)/95

「Book Review—『英語ライティング教本:正確・明確・簡潔に書く技法』(中山裕木子著,講談社サイエンティフィク)」/単/石川 慎一郎/月刊化学(化学同人)9月号/

「海外論文紹介255:コーパスを検索すれば作文力は上がるのか?-教育実験の面白さと悩ましさ-」/単/石川 慎一郎/英語教育(大修館書店)67(10)/95-95

「言語教育と言語研究に統計をどう活かすか:高見敏子氏の研究から考える」共著/石川 慎一郎/石川 有香/後藤 一章/田中 省作/田畑 智司/中尾 桂子/統計数理研究所共同研究リポート,414/169-182

(招待講演・招待発表:13本【学会・大学主催分】)
2018/5/8/Aspects of L2 Learners’ English Speeches:  A Study Based on the ICNALE/単/石川 慎一郎/The 21st Conference of the Oriental COCOSDA (International Committee for the Co-ordination and Standardisation of Speech Databases and Assessment Techniques ) /Oriental COCOSDA/宮崎シーガイアフェニックスリゾートカンファレンスセンター

2018/5/26/日本語・日本語教育研究の新視点-コーパスから得られる言語事実を立脚点として-/単/石川 慎一郎/高知大学国際連携推進センター主催平成30年度講演会及びワークショップ/高知大学国際連携推進センター/高知大学朝倉キャンパス

2018/5/26/(ワークショップ)日本語教育研究者のための統計入門/単/石川 慎一郎/高知大学国際連携推進センター主催平成30年度講演会及びワークショップ/高知大学国際連携推進センター/高知大学朝倉キャンパス

2018/5/27/チュートリアルセッション(英語論文の書き方と国際学会発表の仕方):Academic Presentations as Logical Storytelling/単/石川 慎一郎/日本経済政策学会第78回全国大会/日本経済政策学会/同志社大学

2018/8/7/日本人英語学習者のL2発信技能:学習者コーパスに基づくアジア圏国際比較の視点から/単/石川 慎一郎/外国語教育メディア学会第58回全国研究大会/外国語教育メディア学会/千里ライフサイエンスセンター

2018/8/9/コーパスに基づくL2ライティング指導:よい作文とはなにか/単/石川 慎一郎/大阪大学「教員のための英語リフレッシュ講座2018」/大阪大学大学院言語文化研究科/大阪大学

2018/9/15/A Reconsideration of the Construct of “A Vocabulary for Japanese Learners of English”: A Critical Comparison of the JACET Wordlists and New General Service Lists/単/石川 慎一郎/2018 JALT Vocabulary SIG Symposium/JALT Vocabulary SIG/明治学院大学

2018/11/29/神戸大学の英語 アカデミックイングリッシュスキルの涵養を目指して ーあるいは模索と嘆息-/単/石川 慎一郎/大阪大学マルチリンガル教育センター第1回FD講演会/大阪大学マルチリンガルセンター/大阪大学

2018/12/7/大学英語教育改革の現状 ―大規模国立大学の取り組みを例に―/単/石川 慎一郎/龍谷大学学修支援・教育開発センター 自己応募研究プロジェクト中間報告会/龍谷大学/龍谷大学

2018/12/21/日本語・日本語教育研究者のためのコーパス入門 ~計量的言語研究の魅力と課題~/単/石川 慎一郎/東京外国語大学大学院国際日本学研究院 日本語教育専攻学生のための研究セミナー/東京外国語大学/東京外国語大学

2018/12/22/L2語彙力の発達をどう見取るか?どう数えるか?/単/石川 慎一郎/第四回 学習者コーパス・ワークショップ & シンポジウム ―第二言語習得における語彙の役割―/国立国語研究所/広島大学迫田久美子科研(基盤A)/東京工業大学

