神戸大学附属中等教育学校優秀発表者特別指導
2017.7.14 午後4時~6時30分@附属中等会議室
翌週の優秀者発表会に登壇する6年生(高3年生)を対象に,最終発表のための特別指導を行いました。
指導では,「外とのコミュニケーション」をキーワードとして,自分の分野以外の人にどう伝えるか,そのために何をすべきかをお話ししました。
その際,生徒さんが提出してきたプレゼンすべてについて,revised editionを示し,「研究を伝える」手法をご紹介しました。
たとえば,冷気流(背山から吹き下ろす風)の風向を調査した研究について言うと,いきなり研究の細かい中身を話すのではなく,まず,以下のようなイントロを置いてみてはどうでしょうか? こうしたイントロがあると,冷気流の意義や,その風向や実態を解明する意義が一般の聴衆にもわかりやすくなります。
※上記,図版などはオンラインの素材を使用させていただきました。オリジナルのパワポのほうには個々の図版の出典URLを記載していますがここでは再掲していません。万一権利侵害にかかる事案があればご連絡いただければ迅速に対応します。
要は,イントロなしでいきなり本体の話をぶつけても,聞いている人には意味が伝わらないわけで,「この研究がなぜ大事か」をどう伝えるか,自分の研究と聴衆の間にいかに橋をかけるか,この点を意識すると,良い研究になるのではと思います。
当日は,同じく高校で探究活動を推進しておられる兵庫県立長田高等学校の先生にも,小生の指導を参観していただきました。高校での探究研究のすそ野の広がりに少しでも寄与できれば嬉しい限りです。