参会御礼(10/20)
おかげさまで多くのご参加があり,盛会裏に幕を閉じることができました。恩師である故・森晴秀博士が神戸大学で文体論学会をホストして以来,実に45年ぶりの神戸大学での大会でしたが,2本の講演,3本の口頭発表,11本のポスター発表により,文体論研究の新しい可能性とさらなる研究活性化の方向性が示された貴重な1日だったと存じます。役員各位,講師各位,発表者各位,また,ご参会の各位に深く御礼申し上げます。
理事会(午前)
会場風景
基調講演1(大阪大田畑先生)
ポスターセッション
ポスターセッション
ポスターセッション
会場からの神戸の遠景
基調講演2(京都教育大 中俣先生)
終了時には美しい夜景も
石川ゼミで「職場体験」中だった神戸大附属中等生も学会運営に参加しました
大会の裏方&発表を務めた石川ゼミ生(ご苦労様!)
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大会参加のお誘い
神戸大石川研究室では,日本文体論学会第144回大会をホストし,あわせて,同学会と共催で,研究セッション「コーパスと文体論のインタフェース2018」を開催することとなりました。
文体論は言語研究の幅広い分野に関わりますが,中でも,文学作品を初めとしたテキスト研究と言語教育研究は,今後,文体論の貢献がとくに期待される分野です。今回の大会では,前者に関して,Charles Dickensをはじめとする英文学作品の文体特徴をコーパス言語学や統計学を駆使して研究しておられる大阪大学の田畑智司先生を,後者に関して,コーパスを活用して日本語の特徴や日本語教育への応用を研究しておられる京都教育大学の中俣尚己先生を,それぞれ招聘講師とお招きします。伝統的な文体論研究に関心を持たれる方はもちろん,コーパスや言語科学を援用した新しい文体論研究に関心を持たれる皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
また,今回の大会では,会場校企画として,当研究室と学会の共催により,研究セッション「コーパスと文体論のインタフェース2018」を開催します。これは,大学院生の研究奨励と,文体論研究のすそ野の拡大を目的とした企画です。学会会員に限定せず,広く,文体論分野を研究している大学院生を対象に公募を行い,選考により,発表者を決定しました。当日は,12名の気鋭の研究者によるポスター発表が予定されています。
日本文体論学会第144回(秋季)大会概要
と き 2018年10月20日(土) 12:20-17:30 (理事会: 10:00)
ところ 神戸大学 百年記念館
プログラム
12:00 受 付
12:20 開 会 総合司会 松久保 暁子(桜美林大学)
開会のことば 代表理事 倉林 秀男(杏林大学)
会場校挨拶 石川 慎一郎(神戸大学)
講演Ⅰ 12:30~13:30 司会: 石川 慎一郎(神戸大学)
田畑 智司(大阪大学) 計量的手法で探るイギリス小説の文体
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大学院生ポスターセッション 13:40~14:40
「コーパスと文体論のインターフェース2018」 ※一部変更が生じています(10/19)
ポスター発表
1. 鄧 琪 (神戸大学・院)外来語に着目した日本語ジャンル特徴を特定の試み:朝日新聞を例として
2. 木村 美紀(明治大学・院)時系列データ分析を用いたAlice Bradley Sheldon通時的な文体変化の量的検証
3. 松下 晶子(専修大学・院)脚本コーパスの構築と文体の変遷に関する分析
4. 中西 淳(神戸大学・院)言語環境を考慮した前置詞の計量的分析-英米差とジャンル差に注目して―
5. 杉山 真央(大阪大学・院)ロシア大統領のリーダー性:問題意識と責任表現の語彙使用による比較
6. 隋 詩霖(神戸大学・院)広告文体としての省略法:広告の日本語教材としての可能性
7. 土村 成美(大阪大学・院)Agatha Christieと同時代作家との文体比較
8. 王 思閎(神戸大学・院)国語科教科書に見るオノマトペ使用:文体とオノマトペ使用の関係
9. 肖 錦蓮(神戸大学・院)日本語学習者の文体の変化:自由作文における常体シフトの発生要因の解明
10. 張 晶鑫(神戸大学・院)文体装置としてのオノマトペ:レジスター・年代・性別によるオノマトペ使用度の差異
11. 辛恩慧(韓国 漢陽大学・院)コーパスに基づく形容詞の特殊コロケーション日韓比較研究-様々な文体における「赤い」と「빨간(パルガン)」を事例として―
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12. 石川慎一郎(神戸大学)神戸大学における文体論研究:森晴秀博士の業績を辿る
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1) 池間 里代子(中国語:十文字学園女子大学)
『紅楼夢』の畳語使用について-前80回と後40回の文体を中心に-
司会:本間 直人(日本大学・非)
2) 友繁 有輝(英語:大阪大学大学院・院)
G.W.ブッシュの一般教書演説(2001~2008)における戦争フレームの分析
司会:石川 有香(名古屋工業大学)
3) 星野 祐子(日本語:十文字学園女子大学)
「食」の専門誌『食道楽』における広告の文体 -明治後期と昭和初期における広告を対象に-
司会:高崎 みどり(お茶の水女子大学名誉教授)
講演Ⅱ 16:30~17:30 司会:石川 慎一郎(神戸大学)
中俣 尚己(京都教育大学) 日本語学習者を悩ませる文体の問題
17:30 閉会の言葉 村井 幹子(元カリタス短期大学)
下記の募集は終了しました。
神戸大学石川慎一郎研究室主催・日本文体論学会共催
研究セッション「コーパスと文体論のインタフェース2018」発表募集神戸大学石川慎一郎研究室では,日本文体論学会と共催で,研究セッション「コーパスと文体論のインタフェース2018」を開催します。
〇日時: 2018年10月20日(土)午後
〇会場: 神戸大学
(発表公募要領)
〇申込資格: 発表日において大学院に在籍していること(研究生,特別研究生等も含む)
〇発表テーマ:コーパスを用いた各種テキストの文体に関わる研究(テーマに関連したものであれば,言語種別は不問です。また,言語学系・文学系・教育学系・心理系など,分野も不問です。)
〇発表形態:ポスター(A0ポスターを各自で作成・持参して発表いただきます)
〇論文集刊行:神戸大学石川研究室で刊行する研究誌Learner Corpus Studies in Asia and the World (LCSAW)(オンライン版)の特別号に投稿いただけます(審査有)。
〇応募期限:終了しました。