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2021/04/27

2021.4.27 兵庫県立神戸甲北高等学校探究講演会

 表記で2年生の生徒さんを対象に探究活動にかかる講演を行いました。




講演では,「思い付き」をリサーチテーマに昇華させることの重要性をお話ししました。


テーマを決めましょうと言われると,最初の段階では,V1のようなテーマを思いつく高校生が多いのですが,このまま研究に突入すると,早晩,行き詰ってしまいます。最初の段階で,アイデアを批判的に吟味し,体系的に整理して,「リサーチに堪えるテーマ」に仕立てておくことが,結局は,急がば回れということになるでしょう。

甲北は,好奇心旺盛で意欲的な生徒さんが多く,2年生の探究の今後の展開が楽しみです。





2021/04/24

2021.4.24 韓国日語教育学会第39回国際学術大会で招待発表

 表記で招待発表を行いました。迫田久美子先生(広島大)の開発されたI-JASの完成を記念したシンポジウムの枠内で,学習者の習熟度の発達と動詞使用傾向の変化について報告を行いました。

プログラムブックより


発表ビデオより

発表ビデオを作るときには,表紙の写真に毎回迷います。今回は,勤務先から見た神戸の海の写真を使ってみました。

2021/04/23

2021.4.23 研究科集団指導でゼミ生が発表

研究科外国語教育コンテンツ論コースの2021年度初回集団指導で,ゼミ生が発表しました。

D3 鄧 琪 To Ki
現代日本語における外来語の表記ゆれ問題に対する一考察:二重母音[ei]の表記ゆれ問題に注目した計量研究
A Study on the Problem of Spelling Fluctuation of Foreign Loanwords in Modern Japanese: A Quantitative Study on the Double-vowel [ei]


D3 肖 锦 莲 Sho Kinren
中国語を母語とする日本語学習者のヘッジ語形使用―習熟度・学習環境との関係性について―
The Use of Hedges by Chinese Learners of Japanese: Relationship with Proficiency Level and Learning Environment



M2 安 美 彦 An Meiyan
中国の日本語教科書における条件節の扱いに関する考察-「総合日本語」を例として-
A Study on the Conditional Clauses : Based on the Corpus of Japanese Textbooks Published in China



M2 堀 家 利 沙 Horike Risa
句動詞go onのコア・ミーニング抽出と指導に向けた試み
Approaches to identify the core meaning of “go on”



M2 佐々木 恭子 Sasaki Kyoko
英語母語話者と日本人英語学習者の作文における因果律の理解
Understanding causality in English argumentative essays by native English speakers and Japanese learners of English 



2021/04/19

2021.4.19 遠隔指導に移行

兵庫県の感染状況をふまえ,「遠隔化できるものはできるだけ遠隔化する」大学方針が出て,対面でやっていた大学院の授業も2週目以降,遠隔化することになりました。

ただ,昨年大量にビデオコンテンツを作成していたので,学生諸君には講義と変わらぬ授業が提供できるのではと思います。対面再開できるのはいつになることやら。。。

2021/04/17

2021.4.17 学習者コーパス研究会に参加

下記に参加しました。


学習者コーパス(I-JAS)研究会(オンライン)

日時:4月17日(土)14:00~16:00(日本時間)

■ 発表内容

1)斎藤里美(東京都立杉並総合高校)「終助詞「ね」における学習者と母語話者の違い―学習者の特徴と母語話者による「共話的会話」I-JASの調査から―」

2)桜木ともみ(国際基督教大学)「日本語学習者の流暢さの特徴:I-JASの音声データを用いた分析」


終助詞・流暢性ともに,私自身も英語や日本語で調べたことのあるテーマだったので,ともに興味深く伺いました。終助詞については語義認定のむつかしさがあり,流暢性についてはそもそもの定義問題が存在します(たくさん話すのがよいのか,ポーズを減らすのがよいのかなど)。どちらも悩ましくも魅力的なトピックです。

メモ
A わたしは石川です
B わたしは・・・石川・・・です
C わ・・・たし・・・は・・・石・・・川・・・です
D わ・・・えと,あの・・・たし・・・は・・・え~・・・石・・・あ~・・・川・・・え~・・・です

流暢性というのは発話者側の概念であると同時に,聞き手にどう聞こえるかというperceptionの問題でもあり,そこがむつかしさの一因でしょう。


2021/04/13

2021.4.13 国立国語研究所セミナー参加

下記に参加しました。

国立国語研究所 第222回NINJALサロン

2021年4月13日 (Web開催)

五十嵐 陽介 (言語変異研究領域 教授),廣川 順子「『広島大学日本語電話会話コーパス』 : 設計と現状」

広島大学には様々な地方から学生が集まり,キャンパスで新しい環境を作っていきます。その過程での言語変化を探るべく,キャンパスで知り合った学生同士の対話と,学生が地元の親などと話す対話を収集したユニークなコーパスについて紹介がありました。方言研究などに有益でしょう。開発者の廣川氏はずいぶん昔に広大に集中講義をしにいったときに受講生としていらした方です。氏が価値ある言語資源を開発されたことを聞き,大変うれしく思いました。


2021/04/12

2021.4.12 新年度授業開始

1年を経て,ようやくキャンパスに学生が戻ってきました。神戸大の新入生向けの語学の授業は1週目のみが対面,2週目以降が遠隔となります。1週だけとは言え,学生の顔を見てガイダンスを行い,今後の進め方を説明できたのはよかったと思います。


また,4/14からは大学院の対面授業も始まりました。コーパスは演習が多いため,対面で授業ができるのは利点が多いです。


 

2021/04/06

2021.4.6 兵庫県立伊丹高等学校GLiS類型打ち合わせ

伊丹高校のGLiS類型の新年度の展開について,担当の先生とzoomで打ち合わせを行いました。

GLiSとはGlobal Leader in Scienceの略で探究を通した理系能力の育成を目指すコースです。詳細はこちら。石川研究室は,コースにおける探究指導の進め方に助言を行っています。

2021/04/05

2021.4.5 ゼミ初回

2021年度のゼミは,大学近隣の居住者3名には対面で,遠隔地居住の2名には遠隔で,それぞれ日を分けて行うことにしました。本日は対面ゼミ初回です。実に1年ぶりの研究室での対面ゼミです。窓を開放し,緊張しつつ,無事に初回が終わりました。


昨春に設置されたゼミ用のモニタを初めて使用しました。アルコールもたくさんあります。。。