このブログを検索

2017/12/19

2017.12.19 兵庫県立宝塚高校インスパイア―特別講義

ディベートに挑戦された同校生徒さんの発表を聴講し,講評を行いました。

(※画像加工済み)

ディベートにはさまざまな進め方があり,以下のサイトでうまくまとめられています。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Club/5117/page007.html

議論の展開がわかりやすいのは,上述のサイトで言えば,(5)にあたる,<主張・攻撃・防御・総括型>でしょう。以下は,わかりやすいよう,肯定側,否定側をA,Bと表記します。また,Questionsは「尋問」と訳します。

Affirmative Constructive Speech Aによる立論
Questions from the Negative Bによる尋問

Negative Constructive Speech Bによる立論
Questions from the Affirmative Aによる尋問

Negative Attack BによるAの攻撃
Questions from the Affirmative Aによる反問

Affirmative Attack AによるBの攻撃
Questions from the Negative Bによる反問

Affirmative Defense Aによるディフェンス
Negative Defense Bによるディフェンス

Affirmative Summary Aによる総括
Negative Summary Bによる総括

私自身は,高校生が英語授業でディベートに挑戦するのは良いとしても,十分な準備時間がとれない中では,なかなか,実のあるディベートにするのは難しいなあと感じています。

ディベートは,「ごっこ遊び」が真剣勝負に変わるその瞬間がだいご味なのですが,多くのばあいはそこまで到達せずに終わってしまいます。

このあたり,準備時間が短くて済み,英語力に不足があっても楽しめ,かつ,単なるごっこ遊びを越えて真剣な思考の深まりが期待できるような,そんな新しいタイプの「簡易ディベート」の方法論の開発について研究が必要であると思われます。