講演では,キーコンピタンシーという概念とからめて,アイデアを作る発想力,アイデアを練りこむ批判的思考力,それを伝える言語力の相互関係やその育成について,ワークショップを交えて,お話しました。
講演後には,生徒さんから,「なんでも質問」を受けるのですが,"英語はどうやって勉強しましたか?"というよくあるものから,"大学教授のいいところは?" という思わず考え込むものまで,いろいろ楽しい質問をいただきました。
また,講演後は,同校のSGH課長の先生と長時間にわたってお話させていただき,SGHの枠組みの中での事業計画の構造化の必要性について意見を述べました。
参考:同校のSGH計画の概要(HPより)
どの指定校にもメインテーマがあり、本校は「食と健康」で、これも他にあまり例のないテーマです。
週に1時間の「総合的な学習」で、課題研究を進めます。
本校のメインテーマに従い、各自が「おいしく食べて健康になる新しい食」の具体案を考えます。
自分の考え出した食品を海外で売るためのビジネスアイデアを作り上げます。
最終的には発表(プレゼン)ができるようにします。
1学年では2回の発表会を経て、12月には代表40名を選びます。
代表にならなかった生徒は、そこで終わるのではなく、その後も「サポーター」として取り組みます。また、希望者は「チャレンジ枠」に登録できます。選考の審査には、本校教員・生徒だけでなく、近畿圏の有名国公立大学の教授や地元企業の方などの有識者からなる外部委員会も担当します。
■代表になった生徒は、国内外のフィールドワークに派遣されます。その費用は、(平成28年度現在)SGH予算から支出され、個人負担はありません。
■平成28年度現在のフィールドワークの行先は、1学年では国際教養大学(秋田県にある公立大学)と台湾の国立高校、2学年ではニューヨーク市立大学付属高校、3学年ではイタリア(ミラノ近郊の食科学大学)です。
■1学年で代表になった生徒(およびチャレンジ枠の生徒)が、2・3学年でもSGHの取組を続けます。それ以外の生徒は、2・3学年では、通常の総合的な学習の取組をします。