附属中等教育学校では生徒全員が卒業までに各自の個人研究に基づき,18,000字の卒業研究を執筆します。
今般,6年生(=高3生)の論文提出が終わり,最終発表のための準備指導の講演を行いました。
演題:How to present your research:伝わるように伝えないと伝わらない
「伝わるように伝えないと伝わらない」という副題は,私自身が,大学院生の指導などでいつも感じていることです。そもそも論文執筆と研究発表は違います。様々な背景を持った聴衆を対象とする研究発表では,自分のやった実験や調査の全部を伝えることを優先するのではなく(生徒さんや院生さんはそうしがち),内容を絞り,論理的なストーリーがうまく伝わるよう,また聴衆がそこから何かをつかみ取れるように,感じ取れるようにするのが鉄則であるといったお話をいたしました。「"プレゼンターファースト"から"リスナーファースト"へ」というのが良い研究発表のコツと言えそうです。