学会2日目,以下の内容で研究発表を行いました。
Shin'ichiro ISHIKAWA
Grammatical and Contextual Correctness in L2 Writing: An Analysis of the ICNALE-Proofread, A Newly Designed Parallel Corpus Including Learners’ Original and Edited Essays
発表では,現在,科研(萌芽)で作成している校閲コーパスを紹介しました。
校閲コーパスは,職業的校閲者による校閲データと,同じ校閲者が行った主観的評点データを含むもので,これを分析することで,各国の学生の作文がどう修正され,また,複数の観点においてどのように評価されるのかがわかります。
データにより,たとえば,評価が高く修正も少ない作文(=理想的作文)評価は高いが修正が多い作文,評価は低いが修正の少ない作文・・・などがわかります。今後,当プロジェクトでは,作文の「良さ」の再考をテーマにさらに研究を進めていきたいと考えております。
下記は,日本人大学生と中国人大学生の作文に対する5観点評点の統合指標値(単純平均,加重平均,主成分得点)を比較した結果です。日本人のほうが2割ほど低くなっています。