この秋から,京都光華中高における授業改革(アクティブラーニング型の授業の設計と普及)に継続的に関わっており,今回は,4つの授業を視察させていただき,その後,講話を行いました。
DAL(Deep Active Learning)の授業では,パフォーマンス課題を設定することが多いですが,その際,リアルなシナリオを作り込んで,タスクに具体的な意味と方向性を与えることが重要と言えるでしょう。
また,評価で言うところの規準,つまりは,理想的な達成のイメージをクリアに共有することも大事でしょう。たとえばスポーツの指導であれば,強烈なスマッシュで相手を撃破することが理想なのか,あるいは長く気持ちよくラリーを続けるのが理想なのか,ここの理解が教師と生徒の間で共有されていないと,活動の方向性が不明確になってきます。
一般に,DAL授業というと,open-endedなディスカッションを想像する向きもありますが,実際には,方向性のないタスク(単なる「やってみよう」系タスク)では,児童生徒のやる気を引き出すことは困難です。ゴール設定とそこに至る過程がクリアに定義・規定されていることが,DAL授業の成功の秘訣の1つです。
英語の場合:パフォーマンス課題のシナリオを作り込むことで,タスクに意味と意義を与える
体育の場合:目指すべき姿をクリアに明示し,生徒と教員間で共有する