下記を聴講しました。
第231回NINJALサロン
2021年11月30日
浅原 正幸 (コーパス開発センター 教授)
「「過去」「未来」を主題にした作文の分析 ―教育基本語彙 増補改訂版との対照分析―」
メモ
言語における時間をテーマにした大型科研の研究成果の一部。英語の学習者コーパス研究にも応用できる興味深い内容。ただ,過去をテーマにした作文,未来をテーマにした作文,というのは,意外に定義がむつかしそう。「2050年,未来の自動車はすべて電気になっているだろう。そもそも翻ってみると,自動車の誕生は18世紀のフランスとされ,爾来・・・」のような感じだと,書き出しは未来だけれど,作文の大半は過去について書いている,ということもあるかもしれない。テーマ(トピック)の統制の難しさはすべてのコーパス研究に共通する。