昨年あたりから、縁あって、言語学者として音楽会の企画のお手伝いをしています。本日は、第4回のイベントの企画についてのオンラインミーティングに参加しました。
2024/9/7 音楽会のちらし。詳細こちら。
今度のテーマは、「詩×音楽×舞踊」。私は、合唱作品における言葉の力について、助言を行います。
思い起こすと、高校3年間は、音楽部(いわゆる合唱部)で歌ばっかり歌っていました。大半は、外国語(ラテン語、イタリア語、フランス語、マジャール語)で、意味もわからないまま歌詞を丸暗記して歌っていたのですが、そんななか、たまに母語の歌をうたうと、歌の世界がばっと広がったように感じたことを覚えています。
やはり、♪グロリアイネシェルシスデオーとやるのと、♪フィナーレを(×2)こんなにはっきり予想して~河は(×2)大き~くな~る~・・とやるのでは、歌い手にとっても(おそらくは聞き手にとっても)得られる世界の解像度が違いますよね。
言葉なし、言葉のみあり(知らない言語の場合)、言葉+意味あり(わかる言語の場合)、言葉+意味+α、といった形態的ヴァリエーションの中で音楽を考えることは、結果的に、音楽の本質や言葉の本質を考えることにもつながるかもしれません。