2019/2/16/コーパスで外国語教育はどう変わるか: 「未来志向の日本語教育」のためにコーパスができること/単/石川 慎一郎/筑波大学 CEGLOC 日本語・日本事情遠隔教育拠点シンポジム「未来志向の日本語教育」/筑波大学 CEGLOC/筑波大学

2019/3/17/言葉を数えてわかることとわからないこと-新しい日本語教育の創造のためにコーパスができることー/単/石川 慎一郎/中国語話者のための日本語教育研究会第44回研究会/中国語話者のための日本語教育研究会/成都理工大学

(招待講演・招待発表:19本【小中高・教育委員会関係分】)
2018/4/27/新学力観と正面から向き合う ~AL1.0からAL2.0(ROE)へ~/単/石川 慎一郎/鳥取県立倉吉東高等学校平成30年度アクティブラーニング理論研修講演会/鳥取県立倉吉東高等学校

2018/5/18/県高生のための研究生活入門/単/石川 慎一郎/兵庫県立伊丹高等学校SGH講演会/兵庫県立伊丹高等学校

2018/6/19/英語で磨く問題発見・解決能力 ~津名高校2018プロジェクト~/単/石川 慎一郎/兵庫県立津名高等学校インスパイア―事業特別講義/兵庫県立津名高等学校

2018/7/13/終わりから始まる ~「探究」の長い道を進もう~/単/石川 慎一郎/兵庫県立長田高等学校人文数理探究類型研究発表会/兵庫県立長田高等学校

2018/7/31/アクティブラーニング授業の成立の要件/単/石川 慎一郎/尼崎市立小田北中学校教員研修会/尼崎市立小田北中学校

2018/8/21/アクティブラーニング授業の成立の要件/単/石川 慎一郎/尼崎市立常陽中学校校内研究会/尼崎市立常陽中学校

2018/8/31/語彙研究・指導の最前線/単/石川 慎一郎/平成30年度教員免許状更新講習「英語科教育のトレンド―新しい英語科授業を創る」/神戸大学

2018/9/14/コストとゲインのトレードオフジレンマを越えて:ALを志向した授業づくり /単/石川 慎一郎/尼崎市立武庫東中学校アクティブラーニング研修会/尼崎市立武庫東中学校

2018/9/20/思考を活性化するDAL型授業―実験より大事なこと―/単/石川 慎一郎/尼崎市立小田北中学校校内研究会/尼崎市立小田北中学校

2018/9/21/DAL(Deep Active Learning)で変わる授業と変わらない授業/単/石川 慎一郎/尼崎市立日新中学校アクティブラーニング講演会/尼崎市立日新中学校

2018/10/4/新試験と新英語力観 ~高校現場への影響と望まれる対応~/単/石川 慎一郎/鳥取県立倉吉東高校 平成30年度英語科教育指導力向上事業特別講演会/鳥取県立倉吉東高等学校

2018/10/25/私たちの社会と研究 ~誰のため,何のための研究なのか~/単/石川 慎一郎/兵庫県立長田高等学校人文数理特色類型「探究入門」特別講義/兵庫県立長田高等学校

2018/11/3/小学校における英語実践 “3.0” ~神戸大附小の挑戦と課題~/単/石川 慎一郎/神戸大学附属小学校平成30年度研究発表会/神戸大学附属小学校

2018/11/20/考える英語と覚える英語 ~ALを英語指導にどう活かすか~/単/石川 慎一郎/尼崎市立園田中学校授業研究会/尼崎市立園田中学校

2018/11/22/小学校中学年における英語指導の在り方~理念から固める~/単/石川 慎一郎/西宮市立北六甲台小学校英語教育授業研究会/西宮市立北六甲台小学校

2018/12/4/問題を見出し,解決を探る:いま,求められる能力をどうつけるか/単/石川 慎一郎/兵庫県立津名高等学校インスパイア―事業特別講義/兵庫県立津名高等学校

