東京外国語大学言語教育(CERE)国際ワークショップ
2017年9月26日(火)15:00-19:20
場所 東京外国語大学 語学研究所(研究講義棟4階419号室)
プログラム
15:00-15:10
挨拶 富盛伸夫(科研代表者)
15:10-15:50
「EUにおけるCEFR改訂の最新動向について」根岸雅史(東京外国語大学教授)
16:00-16:40
「東京外国語大学の言語教育プロジェクト、CEFR-J x 27の現在と展望」投野由紀夫(東京外国語大学教授)
17:00-17:40
「タイ語教育スタンダード化に向けてのCEFR導入の課題」ウィッタヤーパンヤーノン(齋藤), スニサー(東京外国語大学特任外国語教員)
17:50-18:30
「アジア諸語へのCEFR導入に関わる諸問題 −ミャンマーでの言語教育調査から−」岡野賢二(東京外国語大学准教授)、トゥザ・ライン(東京外国語大学博士後期課程)、富盛伸夫(東京外国語大学名誉教授)
18:40-19:20
「総合討議 −CEFRの受容と適用可能性をめぐって−」
表記ワークショップ(の前半の部)に参加しました。CEFRについては,4月刊行の拙著でも詳しく紹介したのですが,現在大幅なリニューアルが進んでいるということで,その最新情報を学ぶために参加しました。
リニューアルの内容については興味深い点がたくさんありましたが,最も印象に残ったのは,いわゆる母語話者理想主義の排除です。Can-doの中に出てくる母語話者モデルの大部分が消えることになりそうです。応用言語学において母語話者理想主義は常に悩ましいトピックでしたが,CEFRの出す回答にこの問題を建設的に考えるヒントがあるかもしれません。