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2017/09/14

2017.9.14 兵庫県立伊丹高等学校SGH生徒向け講演

表記の学校において,1年生全員(約200人)に講話を行いました。

講話の前半は,英語で,論理思考の開発について話し,後半は,同校が進めるSGHの研究のテーマ設定の改善について,日本語で話しました。

講演風景


研究活動では,何らかの社会的問題に対し,調査を経て,何らかの解決を示すわけですが,「問題」が緩いと,同様に緩い「解決」しか出てきません。

 研究指導では,解決(提案)の面ばかりが強調されますが,より重要なのは,その提案できちんと解決できるように問題の側を細分化し,クリアに定義すること,と言えるでしょう。キーコンピテンシーなどの議論において,問題解決能力と問題発見能力がしばしば同時に論じられるのもこのためです。

 こうした指導は,従来の日本の教科指導でほぼ完全に脱落していた部分です。今後,SGHなどの実験的取り組みが終終わったあと,こうした「論理思考」の指導を日本の中等教育にどう根付かせていくか,逃げずに議論する時期が来ていると感じます。