2019/1/18/AL(アクティブラーニング)の理念を教科指導にどう落とし込むか/単/石川 慎一郎/尼崎市立日新中学校授業研究会/尼崎市立日新中学校

2019/2/6/探究研究のヒント/単/石川 慎一郎/兵庫県立伊丹高等学校SGH講演会/兵庫県立伊丹高等学校

2019/2/12/あたらしい小学校英語のデザイン:スキル指導をどこまでやるか・やれるか・やるべきか/単/石川 慎一郎/西宮市立北六甲台小学校英語教育授業研究会/西宮市立北六甲台小学校


(口頭発表:13本)
2018/4/21/#12_シンポ発表/TIO(Target-Input-Output) 連動分析で見るL2英語n-gram/単/石川 慎一郎/英語コーパス学会春季研究会語彙研究会特別シンポ/英語コーパス学会/東京外国語大学

2018/7/28/#13_研究発表/コーパスを用いた新しいEAP語彙リストの開発:BABILONプロジェクトの背景と狙い/単/石川 慎一郎/大学英語教育学会東アジア英語教育研究会188回研究会/大学英語教育学会/西南学院大学

2018/8/18/#13_研究発表/A Learner-corpus-based Study on the Relationship between Learners’ L1s and The Quality of Their L2 English Essays/単/石川 慎一郎/GloCALL2018/ 15th ChinaCALL Conference Joint Conference/GloCALL/ China CALL/Xi’an Jiaotong-Liverpool University, Suzhou, China

2018/8/24/#13_研究発表/地域・媒体による単語生起頻度の変化: 語彙表作成のための頻度データ合成法の再考/単/石川 慎一郎/英語コーパス学会語彙研究会夏季シンポ2018/英語コーパス学会/東京外国語大学

2018/8/26/#13_研究発表/Differences between Japanese Learners of English and English Native Speakers in the Oral Picture Description Tasks/単/石川 慎一郎/全国英語教育学会第44回京都大会/全国英語教育学会/龍谷大学

2018/9/1/#13_研究発表/BTSJデータの再構築の試み:  話者属性対照研究の資料として/単/石川 慎一郎/統計数理研究所言語系共同研究グループ夏季研究会/統計数理研究所/神戸大学百年会館

2018/9/8/#13_研究発表/How do Japanese L2 Learners of English Persuade Others in English? A Learner Corpus-based Study/単/石川 慎一郎/The 6th International Conference on New Trends in English Language Teaching and Testing (NTELTISTANBUL)/NTELT/Hilton Istanbul

2018/9/18/#13_研究発表/S-genitives and Of-genitives Seen in L2 English Learners’ Essays: A Study Based on the ICNALE Written Essays/単/石川 慎一郎/The Asia Pacific Corpus Linguistics Association (APCLC) 4th Conference/APCLC(アジア太平洋コーパス学会)/サンポートホール高松

2018/10/20/#13_研究発表/神戸大学における文体論研究 ―森晴秀博士の業績を辿るー/単/石川 慎一郎/「コーパスと文体論のインタフェース2018」/日本文体論学会/神戸大学石川慎一郎研究室/神戸大学百年会館

2018/11/9/#13_研究発表/Do male students require and female students accept? : The Gender Gap Seen in L2 English Persuasions by Japanese Learners of English/単/石川 慎一郎/2nd Women in TESOL International Conference/2nd Women in TESOL International Conference/Site Skills Training Campus, Clarke, The Philippines

2019/3/14/#13_研究発表/解説文生成研究のためのライティング技術解説付き学習者コーパス/共/永田 亮/石川 慎一郎/ 乾 健太郎/言語処理学会第25回年次大会(NLP2019)/名古屋大学/言語処理学会

2019/3/20/#13_研究発表/現代日本語発話における男女話者による文末詞の使用―BTSJコーパスを用いた大学生発話の計量分析―/単/石川 慎一郎/統計数理研究所言語系共同研究グループ合同研究発表会「言語研究と統計2019」/統計数理研究所/統計数理研究所

