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2020/07/17

2020.7.17 兵庫県立長田高等学校人文数理探究類型発表会 講話

 表記の会に参加し,昨年に引き続き,審査委員長として審査を担当しました。高校生ばなれした圧巻の英語による発表で,類型の生徒さんの2年半の成長を強く感じました。

講話
石川慎一郎 「終わりから始まる ー長田高校探究最終発表会2020講評ー」


本年度はコロナ禍で生徒さんの準備時間も限られていたとのこと。個々の研究は立派なものでしたが,ストーリーの組み立てやAim/ RQ/ Method/ Finding/ Discussionの流れについて,もう一息,ブラッシュアップの時間があればなお良いものになったでしょう。



たとえば,つらい運動も好きな音楽を聴いてやれば楽にできるのでは,というのは研究テーマとしてよい着眼ですが,「好きな音楽を聴いて運動した群」vs「音楽なしの群」を比較して結果を比較した場合,本来やりたかった比較ができていない可能性があります。<比べたいものを比べる>というのは,簡単なようで実は意外と難しいものです。このことに気づいていただければ,文系に進むにせよ,理系に進むにせよ,今後の学修や研究はさらにうまく進むものと思われます。もっともこれは我々研究者にとっても難しいことですが…