表記に参加し,発表を聴講しました。
完全オンラインでの開催でしたが,シンポ・発表・ポスターと内容も盛りだくさんで,運営もスムーズで勉強になりました。padletをプラットフォームにしたポスター発表では,多くの質疑コメントがついており,オンライン学会運営のお手本としても勉強になる点が多数ありました。
主なコーパス関係の発表メモ(文責:石川)
★ライティングの評価再考:機械と人間の役割と今後の教育支援
伊集院郁子(東京外国語大学)、小森和子(明治大学)、安高紀子(明治大学)、髙野愛子(大東文化大学)、李在鎬(早稲田大学)
・作文レベル自動判定システムj-writerの学習データにI-JASを使用(Lee&Hasebe 2020)。
★I-JAS コーパス「対話」タスクにおける接続表現の使用について-中国語・韓国語・英語母語話者と日本語母語話者を比較して-
長田涼子(テンプル大学ジャパンキャンパス)
・接続表現を学習者は過少使用するが,「そして」 「その後」 「それから」は多用
★自律型日本語学習のための単語分散表現モデルの構築
豊田哲也(東邦大学)
・日本語類語選択問題の自動生成を目指す
・分散表現(word2vec)でコーパスからベクトルを取り出す
・一般には大型コーパス利用が望ましいが,教育的目的では小さいデータを使う利点も
・wikiコーパスのデータをカテゴリ別で絞り込んだ結果,元データを5割程度削減したときに正解選択肢類似度(平均値)が最も高くなる