2019/3/25/#13_研究発表/Fluency in L1, L2, and Body Language: A New Approach to L2 Learner Fluency/単/石川 慎一郎/Bilingualism Conference 2019/University of Malta/University of Malta

(外部資金)
代表・個人
科学研究費(基盤B),2017~19年度 科研(基盤研究B)「アジア圏英語学習者自然対話コーパスICNALE-Dialogue開発と分析」(17H02360) 1,703万円
科学研究費(挑戦的研究(萌芽)),~の構築と分析, 2018~2020年度
統計数理研究所共同利用研究,2018年度,「言語特性の量化によるテキストの探索的・検証的分析」,約50万円

分担者
科学研究費(基盤A),語用論的分析のための日本語1000人自然会話コーパスの構築とその多角的研究,代表:宇佐美まゆみ(国立国語研究所)

科学研究費(基盤A),海外連携による日本語学習者コーパスの構築および言語習得と教育への応用研究,代表:迫田久美子(国立国語研究所/広島大学)

科学研究費(基盤B),国際連携・高大連携による双方向英語・中国語・日本語学習者コーパスの研究,代表:望月圭子(東京外国語大学)

(研究活動(大学・機構等の委託研究・調査等)
・国際コミュニケーション協会委託研究 「スピーキング力とインタラクション力の関係性の解明」

(その他)
・2019/3 言語処理学会より「言語資源賞」を受賞:「解説文生成研究のためのライティング技術解説付き学習者コーパス」 (P1-1) 永田亮 (甲南大/さきがけ/理研AIP), 石川慎一郎 (神戸大), 乾健太郎 (東北大/理研AIP)

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 社会貢献 
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(社会貢献,地域貢献等)
・兵庫県立伊丹・津名・長田高等学校他において教員研修を担当
・尼崎市立園田・常陽・武庫川東中学校他において教員研修を担当
・西宮市立北六甲台小学校他において教員研修を担当
・社団法人大学英語教育学会(JACET)本部理事・法人社員
・英語コーパス学会理事
・計量国語学会理事
・日本文体論学会理事
・日英言語文化学会理事
・学術英語学会学術顧問
・統計数理研究所共同研究員
・神戸大学附属中等教育学校SGH研究委員長
・兵庫県立伊丹高等学校SGH企画委員


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 管理運営 
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(管理・運営業務)
・外国語教育第1部会幹事を務めた。
・全学評価・FD委員会委員を務めた。

(資格の取得状況,有資格者としての貢献等)
・該当なし

(その他)


2019/03/25

2019.3.25-27 2nd Int'l Conference on Bilingualism (Malta)で研究発表

科研プロジェクト(2年目)の成果をまとめ,表記で研究発表を行いました。

2nd International Conference on Bilingualism

Date: 25-27 March 2019
Supported by: Department of English, Faculty of Arts, University of Malta
Venue: University of Malta Valletta Campus, St Paul Street, Valletta

Keynote Speakers:
Professor Jasone Cenoz University of the Basque Country, UPV/EHU
Professor Anne Pauwels SOAS, University of London
Professor David Lasagabaster University of the Basque Country, UPV/EHU


石川の発表は下記の通りです。
Shin ISHIKAWA "Fluency in L1, L2, and Body Language: A New Approach to L2 Learner Fluency"


発表では,ICNALE Spoken Dialogueのデータを用い,L2流暢性,L1流暢性,ボディランゲージ使用量を三元的に評価する新しいアプローチを提唱しました。フロアからは,文化の影響,ボディランゲージへのL1ないしL1文化の影響等について,貴重なコメントがあり,大変参考になりました。ICNALE SDは新年度の全面公開に向けてさらに開発を続けていきます。


