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2023/07/04

2023.7.4 神戸大学附属中等教育学校「6年生卒業研究発表会」講評

表記に参加し、講評を行いました。探究や課題研究のメッカ、となりつつある神大附属だけに、どの生徒の研究も意欲的で立派でした。


講演スライドより

講演スライドより(2)


ただ、この時期、いろいろな高校の探究発表会に参加するのですが、いつも思うのが、「ストーリーを一貫させる」ことのむつかしさ。。。

研究では、タイトル→目的・RQ→先行研究→実験調査→結論→示唆提言、の各モジュールが1本の線でぴんとつながっていることが必須です。これは、およそサイエンスの基本要件なのですが、この点をクリアするのはなかなか大変です。

やっているうちに、あちらに脱線、こちらに脱線・・・ 結果、当初案(≒タイトル)と全く違うところに着地していた、という研究が多くあります。

脱線を繰り返すのは悪いことではないのですが、着地点が定まった段階で、全体の整合がとれるよう、再度、研究全体のストーリーを作り直す、というプロセスは重要です。「まえがきは、全部書きあがってから最後に書く」ことを、高校探究ではもう少し強調する必要があるかもしれません。