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2024/02/23

2024.2.23 英語コーパス学会「コーパスと言語変異SIG」研究会にオンライン参加

表記の研究会にオンラインで参加しました。

イベントURL

・研究発表1
「英語のポップカルチャーの中に見られる日本語借用語-2000年代の洋楽に注目して-」
河野 美月(関西学院大学教育学部学部生)

・研究発表2
「keywordとn-gramから見たマザーグースのphraseology」
谷 明信(関西学院大学)

・研究発表3
「生成AIの添削は英語エッセイの使用語彙のレベルをどう変えるのか?」
杉森 直樹(立命館大学) 


どれも興味深い発表でした。3つ目のご発表はとても啓発的なもので、お話を聞きながら、英語教育において添削をAIにさせるのはよいとしても、それだったら、そもそもAIに最初から英語で作文させたほうが早いじゃん・・・と生徒・学生が言い出さないかなあというような印象を持ちました。また、そう言い出した場合に、教師はどうこたえるべきなのか、これは悩ましい問いです。AI全部だめ、というのであれば(頑固で古臭いということは別にして)話は早いですが、一方で、添削には使っていいが作文には使っていけないよ、というのは、電卓を渡しておいて、足し算はしてよいが掛け算には使うな、と言っているようにも思え、このあたり、ややもやもや感も残るところです。結局は、不幸にしてこういう時代に教師をやっている我々の覚悟なり、知見というものが問われてくるのでしょう。