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2020/11/16

2020.11.16 対面授業実施

神戸大の授業は,後期も遠隔で行っていますが,クオータ(8週)に1回程度,必要に応じて対面指導を行ってよいことになっています(事前届け出制)。

 この制度を使い,11/6(月)・11/8(水)に,大学院1クラス(言語統計),学部5クラス(英語)の授業を,教室で行いました。

 新入生にとっては,入試日以来,初登校だったという方もおられました。また,わたしにとっても,1月以来,10か月ぶりの教室での授業です。久しぶりにやってみて,やはり授業は対面のほうが伝わりやすいなと改めて感じた次第です。

 なお,現状,大学の教室には,アルコールが置いている以外には特段の対策がなされていないため,学生間を仕切る,簡易なアクリルのパーティションを自作して教室に持ち込みました。記録として紹介しておきます。

 パーティションを自作するには,(a)土台部分,(b)間を仕切るアクリル板的なもの,(c)アクリル板を土台にとめるクリップ的なもの,が必要になります。今回,実験もかねて(また,近所の百円均一に同じものの在庫数が少なかったこともあり),(a)については,ワイヤ収納システム専用台(※用途は違うが流用可能,2ケ100円で安い)と本立て(2つ200円になるので割高)の2種,(b)については,A3額縁(フレームがあって丈夫そうだが200円)とA3の堅めのクリアファイルの2種,(c)についてはクリップ大を購入しました。また,(b)に関して,クリアファイルは立てると自重でたわんでくることがわかったので補強用に針金を入れることし,それも購入しました。1セットのコストは200円~400円ぐらいです。


ヒャッキンでの購入物一覧


教室設置(額縁+収納台座使用 300円)


教室設置(クリアファイル+収納台座使用 200円)


教室設置(クリアファイル(針金補強)+本棚使用 300円)


 実験してみて,ある程度のパーティション効果(「いちおう対策している」という心理的安心感の醸成?)はあるものの,実際に学生がペアで話す場合は,二人の口の位置は,デスク真上ではなく,それより後ろ側(椅子側)になり,つまりは,発話時の完全なパーティションとするには,デスク上設置ではなく,椅子の後ろのほうからスタンドを立ててそこから上部からつるすようにしないと難しいことがわかりました。また,この位置にパーティションを立てると,中間モニタが非常に見えにくくなるという欠点があることもわかりました。
 一方で,当初は,アクリル板を立てても誰が消毒するのかという議論を内部で延々とやっていたのですが,常時マスク着用の場合,学生に話させても,目に見える飛沫が板につく,ということはありませんでした。

 授業終了後,余った部材を使って,研究室のゼミ用の机のパーティションとしました。ただ,ゼミも遠隔継続中で,いつものように学生が部屋に来るのはいつになることやら・・・という印象です。

研究室(ゼミ用のデスクの中央をパーティション3つで仕切る)

 授業実施後,2週間は不安な気持ちもあったのですが,とくに問題なく,1か月近くが無事に経過しましたので,ご報告まで。(報告日12/10)