表記の研究会に出席し、基調講演を拝聴しました。
吉田研作先生(上智大)
「語学教室の概念の再定義の必要性ー金魚鉢と大海の境界の消失ー」
JACET関西支部ウェブサイトより、大会ポスター
吉田先生のfishbowlのお話はずっと昔から何度か伺っていましたが、今日の講演で、先生は、最近になってfishbowlとopen seaの境界があいまいになっている点を指摘しておられ、非常に感銘を受けました。たとえば、教室はfishbowlですが、その中でも、オンライン国際交流など、ICTを使ってセミリアルな外国語の体験ができるようになっています。また、教室外の外の世間はopen seaのはずですが、たとえばChatGPTなどは リアルなようなリアルでないような不思議な存在になっています。fishbowlはopen seaに接近し、open seaはfishbowlに接近する時代の中で、外国語の教育で「リアル」をどう考えるのか、「学習・習得」の切り分けをどう考えるのか、いろいろと啓発されました。