なお,バイリンガリズム研究は,2010年代に入って扱う内容が大きく拡張しています。今回も,伝統的なL1/L2の文法比較研究等のほか,CLIL指導における2言語の問題や,言語風景(看板の文字表記の分析),また,多国籍クラスにおけるtranslanguagingの問題など,様々なアプローチの発表がありました。ICNALEでは,L1やL2を区別して扱っていますが,最近のバイリンガリズムでは,そうした階層的な区別を行わず,すべての言語資源をrepertoireとして扱う立場が主流です。こうした流れにも注意を払いながら,ICNALEプロジェクトを進行していきたいと思っています。





2019/03/20

2019.3.20-21 統計数理研究所シンポジム「言語研究と統計2019」

表記のシンポジムを実施しました。当日は,日本語・英語・中国語・手話等,各種の言語の研究およに教育に関して,30本近い研究発表がありました。また,2日間で延べ100名近い参加があり,盛況でした。

■「言語研究と統計2019」(セミナーシリーズ Vol.14)
統計数理研究所言語系共同研究グループ合同発表会 言語研究と統計2019
●日時:2019年3月20日~21日
●会場:統計数理研究所(東京都立川市緑町 10-3)
●オーガナイザー 石川慎一郎(神戸大),指導講話 前田忠彦(統計数理研究所)
●参加費 無料。当日の参加者には各グループ研究誌を進呈。
●参加申し込み こちら
●研究班の紹介
・大阪班(リポートNo. 424):大阪大学田畑智司氏を代表とするグループ。文学テクストの計量的文体研究等を主に行う。
・九州版(リポートNo. 413):北九州市立大学植田正暢氏を代表とするグループ。計量的観点からの認知言語学的研究を主に行う。
・神戸班(リポートNo. 414):神戸大学石川慎一郎氏を代表とするグループ。教育的観点からの計量的テキスト分析等を主に行う。
・名古屋班(リポートNo. 425):名古屋工業大学石川有香氏を代表とするグループ。教育的観点からの工学ESP研究等を主に行う。
・藤枝班(リポートNo. 421):大阪医科大学藤枝美穂氏を代表とするグループ。教育的観点からの医療ESP研究などを主に行う。

なお,石川は以下の内容で研究発表を行いました。

Day 1
1100 石川慎一郎 神戸大学【神戸班:リポートNo. 414】
「現代の男女大学生による文末詞の使用―「BTSJ日本語自然会話コーパス」所収の会話データの計量分析―」
★先行研究で男性文末詞ないし女性文末詞とされる18種の語をサンプルとして,38名の現代大学生がそれらをどのように使用しているか調査した。男女を群化して比較するだけでなく,話者の個体差を考慮に入れる新しい分析手法を試みた結果,(1)独占的ないし優先的に女性が使用している文末詞は4種(「かしら」「わよ」「のよ」「のね」)で,男性が使用するのは5種(「だぜ」「(だ)よな」「ぞ」「だろ」「ぜ」)であること,(2)文末詞使用の点で男女が二分されるわけではなく,男性文末詞を多用する一部の男性と,その他の男性および女性が融合した中立性の対立が見られること,(3)性差に加えて陳述における焦点の置き方(話者側に焦点を置いた断言・独白か,聴者側に焦点を置いた共感醸成型の発話か)が文末詞を区分するもう1つの軸になっていることなどが明らかになった。

また,石川ゼミからは下記の発表がありました。

Day 1
1340 王思閎 神戸大学大学院生【神戸班:リポートNo. 414】
「BCCWJの12ジャンル頻度に基づく重要オノマトペの抽出―頻度を含む9要因を加味した重要度の推定―」
★本研究では,現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)の12ジャンルを用いて,頻度のみを手がかりとした重要オノマトペリストと,頻度および分布度,母語話者親密度,文字数,語義数と特殊モーラの有無を加味した重要オノマトペリストを取り上げ,特殊学習目的用の重要オノマトペリストとの違いについて調査を行った。

