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2018/11/20

2018.11.20 尼崎市立園田中学校公開研究授業講話

表記で英語の授業を視察し,新指導要領が重視するアクティブラーニングの観点から,講話を行いました。

当日は,動名詞の導入の授業で,担当の先生はよく工夫された授業を公開しておいででした。

下記は,様々な動詞のing形を生徒に板書させ,先生が解説しておられるところです。



たとえば,上記1つ取り上げても,なぜstudyの3単現はstudiesなのに動名詞はstudyingなのか,なぜrunは*runingでなくrunningなのか,など,生徒が素朴な疑問を持つポイントが多くあります。こうした小さな躓きを取り上げて議論のテーマとする,そうした形のアクティブラーニングも可能なのではないか,ということを講話では話しました。

そのほか,動名詞とto不定詞の違いなど,ちょっと立ち止まって考えさえたい「アクティブラーニングポイント」は授業の各所に潜んでいます。


ALの授業では,単にタスクを詰め込んで授業を盛り上げるということだけでなく,こうした生徒の小さい戸惑いや違和感をうまくとらえて,協働の学びの土台に乗せ,それによって集団全体の理解をしっかり深めるよう留意が必要です。ALは「遊ばせる指導」だという方がいますが,本来のAL,とくに,深いAL(Deep Active Learning:DAL)は,基礎学力を定着させる確かな方法論でもあります。

先生方の授業改善に,また,生徒さんの学びの質の向上に,何らかの形でお役に立てば幸いです。