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2017/05/20

2017.5.20 JACET東アジア英語教育研究会出席


表記に出席しました。発表は以下の2本。
ともに興味深い内容でした。


第175回東アジア英語教育研究会

 日時:5月20日(土)15:30-17:35(発表?15:30-16:30、発表?16:35-17:35)
 場所:西南学院大学1号館702教室

 発表1:「韓国発自立型学習タブレット教材SMARTreeの大量インプット&アウトプットによる4技能学習法」
吉澤 眞理(株式会社Pep)、林 千晶(福岡女学院大学)
〔要旨〕
 英語力を向上させるためには良質の英語を大量にインプットし、アウトプットすることが重要だと、多くの英語講師は認識している。しかし、実際は紙・CD媒体などの教材でのレッスンでは、教室外での英語学習時間を延ばすことや、同じレッスンを繰り返し学習させることは難しい。本発表では、2014年度より韓国で 開発された「SMARTree」を採用し、小学校1年生~6年生(約60名)を指導してきた私塾「ブライトフューチャー(神奈川県平塚市)」の成果と「SMARTree」の概要踏まえ、大量インプットとアウトプットを実現した教授法について、実際の教材及び教室での様子(動画・画像)を用いて発表する。また、今後、デジタル教材の採用を考えている/興味がある参加者の興味に応じた話題を提供したいと考えている。

発表2:「教科としての小学校英語教育は大丈夫か?-韓国の小学校英語教育と比 較して-」
木下 正義(元福岡国際大学)
〔要旨〕
次期学習指導要領教諭調査で小学校英語8割「自信ない」教科化の反対も6割に(西日本新聞(朝刊)2017.3.28)。調査は昨夏、全国の公立小中学校と公立・市立高校の教諭約15,300人の調査結果である。Active Learningも小学校31%、中学校18%・高校13%と浸透していない。教諭の生活では平均睡眠時間が小学校教諭で5時間47分と短く、休日出勤も「ほぼ毎週」は中学校74.5%、高校52.4%で、多忙な実態が改めて浮き彫りになった。小学校で英語が教科になればその弊害は大きい。日本より20年前に小学校英語が教科として始まった韓国と日本と比較し、昨年二度、韓国英語教育視察に出かけて、韓国の小学校英語授業参観と参観後の担当教諭との討論会、プサン教育庁教育政策課及び
韓国教育課程評価院(KICE)で韓国の小学校英語教育の実態と展望及びICT活用に関して調査をした。2月にウルサン市の私塾(English Mou Mou)で小学生のタブレット使用した学習・授業参観などを通しての実態を報告したい。