1620 張晶鑫 神戸大学大学院生【神戸班:リポートNo. 414】
「多義的オノマトペの語義記述法の再考-ぐっ(と)を例に- 」
★本研究はコーパスデータと統計手法を使って多義的オノマトペの辞書記述がどのように簡易化できるかを試みるものである。

Day 2
930 肖錦蓮 神戸大学大学院生研究生【神戸班:リポートNo. 414】
「現代日本語における常体と敬体の計量的分析:ジャンル差と年代差に注目して」
★本研究では,現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)を使用し,現代日本語における2つの文体を,(1)年代差は常体・敬体の使用状況にどのように影響しているのか,(2)2000年代に限った場合,ジャンル差は常体・敬体の使用状況にどのように影響しているのか,(3)年代差とジャンル差を組み合わせた場合,常体・敬体の使用状況についてどのような傾向が見られるかという3つの観点から調べた。

1030 鄧 琪 神戸大学大学院生【神戸班:リポートNo. 414】
「新聞における外来語出現状況の考察:学習者の外来語学習のための補充教材開発という視点から」
★本研究は,学習者のための補充教材を開発するため,新聞を例として,新聞の各内容ジャンルにおける外来語の出現状況を調査する。具体的には,(1)新聞を読むうえで,必要となる外来語はどの程度存在し,またどのようなものがあるか,(2)新聞を使って外来語学習を行う場合,学習者レベルに適切なジャンルはどれであるか,(3)新聞の各ジャンルを特徴づける外来語にはどのようなものがあるか,という3点から研究を行う。

1120 中西淳 神戸大学大学院生【神戸班:リポートNo. 414】
「国際比較の観点から見る日本人英語学習者の前置詞使用傾向」
★本研究では,日本人英語学習者が前置詞を使用する際の問題点を解明するため,日本人英語学習者のエッセイを英語母語話者や他の英語学習者のエッセイと比較した。また,それに並行して,習熟度が上昇すればその問題は解決するかについても調査するため,英語学習者をCEFRレベル別に分類した上で,習熟度の上昇により英語母語話者に近接していくかについても観察した。

ゼミ生の発表風景

2019/03/17

2019.3.16-17 中国語話者のための日本語教育研究会(中国成都理工大)で基調講演

中国語話者のための日本語教育研究会第44回研究会で講演を行いました。

日時:2019 年3月 16 日(土)・3月 17 日(日)
会場:成都理工大学 第3教学楼 3104 講堂
(四川省成都市成華区二仙橋東三路 1 号)

第一日 (3月 16 日(土))
9:15 特別講演Ⅰ
 張 麟声 (本研究会顧問・大阪府立大学)
「使い分け研究の盲点と母語干渉が「共作する」誤用について」
9:50 特別講演 II
 杉村 泰 (本研究会代表幹事・名古屋大学)
 「許容度と選択率の2つの観点からみる中国語話者のための日本語文法研究」
11:00 段 文晶(北京外国語大学大学院生)
「中国内日本語学習者の無標識可能表現の習得に関する研究」
11:35 陳 蒙(関西大学大学院生)
「「叙述」における無情物が「~てくれる」の動作主になっている
 文について-使用実態から日本語教育への示唆-」
13:40 盧 文静(首都大学東京大学院生)
「日本語と広東語の対照研究―入声音のある漢字について―」
14:15 劉 永亮(首都大学東京)
「中国語母語話者における長音の知覚に与える影響」
14:50 松田 真希子(金沢大学)、吉田 夏也(国立国語研究所)、金村 久美(名
古屋経済大学)
「中国人日本語学習者の日本語発話リズム-PVI を用いた分析」
SESSION 3(司会:陳 建明)
15:40 楊 紅(重慶三峡学院)
「形容詞の連用修飾用法の指導案――中国語母語話者を対象に」
16:15 倪 雲(金沢大学大学院生)
「中国人日本語学習者の日本語の取り立て助詞の使用状況について
 ―「だけ」と「しか」を中心に―」
16:50 馮 雁鴻(神戸大学大学院生)
「中国語話者による推量のダロウ使用実態―学習者書き言葉コーパスを使用して」
17:30 基調講演 I
中俣 尚己(京都教育大学)
「学習者コーパスを使った研究の方法―誤用観察を越えて―」

