Women in TESOL 2nd Conference(フィリピン,クラーク)で研究発表を行いました。
発表題目:Do male students require and female students accept?
発表者:Shin'ichiro Ishikawa (Kobe University)
今回は,現在開発中のICNALE Spoken Dialogueの説得タスク(頑固なレストランの主人に返金を要求する)における発話者の性差の問題を扱いました。こうした比較では,性差とともに習熟度の差を検討する必要があります。
この分析では,男性の上級・中級・初級,女性の上級・中級・初級の語彙使用を調べ,6群に対して多変表解析を適用し,性別で分かれるのか,レベルで分かれるのかを観察しました。
その結果,性別で分かれることが証明され,非母語話者であっても,性差が説得場面での言語使用に本質的な影響を及ぼしている可能性が示されました。
ICNALEのSpoken Dialogueはさまざまなタスクが含まれているので,タスクごとに解析を行うことで,幅広いSLAの研究課題に対応した研究の実践が可能になります。