第二日 (3月 17 日(日))
9:30 金 勝(首都大学東京大学院生)
「中国人大学生同士の初対面会話における「自慢」の考察」
10:05 冉 露芸(一橋大学大学院生)
「アスペクト・テンスにおける言語教育のための日中対照研究
 -中国語のテンス表現の影響を中心に-」
10:45 基調講演 II
石川 慎一郎(神戸大学)
 「言葉を数えてわかることとわからないこと―新しい日本語教育のためにコーパスができること―」
11:45 閉会式





2019/03/14

2019.3.14 神戸大学附属中等教育学校KP5視察・講話

神戸大附属の探究活動(Kobe Project:KP)の中間報告会に出席し,ポスター発表を視察し,講話を行いました。

探究活動をやっている学校ではグループ研究が多いですが,附属は個人研究が特徴です。今年も力作の研究がたくさんありました。


ポスター発表も回を重ねるにつれてクオリティがあがっており,今後の研究完成が楽しみです。

2019/03/13

2019.3.13 ゼミ送別会@リッツカールトン大阪

石川ゼミでは,M2の隋诗霖さんが無事に課程を修了して,帰国することとなりました。研究生時代から3年間,本当によく頑張ってくれました。

この間の苦労をねぎらいたく,ゼミで送別会を行いました。

石川ゼミ2019 隋诗霖さん送別会

いつも明るくゼミを盛り上げてくれた隋さん。益々の活躍をゼミ生一同祈っています!

修了記念の寄せ書き


2019/03/09

2019.3.9 JACET関西支部役員会参加

表記に参加しました。

JACET関西支部2018年度第3回支部役員会
日時:2019.3.9
会場:関西学院大学大阪キャンパス

関西支部では2020年に国際大会(同志社大学)を引き受けます。京都での開催は,海外からの参加者にとって,大きな魅力になると思いますが,京都は宿不足なども深刻で,これからの準備は大変になりそうです。

2019/03/05

2019.3.5 尼崎市立日新中学校アクティブラーニング研修会

表記で講演を行いました。また,今回は,講演だけでなく,若手の先生がたとゆっくりお話しをさせていただき,現場にALを落とし込んでいくうえでの課題や対策について意見交換を行いました。

講演者 石川慎一郎
演題「思考の振り幅を広げる授業~スキルとしての思考~」

当日視察した授業はSNS等の危険性を教えるというもので,工夫された良い授業でしたが,「SNSの危険性を教える」という教師の狙いが前面に出てしまうと,生徒は期待されたようなコメントを繰りかえすだけで,思考の振り幅は思ったように広がりません。こうした場合,賛否が対立するようなトピック(いわゆるジレンマトピック)をうまく活用していくことが有効と言えるでしょう。

当日の講演スライドより

2019/03/02

2019.3.2 JACET中部支部春季定例研究会出席

表記に出席し,講演・発表を聴講しました。

JACET中部支部2018年度春期定例研究会
 2019年3月2日(土)
14:00-17:15
名古屋工業大学
11号館2階 1129講義室

14:00 開会挨拶
14:05 講演
「グローバル時代のインド英語」
榎木園鉄也(中京大学)

15:15 研究会研究発表(待遇表現研究会)
「英語インタラクションの指導の試み-成果と課題」

16:10 講演
「インターアクション能力を育てる会話教育のための理論と実践」
中井陽子(東京外国語大学)

インド英語の諸相をめぐる榎木園教授の講演,また,インタラクション指導の可能性をさぐるシンポジウムから,非常に多くのことを学ばせていただきました。充実した内容の研究会でした。

榎木園教授のご講演後に